少し前の話になるが、兄弟など身内ばかり4人で、ご当地の有名なフルーツ味のソフトクリームを食べようという事になった。移動時間の合間に、目についたソフトクリームの看板を見て誰かが食べようと言い出しただけで、わざわざ出向いた訳ではなかった。
1人がバニラとのミックスにしようかなと言い出すと、もう1人もミックスにすると言う。残りの2人は、ミックスではなくフルーツ味だけのものに選び、ミックス2つ、フルーツ2つを注文した。
大人4人でソフトクリームをペロペロなめながら、話題は思わね方向に進んでいった。以前から片付けは苦手と言っていた者2名はミックスを選び、片付け始めたら一気にやり終える事の出来る2名はフルーツ味を食べている、という事に兄が気付いたのだ。
フルーツ味の2名はミックスの2名に、両方食べたい=集中力が足りないのではないかと言うと、ミックスの2名は弁解を始めた。計画までは立てられるが、いざ始めると色々と手を付けて、片付けのつもりがアルバムを見始めたり、当初考えていなかった事も同時進行でやりたくなり、結局は途中で時間切れとなってしまう。大まかな分類だけ終っていた物も元の場所に戻すしかなく、次回も最初からやり直しになってしまうのだという。フルーツを食べている者に、両方食べたいでしょう?と聞いてみると、今日はこれと決めたらこれだけで満足だと言う。ミックスは気が多いのかもしれない。また理想は高いようで、力量以上の事をやろうとするのかもしれない。自分達の口から弁解とも反省とも取れることを言っていた。
不利な立場のミックス2名ではあったが、フルーツ2名は片付けが出来ない事を責める事はなかった。それよりもソフトクリームの選び方で、片付けが苦手かどうかを見抜けるという事実が発覚したことを楽しんでいる風だった。後日、その場にいなかった片付けの出来るもう一人にも確認をしたが、フルーツ味を選んだ。
調査対象は身内ばかり5名ではあるが、ソフトクリームからそんな結果が判明した。