総額表示

少し前に、財務省から来年4月1日より消費税の「総額表示方式」についての発表があった。これまでは単価のみの表示で、支払いをする時に税計算がされていたものを、価格を表示する際にも税込価格にしなければいけないというものだ。

すでにテレビやニュースでも取り上げられ、100円ショップは105円ショップになるのだろうか、98円均一・100円均一セールはどう表示するのか、また本や雑誌など1冊毎に税抜き価格が印刷されている在庫分はどう対応するのかなど、今後のお店の対応を様子見するようなものはやっていた。消費者の立場としては、店頭表示の価格を足すと支払う金額が分かるので楽になるだろうし、慣れてしまえば問題はないと思っていた。

今回決められたことは、消費税を含めた金額を表示することが義務付けられたというだけで、実際にはレジやPOSシステムの対応が従来通りであれば、支払う金額に誤差が生じることもある。例として紹介されているものでは、150円(消費税 7円 50銭は切捨て)総額表示で157円の商品を2つ購入した場合、従来通りの合計計算は300円(消費税 15円) 315円を支払っていたが、総額表示 157円を2コ買うと 314円となる。これまで1円多く支払っていた分が減るので、1円と言えど消費者としては大歓迎となっていいはずである。ただし、お店のレジやPOSシステムの対応は、条件付きで3年間の猶予があるため、レジに行ってみたら今まで通りという事もある。

「総額表示方式」は不特定多数の人に表示をするものすべてが対象となるため、店頭の値札はもちろんチラシ・カタログ・ウェブに価格を載せているものも含まれる。飲食店のメニューやお品書きも対象となるため、お店は大変だろうと思っていた。しかし当方のサイト内でも、お店の価格を掲載をしている個所が沢山あった。すべて修正しなければいけないと思うと、少し憂鬱になってしまった。