お茶漬け

少し前に、スーパーでコンソメ味のお茶漬けを見た。永谷園の新商品だったが、考えてみるとありそうでなかった商品だ。それでも味の想像はつく。あえて買おうという気にもならず、手に取ることもなく通り過ぎた。

実は、永谷園は単に新商品を発売した訳ではなかったらしい。今年は、お米が不作だ。新米は高いし、値段の安いものを選ぼうとするとブレンド米になってしまう。そうすると、どうしても味は落ちてしまう。お米の味を気にしないで食べられるのが「お茶漬け」という事で、今年はお茶漬けが売れると予想し、お茶漬けの市場では90%以上を取っている永谷園ではあるが、さらに新しいタイプの商品を発売したのだそうだ。

今回の話は、過去の経験から予測したものらしい。10年前(1993年)も、お米は不作だった。その時は輸入米も販売されたが、日本のお米とは違い、パラパラしているタイプのお米だった。そのままで食べるよりはチャーハンに適していたため、その年は永谷園のチャーハンの素が予想以上に売れたのだそうだ。そしてハウスでも同じような予測をしているらしく、初めてお茶漬けを「やさしい食卓シリーズ」で発売している。

そんなに力を入れているなら、美味しいのかもしれないと思い、ちょっと食べてみようかという気になってしまった。