お弁当

今日から『雑感担当者』は在宅勤務を始めた。雑感に、”長い通勤生活にピリオドを打った”とあったが、私も同時にお弁当作りにピリオドを打った。

高校の三年間は母親にお弁当を作ってもらっていたが、それを特別の事とも思っていなかった。いざ自分で作るとなると、最初の頃は私も勤めていたので、思ったよりも大変だった。色彩センスがないので、出来上がってみると茶色のおかずばかりだったり、詰め終わってみるとスカスカで、あわててもう一品作ったりということもあった。それでも下手は下手なりに、続けているとコツが分かってきた。晩のおかずを多めに作り、お弁当用に取り分けておいたり、場所埋めのために佃煮などを買い置きするようになった。

また、冷凍食品もずいぶん使った。唐揚げやフライは便利で、よく登場していた。彩り面では見栄えの良い卵焼きを毎日のように入れていた。しかし、この安易なメニューが良くなかったのか、数年前から雑感担当者のコレステロール値は上がってしまった。原因は私の手抜きによるものではないかと、本当に反省をした。

その後、食事に気をつけるようになり、肉・油・卵抜き生活を始めるが、晩御飯よりお弁当のおかずの方が大変だった。肉がダメなのでウィンナー・ハンバーグもダメ。油抜きしているので、揚げ物・コロッケ・天ぷらもダメ。もちろん卵焼きもダメである。そして、いかに体に良くないお弁当を作り続けていたかと反省をし、出来るかぎり魚をメインにして、野菜を増やすように心がけた。ただ、どうしても品数が足りない時は冷凍食品の枝豆で場所埋めをした。

長く続けていたお弁当作りは、終わった。ただ、お昼ごはんを食べない訳ではないので、買い物に行く前に考えていた(お弁当のおかずは何にしよう・・・)から(お昼は何にしようかな・・・)に変わるだけのようだ。