酒粕

ミルコートで買い物をした時に、レジで「今、酒粕をサービスでお渡ししていますが、いかがですか?」と言われた。お酒は飲めないので、甘酒も飲めない。粕汁は、作ろうと思ったこともないし作る気もないので、お断りをした。そう言えば、以前にも同じように言われてお断りをしたことがあった。

毎年やっているサービスなのかもしれないが、どうしてこの時期なのかと思った。家に戻り、ふと飾っているお雛様を見た。そして思いついた。節句の時には甘酒がつきものだ。だからこの時期のサービスなのかと、勝手に納得をした。

ちょうど、その日は亡き父の誕生日でもあった。お酒が飲めないのは父親ゆずりで、父は粕漬けを3切れくらい食べただけで顔が赤くなった。酔っているほどではないが、粕漬けを食べた後は、車の運転はしない方がいいと自分でも言っていたくらいだ。そんなことを思い出していたら、酒粕は粕漬けにも使えるという事に気がついた。

今は、あらゆるレシピがHPで紹介されている。さっそく粕漬けレシピを検索してみた。漬物だけでなく魚の粕漬けなども見つかった。味噌漬は自分でも作ることがあるので、粕漬けにも興味がある。また酒粕の紹介として、新酒の仕込みが終わる頃に店頭に出てくると載っていた。お酒の仕込み時期は、確か冬の寒いときだったように思う。昔は酒粕を大事に保存しておいて、節句の時に使っていたのかもしれない。

レシピを検索して、作ってみたいものが見つかった。しかし手元に酒粕はない。あらためて、貰えるものは貰っておくべきだったと思ってしまった。