ボールド

P&Gの「ボールド」が売れているらしい。今までは、酵素入り・漂白剤入り・低温でもよく溶ける・部屋に干しても臭くならない、UVカット効果など、色々な特徴の洗剤があった。そして昨年、P&Gからは柔軟材入りの洗剤が販売された。

漂白剤入りの洗剤があったので、柔軟材入りというものは、各社でも早くから考えていただろうと思う。ところが粉末洗剤の洗浄成分が「−(マイナス)イオン」、柔軟剤の柔軟成分が「+(プラス)イオン」と、相反する電荷をもつため一緒に入れるとくっついて、充分働かなくなってしまうのだそうだ。しかしP&Gでは従来の柔軟成分(界面活性剤)とは全く異なる物質で、洗剤と一緒に使っても効果のでる成分を採用しているのだそうだ。

それでも、柔軟材を使ったのと同じくらいに、ふんわりするのだろうかと疑っていたが、テレビで比べている番組があり、見ると柔軟材を使わないものとは膨らみ方が断然違った。(ただし、普通の柔軟材を使ったものとの比較は無かった。)

どんな洗剤が欲しいかと聞かれたら、柔軟材の入った洗剤が欲しいと答えただろう。その声をどこかで聞いていたかのような製品だ。

P&Gで販売しているオムツ「パンパース」も、何故「ぞうさん」なのかと思っていた。個人的には、ふわふわのウサギやミッキーの方がかわいいと思うのだが、P&Gでは赤ちゃんに色々な動物やキャラクターを見せて、何に興味を持つかということを調べたという話を聞いた。そして、その結果が「ぞうさん」だった訳だ。常に何を望んでいるのかという裏付けを取って、製品開発をしているのだろう。

今のところは、柔軟材はアイロンを簡単にするために「しわすっきりソフランC」を使っている。洗濯洗剤も貰い物が2箱もあって、しばらくは買わないだろう。「ボールド」の特売を見つけるたび、少し残念な思いがする。