マウスケア商品

フィルムタイプのマウスケア商品が、流行ってきているそうた。現在はロッテと小林製薬の製品が販売されているが、もうすぐファイザー製薬の商品も発売される。

3社の中で後発になってしまったファイザー製薬だが、2年前からアメリカでは大ヒットしている。ロッテと小林製薬は、アメリカでヒットしたのを参考にし、日本で開発して販売を始めたようだ。

フィルムは一見すると同じように思うが、成分や製法はまったく違う。ファイザ−の製品は「プルラン」という天然多糖類で、実は開発して特許を持っているのは日本の岡山市にある会社だ。10年ほど前に日本で「プルラン」を使ったフィルム状のお菓子が販売されていたことがあり、ファイザーはそれを口内殺菌薬として研究しアメリカで販売した。日本では、厚生労働省の医薬部外品の承認を得るために2年もかかり、3社の中では後発となった。ようやく来月から販売開始されるファイザーの「リステリンポケットパック」は、原材料の経路から考えると逆輸入のようになっている。

ロッテの「クールショック」はゼラチンを使い、どちらかというとミント味の強いキャンディという位置付けになっている。また小林製薬の「ブレスケアフィルム」は、タピオカ由来のでんぷんを原料とし、食後の口臭ケアの商品として販売している。

一つ流行ると、数社から同じような商品が販売されたりするが、今回のフィルムタイプのマウスケア商品は、発端は10年も前に日本でお菓子という形で販売されていたものだ。斬新なアイディア、特許まで取っている製法でも、商品としてヒットしたり定着するには、回り道をする事もあるのだろう、と思ったりした。