トマト缶

昨年のお買物日記に書いが、相変わらずトマトは苦手なのでミニトマトを食べている。しかし最近になって一歩前進をした。それはトマト缶を使った料理を作ったのだ。

以前に「あるある大辞典」で紹介されていたフライパンで作るパエリアがとても美味しそうで、いつかは作ってみたいと思っていた。主な材料は魚貝類なので、肉抜き生活をしている我家でも作れる。パエリアに必要なのはサフラン。一度も買ったことがなかったので買いに行くと案外値段が高い。そこでまた、そのうちと思い月日が流れた。そして義姉からサフランはターメリックでも代用できると聞き、それならばと思い作ってみることにした。

実はトマト缶は全く買ったことがなかったので、缶を開けた途端にトマトの濃厚なニオイに驚いた。今日はパエリアを作る!と宣言をしていた手前、もう後には引けない。パエリアに使うホールトマトは100gだけなので、パエリア全体がトマトの味だらけになる訳はないと自分に言い聞かせ、何とか作り上げた。初めてだったので多少ごはんの硬さに改善の余地は残ったが、まぁ食べられる範囲だったので良しとした。これで新たなメニューが出来た。

問題は、残っているホールトマトの使い道だ。色々とレシピを調べた結果、ボンゴレを作ることにした。ボンゴレも、いつもパスタソースの缶詰を買っていたので自分で作ったことがなかった。ちょうど良い具合にホールトマト 約300gを使うというレシピがあったので、それで使い切れた。これからはパエリアとボンゴレを立て続けに作ることによって、トマト缶を無駄にしなくて済む。少しだけ大仕事を終えた気分だ。

献立表

数年前から、今日は何を食べたという覚書を付けていた。家計簿の片隅に付けたり小さいノートに書いたりしていたが、2日間くらい書き忘れると、途端に続けるのが面倒になったりする。3〜4日もサボってしまうと、思い出せないこともあり買物のレシートを見て考えたりしたが、そのうちまぁいいかという気になってしまう。

しかし中断してみると、これは前にいつ作った(食べた)だろうかと思うことが度々あり、その都度必死に思い出したりしていた。また自分で「そろそろアレが食べたいね。」と『雑感担当者』と話かけておいて、「前にいつ食べただろうか?」と聞かれ、答えられる時はちゃんと献立を書いている時で、「いつだったかなぁ。確か暑い頃(または寒い頃)だった気がする。」という答えしか出来ない時は、サボっていた時期である。

そこで今までは手書きだったものをPCで記録しておくことにした。そうすると、これはいつ食べただろうかという時に検索して探すことも可能だし、同じメニューはコピーして入力の手間を省くことも出来る。もっと早くからPCで記録をしておけば良かった。ただし献立表と言っても、巷で見るようなメニューでないことが多く、”アレとコレを煮た(○○味で)”のように、他人から見ると(なんじゃこれ?)という献立が多いのであった。

おいしい牛乳

少し前からテレビで「森永のおいしい牛乳」のCMが流れているが、最初に見たときに(あれっ?)と思った。既に明治からも「おいしい牛乳」が販売されているからだ。同じ名前なら問題になりそうだし、どちらも大手なのにそんな事を安易にする訳はないだろう。という事で少し調べてみた。

森永では10年以上前に、「おいしい低脂肪乳」という商品を販売している。そして3年前に「明治おいしい牛乳」が販売され、関西地区先行販売で2年前から「森永のおいしい牛乳」を販売開始した。森永としてはうちが本家と考えているらしい。実はこの2社の他にも「おいしい牛乳」があるようだ。しかし、いずれも”おいしい”というのは品質表示として識別されているようで、「おいしい牛乳」を商標登録することは難しいらしい。これは洗剤で例えるなら、”手にやさしい”と言ったものなのかなと思った。

という訳で、ネーミングに関しての争いはないようだ。どちらも製法にこだわり、味に自信を持っているようだが、あえて同じ商品名を付けるより 「超おいしい牛乳」とか「めっちゃ おいしい牛乳」という名前の方がインパクトがあるのではないだろうかと、素人は勝手に思っているのであった。

傷薬

とても年代物の傷薬を持っている。薬にも使用期限があるので、古い物は使わないほうがいいと言われそうだが、これは市販されているものではなく手作りなので、その辺りはよく分からない。薬と言っても、焼酎に”とちの実”を漬け込んだものなので、ビンの蓋を開けるとプ〜ンと焼酎の匂いがする。お酒には何十年前に造ったものがあるし、飲む訳ではないので古さは気にしていない。

これを、すり傷や切り傷に綿棒で付けると、あ゛〜っ!と声が出るくらいに染みる。傷の痛みよりも、痛いかもしれない。ただ、非常によく効く。数回付けると、傷口はふさがってしまう。料理をする時にバンソウコウを貼るのはイヤなので、よく手の切り傷に使っている。

両親の知り合いの方が毎年大量に作り、あちこちに分けて下さっていたのだが、私の両親も亡くなっているので、その作り方を知るすべはない。どうやって作るのだろうかと思っていたのだが、今ならネットで調べられる。とちの実と薬をキーワードに検索をしてみた。

そうすると、青森あたりで焼酎にとちの実を漬け込んだものを薬として使っていた、と記載されたページを発見した。ただし、それは布に染み込ませて打ち身などに貼るという、湿布のような使い方だった。そんな使い方があるとは知らなかった。いずれにしても、”とちの実”が手に入らなければ作ることは出来ない。

先日、知り合いの方が飛騨方面へ旅行へ行ったそうで、お土産に「とちの実せんべい」をいただいた。どうやら飛騨にもとちの木は生えているようだ。このあたりにも生えているのだろうか、実の成る季節はいつ頃だろうかと、切り傷を作る度に思ったりしているのであった。