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資本主義の末路資本主義の末路

『派遣切り』 と言われる非正規雇用者の契約解除が続いている。 ある評論家が息巻いていた。 必要なときに人材を確保し、経済が悪化したとたんに切り捨てて良いのであれば、会社経営なんぞ誰でもできると。 しかし、そういう経営を評価していたのが株式市場である。

まだ赤字に転落しておらず、内部保留も相当な額が積みあがっており、株主配当も続ける余裕さえある企業がどうして人員整理をするのかと、さも庶民の味方のふりをして語る司会者。 それじゃあ、おまえの儲かっている個人事務所で 100人ほど雇ったらどうだ? と言ってやりたくなる。

派遣切りを止めさせたいのであれば株主至上主義を是正すべきだ。 そうしたら、どこかのオッサンがしたり顔で言うだろう。 アメリカ型資本主義を持ち込んだ小泉政治の負の遺産だと。 しかし、そんなアホの言うことを聞く必要などない。 ある程度は資本の理論を持ち込まなければ日本企業は世界で戦えないのは事実だったのだから。

確かに古き良き時代はあった。 年功序列、終身雇用が原則で、余程のことがない限りは会社をクビになることもなく、年齢と共に所得が上がり、会社は擬似家族として存在する。 社内旅行や社内運動会があり、小さな部署単位、課の単位、個人単位で飲み会が開催されてコミュニケーションが図られる。

多くの株は持ち合いで流動性がなく、株価は一定水準で乱高下もせず、もの言わぬ安定株主ばかりなので経営の自由度が高くて多くの株主配当を出す必要もない。 その分だけ社員に分配する余裕があるし、数年間の赤字が続こうが固定費に占める人件費の割合が高かろうが誰からも文句を言われず、全社一丸となって不況が去るまで耐え忍ぶ。

それら全てのことに対して NO を突きつけたのは株主であり、社員そのものである。 会社への忠誠心などなく、「スキルアップのため」 などと綺麗ごとを言いつつも報酬の高い仕事へ転職を繰り返し、上司、同僚からの酒の誘いもうとましく思ってコミュニケーションを図ろうともせず、旅行、会社行事などの団体行動はダサいから参加しない。

アメリカ型の経営に傾注し、会社が実力主義を重んじた成果報酬型の給与体系を進んで導入した経緯はあるにせよ、それを是とした個人がおり、むしろそれを好んだ社員がいる。 その際にそんな個人や社員をいましめることもなく、むしろ人材の流動化という謳い文句で容認し、『年収数億円を稼ぐスーパー社員』 などと持ち上げた伝え方をしていたのはマスコミだ。

そして、日経平均株価が上がっただの下がっただのと一喜一憂し、大騒ぎするのもマスコミであり、外国人投資家が日本株を買い越しただの売り越しただのと気にするのもマスコミだ。 現在は人員削減を問題視しているが、今なんの対策もせず、日本の市場から投資家が離れ、トヨタやソニーの株が暴落して外資に買い叩かれたら日本に税金が落ちなくなるのが分かっているのか。

過去に何度か書いているように、会社は株主のものなんかであるはずがないと思っているので、株主至上主義が良いことだと思わないし、むしろ間違っていると考えている。 しかし、世界を相手にビジネスをするのであれば、資本主義は受け入れなければならず、日本に持ち込むことは必要だっただろう。 問題は、ただ持ち込んだだけで日本流に消化しきれていないことである。

なんでもかんでもアメリカが正しい訳ではないことが今の世界金融危機で証明されたのだから、日本式企業経営のあり方や日本流の資本主義を加味して新しい資本主義を構築するチャンスなのではないかと思うのだが。

マサルノコト scene 21マサルノコト scene 21

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マサルは図体も大きく、ホンジャマカ石塚みたいな体型と、彼と同じような小さい目をしており、手だってグローブのように大きくてゴツイのだが、どういう訳かもの凄く手先が器用で、大きな体を丸めてチマチマとした細かい作業をするのがとても得意なのである。

ある日、我が家に遊びに来ていたマサルが粘土を見つけ、チマチマと何かを作り始めた。 自分は絵を描いたり造形物を作ったりするのが好きだったので絵の道具やら粘土やらは部屋のあちらこちらに置いてある。 それを見つけて何やら作り出したらしいのだが、そんなことは気にせずにノブアキと馬鹿な話をして笑っていた。 しばらくするとマサルは 「ほれ」 とできあがったものを机の上に置いた。

そこには体長 5cm くらいの躍動感あふれるゴモラの姿があった。 ご存知、ウルトラマンシリーズに登場する怪獣なのだが、それが精巧にできているのなんの、たった 5cm しかないのに今にも歩き出しそうな感じすらするリアルさであり、説明などされなくても、どこからどうみたって立派なゴモラでしかなく、それはそれは素晴らしい出来栄えだ。

ノブアキと二人で 「すげぇ~」 と褒め称えると、ただでさえ大きなマサルの体はますます膨らみ、胸が反り返って後ろに倒れそうな勢いで大威張りしていた。

そしてマサルは絵も上手く、美術の時間に描いたものの多くは貼り出されたりもしていた。 自分も絵を描くことは好きだったし、ある程度の自信もあったので同じように貼り出されることも多かったが、なにせまともに授業を受けなかったのでマサルのほうが成績も良かったに違いない。

マサルも自分も何も考えていなかったのに、美術の教師が市が主催する何かのコンクールみたいなやつに勝手に二人の絵を出品したことがあった。 そんなことは何も聞かされていなかったのに、ある日の全校集会で賞状の授与式が始まった。 何が何だか分からないまま話を聞いているとマサルが金賞を受賞したとかで体育館の壇上に呼ばれ、賑々しく賞状なんか受け取っている。

「すげ~」 と思う半面、絵には少なからず自信があったので悔しい思いもしていたのだが、実は授与式はまだ続き、金賞より上の 『何とか教育長賞』 という訳の分からない立派な賞が自分に与えられた。 それはとても嬉しいことだったが、人前で褒められたり賞状を受け取るのが照れくさい不良は不貞腐れた風を装い、笑いを必死にこらえながら壇上に立ったりしたものだった。

そんな自分やマサルとは異なり、ノブアキには絵のセンスや造形美術のセンスは 1ミリのカケラもなく、作り上げたもので大きな笑いを振りまいていた。 ある日の美術の授業は厚紙で型をつくり、そこに石膏を流し込んで固め、置物というか飾り物を作る内容だった。

そこでノブアキが作ったものは、何だか得体の知れないものだったのでマサルと二人、「それは何ぞ」 と尋ねると、ノブアキは胸を張って 「天馬だ!」 と答えた。 どこからどう見ても小学生が描く恐竜のような生き物で、長い首に太くて短い四本足、短い尻尾で背中に小さな羽まで生えている。 それが天馬だとぬかすのだから、マサルと呼吸困難になるほど笑い転げた。

時は流れて全員が大人になり、帰省した際に集まっては、毎度のように 『天馬』 を肴にノブアキをいじめながら酒を酌み交わしたものである。

マサルノコト

世界同時不況世界同時不況

日本が再びデフレになってしまうとか、アメリカでさえもデフレの警戒水準を超えたとか言われており、一貫して拡大を続けてきた世界経済が歴史上はじめて縮小に向かうのではないかと警告を発するアナリストやら調査機関やらがにわかに騒がしくなってきた。

アメリカ経済とのデカップリング(非連動)論とリカップリング(連動)論があるが、少し前まで中国をはじめとする新興勢力である BRICs が新しく経済を牽引するのでアメリカ経済がダメージを受けても世界への波及は少ないとされるデカップリング論が大勢を占めていた。

しかしそんなことはなく、結局は中国にせよアメリカ経済への依存度が大きいのでアメリカが不調になれば連動して経済が停滞するリカップリング論が正しかったということが証明された訳だから、今回の不況はサブプライムローン問題に端を発する金融危機が問題であり、証券化された金融商品が世界中に流通していたことが最大の引き金だとか言い訳せずに 「間違っていました」 と過去の総括、清算をしてからアナリストたちは今後のデフレじゃ何じゃと騒いでいただきたい。

そして、世界中を混乱させた金融機関と、その横暴を放置したアメリカ当局にも責任を取ってもらうのが筋であり、世界に支援や協力を求める前にブッシュ大統領以下、金融の責任者、関係会社のトップは頭を丸めてホワイトハウスの前で土下座すべきであるのに、「アメリカの混乱が続けば世界経済に大きなダメージを与える」 などという脅し文句ともとれる文言を並べ、「ゆえに協力せよ」 ユスリのような態度をとるとは何ごとか。

証券化という名のもとに、いつ回収不能になるか分からない劣悪な債権まで混ぜ込んでパッケージ化して販売するなどということは詐欺まがいの行為であり、リスクの分散などというテクニカルな話ではないだろう。

『きらら397』 と 『あきた小町』 と 『コシヒカリ』 のブレンド米に日本人があまり好まない 『タイ米』 をブレンドして 「ちょっと味が落ちるリスクがあります」 と、そして 「そのリスクをみんなでカバーするためにブレンド米として広く販売します」 というのなら少々は我慢できるが、そのブレンド米に 『タイ米』 ではなく少し前に世間を騒がせた 『事故米』 を入れて流通させていたのがアメリカの金融機関のやったことだ。

味が落ちるかもしれない程度ならリスク商品と言えるだろうが、食べて病気になるかもしれないものは回収対象であって、決して商品などと呼べるものではなく、それを販売していた金融機関は詐欺集団であり、見逃していたアメリカ政府や官僚はグルだとみなされても文句は言えまい。

まあ、儲け話に乗って腐った商品を買った世界中の金融機関もアホなのであって本当にプロなのかと首を傾げたくなるほど悲惨な有様であるが、まずはアメリカが謝罪して 「他国の皆さん、助けていただけませんでしょうか?」 というのが本筋で、それほど世界に与えた影響が大いのであり、日本のバブルのようにアホ丸出しで 「わーい!」 とはしゃいで勝手に 「ぱんっ!」 自爆したのと訳が違う。

なにはともあれ今となっては何もかもが手遅れであろうから、このまま世界経済が闇に包まれてしまうのは避けられないものと思われる。

想い出の居酒屋 其の漆想い出の居酒屋 其の漆

想い出の居酒屋 おしながき

そこは 20人も入れば満席となり、人を掻き分けなければトイレにも行けないという本当に狭くて小さい店だった。

当時、すでにバブル経済は崩壊していたものの人はまだ華やかなりし頃の余韻に浸っており、消費もひどくは落ち込んでおらず、毎週末のように訪れる店はいつも満員御礼状態で、ただでさえ狭くて息苦しい店内は絶え間なく焼かれる肉や魚の香りと煙、揚げ物の油とタバコの匂いと煙、我々を含めた酔っ払いが放出する酒臭い息で充満し、窒息しかねない状況だった。

それが証拠に数十分に一度は外に出て、新鮮な空気を吸いながら再び飲み食いするというのがその店では常識となっており、夏は休憩を兼ねて花火などを楽しむといった誠に風情のある遊びに興じていたものである。

それでも狭いながらもカウンターや小上がりで飲食できるのはまだマシなほうで、店の奥の奥にある通称 『座敷』 と呼ばれる場所ではもっと大変ことになった。

座敷とは名ばかりの物置を改造して作られたような空間に 10人近くも押し込められ、身動きすらとれない状態で手だけを動かして飲んだり食べたりしなければならず、誰かがトイレに行こうとしようものなら約半数の 5-6人は立ち上がって通路を確保しなければならないほどだ。

ある日、店に行くことを事前に電話で知らせておいたにも関わらず満員で入れなかったことがあり、店の外でブーブー文句を言っていたならば、ママが鍵を持って出てきたかと思うと店の入り口の横にあるドアを開けて 「入って入って」 と勧められ、何ごとかと不審に思いながらも中に入ると通された先は何と大将とママが暮らす部屋だった。

猫が飼われているその部屋に 5-6人が通され、所帯くささが溢れる部屋でコタツに入りながらテレビを観たり猫にちょっかいを出したりしながら、まるで自宅にでもいるような時間を過ごし、腹一杯になるまで食べて飲んだりしたが、料金だけはキッチリと正規の値段で請求された。

いつもいつも賑やかで、お客さんで一杯だったその店も、ごく稀に何かのタイミングで誰もおらず、我々の貸切り状態になることがあったのだが、そんな時はいつもと雰囲気が異なるので逆に落ち着かなかったりするもので、会話が途切れると店内の静けさが妙に際立って寂しくなるので適当に歌など歌って紛らわしていた。

酔ったからといってカラオケ以外で歌を歌うことなどないので何をどうしていいのか分からず、洋楽を適当な英語もどきで歌って笑いを誘ったりしていたがネタが続かなくなり、何だか意味不明ではあるが全員で日立グループのCMソングである 『この木なんの木』 を歌ってみたりしたが、「この~木なんの木、気になる木になる木ぃ~~~~~~・・・・・」 ・・・・・。 ・・・・・。 誰もメインを歌わなかった。

「全員でコーラスしてどうするっ!」「だれかメインを歌わんかいっ!」 という怒号が飛び交う中、グラスをひっくり返してテーブルを濡らす奴がいたり、トイレに行こうと立ち上がってよろける奴がいたりと酔っ払いたちの狂宴は深夜近くの閉店時間まで延々と続くのであった。

想い出の居酒屋

際限なく丸まってきてる件際限なく丸まってきてる件

やはり空気が美味しいからか、それとも水が合っているのが原因なのか・・・北海道に帰ってきてからというもの、食べ物が美味しいものだからついついバクバクと食べてしまい、太った自覚はあったのだが実際に計測してみると、以前のバランスボール生活での最終計測日と比較して 8kg も増加しているではないか!

慌ててチェックしてみたところ、BMI指数=23、肥満度=4%と、どちらも標準という結果で少し安心したが、このまま際限なくコロコロに丸まってしまえば心臓やらヒザやらに負担がかかったりして大変なことになってしまうのではないだろうかという一抹の不安が胸をよぎる。

そもそもどうして太りだしたのか、その原因を突き止めなければ体重のコントロールは非常に困難を極めるのではないかと思うに至り、あれこれ心当たりを一つずつ吟味することにしてみた。

まず最初に考えられるのは、入院していた 『お買い物日記』 担当者と行動を共にして 08/21 から 09/16 までの 26日間、毎朝の散歩もしなければ例の体操もせず、極度の運動不足になっていたことに加えて普段は多くを口にしない肉やら油物がたっぷり含まれたコンビニ弁当を主食としていたために、生活のリズムと栄養のバランスが崩壊してしまったことだ。

しかし、この一時的な要因は解消され、通常の生活に戻って二カ月が経過しようとしているので、今でも体重が増加傾向にあることの理由にはならない。

次に考えられるのが大阪で続けていたバランスボール生活を北海道への引越しを機に止めてしまったことだが、最終計測日のデータでは開始前から 1.7kg しか減っていないので、それほど大きな効果があったとも思えず、今ここで復活させたからといって体重が減少傾向に転じるなどという過度な期待は抱かないほうが賢明である。

そして次に考えられるのは冒頭にも書いたように、とにかく北海道の食べ物、食材が罪なくらい美味しいので、ついつい食べ過ぎてしまうという点だったが、引っ越してきてから 9カ月が経過しようとしている今となっては北海道食材にテンションが上がりまくることもなくなり、食べる量は大阪に住んでいた頃と大きな違いはないものと思われる。

最後に思い当たるのは以前の雑感でも触れているように 07/28 から禁煙していることだ。

禁煙すると 「食べ物が美味しく感じるので食べ過ぎてしまう」 とか、「喫煙の欲求をごまかすために何か食べ物を口に入れてしまう」 などの理由から 『禁煙太り』 すると言われるが、北海道に帰ってきたときから食べ物が美味しくて食べまくっていたので、それは自分に該当しない。

しかし、原因はそれだけではなく、ニコチンの抗肥満作用が禁煙によって解除されることと、身体がニコチンやタールを解毒する必要がなくなり、必然的に今までよりもエネルギーの消費が少なくなるので 60%くらいの人が太ってしまうものらしい。

つまりは禁煙をやめて再び喫煙すれば体重が減るものと推測され、これはちょっと魅力的ではないかと心が揺らがないでもないが、せっかく始めて今日まで 110日間も続けることができている禁煙なのだから体重の増加くらいで中止するのは愚かな行為であろうし、ましてや 『太りぎみ』 とか 『太りすぎ』 になっている訳でもないのだからここでの中止は愚の骨頂である。

そして、禁煙による体重の増加は一時的なものであり、時間の経過とともに自分の適性体重に落ち着いていくものらしいので、今が禁煙太りだとしても放っておけば元に戻るものらしい。

べつに太っていようが痩せていようが気にする性格ではないし、このまま際限なく丸まり続けて病気になったり心臓やヒザに負担がかかったりすることもないのだとすれば、禁煙に体が慣れて勝手に適正体重に戻るのを待つことにしようと思う。

禁煙

時事ネタでも時事ネタでも

たまには時事ネタでも。

小室プロデューサーがやらかしちゃった件

そこはかとない寂しさと、わびしさと、物悲しさを感じて溢れ出る涙を禁じえない。

彼が全盛期だった頃、80年代ユーロビートの焼き直しでしかないとか、単なる POP歌謡などと悪口を言っていたが、それが世に広く受け入れられると察知する感性とか嗅覚が優れており、メロディーを量産する才能にも恵まれていたのは確かだろうし、様々なシンガーやユニットを世に送り出したのだからプロデューサーとしても高い実力を持っていたのだろう。

事件の一報を聞いたときは周りの悪人に小室氏が踊らされていただけだろうと思っていたが、自ら積極的に加担していたと自供しているらしいので余計に虚しさを覚えてしまう。

さみ~し~さと♪ わび~し~さと♪ もの~がな~しさと~~♪ (music ©小室哲哉)

小学生(9歳)が父親の車を勝手に運転しちゃった件

とってもイケない子だけどある意味天才なのではないかと。

父親が運転するのを見てある程度のことを覚え、テレビゲームでその感覚を養い、実践してみたところ 3km も事故らずに走行したうえ、コンビニの駐車場にちゃんと停車できていたのだから中途半端なペーパードライバーよりマシな運転だったのではないだろうか。

前航空幕僚長が墜落しちゃった件

そりゃあどんな思想を持とうが個人の自由である。

ただし、それを発表できる立場にあるか否かくらいの判断はしていただきたかったと思うが、判断できないから発表しちゃって大問題になって事実上のクビになってしまったのであり、定年退職扱いになったとは言え事実上のクビに違いないのだから退職金返せってことになる。

「一言も反論できないなら北朝鮮と同じだ」 と言うのも論点がズレており、誰も考え方が間違っているとは言っておらず、「あんたの立場で言うことじゃないよ」 と諭しているだけなのであるから、素直に 「そうですね、考えは間違っているとは思いませんが、現職の、しかも航空幕僚長である間は発言を控えた方が良かったですね」 と言えば良いのである。

初雪が降っちゃった件

道内各所で初雪が観測され、いよいよ冬本番なんだな~と。

11月になると本格的に雪が降り、来年の春まで雪に埋もれる地方も多いが、この町は積雪が少なく割と暖かいので大阪から帰還して初めて越す冬でも割と過ごしやすいのではないかと期待している。

世界同時不況の不安から原油先物も下落基調にあり、灯油の価格も下がってきたので少しは暖かい冬を過ごせるのではないかと思うが、我が家はオール電化なので関係なかったりする。

占有率占有率

北海道に帰ってきて少しの間はスーパーに買い物に行くだけで地元産の食材に目を奪われ、テンションも上がりまくってついつい余計なものまで買いそうになったり実際に買ってしまったりしていたが、最近は落ち着いて 『お買い物日記』 担当者の後ろを静かに歩けるようになった。

落ち着いてスーパーの棚を眺めてみると大阪のそれとはずいぶん差があることに気がつく。

まずはインスタントラーメンの棚だが大阪では日清食品が圧倒的な占有率を誇り、『一平ちゃん』 シリーズの明星食品、『赤いきつね』 や 『緑のたぬき』 を有するマルちゃんでお馴染みの東洋水産などは端の方でこっそり売られていた感があるが、こちらではカップ麺、袋麺とも東洋水産が 70%近い圧倒的なシェアを確保して棚に並べられている。

次に加工肉だが、これは何と言っても北海道ということで地元球団もある日本ハムが 80%くらいを占めているものと思われ、伊藤ハムとか丸大ハムの製品は人気があって需要のある一部のものしか取り扱われていない。

精肉に関しては大阪の売り場より圧倒的に牛肉のコーナーが狭く、豚肉、鶏肉に次ぐ三番目の広さしかないのは食文化の違いで、今は牛肉も多く消費されるようになったと思うが以前まではスキ焼も肉じゃがも豚肉、カレーも豚肉だったので牛肉の需要は多くなかった名残であろうし、北海道にはジンギスカンを代表とする羊肉の需要もあるので牛肉の棚はますます狭くなってしまうのである。

そして豚肉にしても鶏肉にしても、この町には養豚場やブロイラーの工場があるので国産どろか地元産の肉が多く売られており、産地偽装などの心配せずに口にすることができる。

魚は圧倒的に地元、そうではなくても北海道で水揚げされたもので溢れており、北海道では獲れないものは他府県産のものが並んでいたり、よほど季節はずれの魚介類は海外からの輸入品に頼っていたりするが、高級店に行かなくても産地偽装などしなくても北海道産の新鮮なものが安く売られている。

野菜も事情は同じで、一番多く売られているのは地元で採れた新鮮な物、次に北海道内の違う町で採れた物、そして北海道で採れない国内物の野菜があって、それでも足りないのは輸入物となっている。

大阪で暮らしていた頃はスーパーで開催される 『北海道フェア』 で少し高くても美味しい野菜や魚を買っていたが、今は毎日が北海道フェアであり、数分歩けば山のような食材が売っているので、テンションが上がらないほうがおかしいくらいであり、帰ってきた当初は冷静さを欠いていたのも我ながら理解できる。

これからも綺麗な空気と美味しい水、新鮮な食材に囲まれてコロコロと太っていくのだろう。

運命運命

昨夜の独り言にも書いたように世界経済は混迷の度を深め、一気にシュリンクしてしまいそうな気配バリバリな訳であるが、そこで大きな損害をこうむってしまうか否かは商才だったり嗅覚によるところも大きなウエートを占めるのであろうことは十二分に理解しつつも、やはり運、不運も多少は関わっているのではないかと思えてしまう。

韓国経済が相当にマズそうなのは 2007年から分かっていたことであるし、中国バブルがいつ弾けてもおかしくないことも同じ時期に懸念されていたことであるから、調子に乗って投資していたにも関わらず引き際を見誤った人は自業自得で 「ざまあみろ」 状態であっても、投資会社に資産を預けて運用を任せていた人にとってはババをつかまされたのも同然であって納得できない部分が大きいだろう。

証券会社や信託銀行に文句の一つも言いたくなるだろうが、資産の運用は自己責任が原則である以上、話は聞いてくれても絶対に金など返してくれるはずがないのであって、日本のバブルが弾けた当時にあったような損失補填などという夢のようなシステムを個人相手に起動してくれる奇特な会社や銀行など皆無であろうから、数日間は涙にむせぶしかないと断言できる。

自己に責任がないにも関わらず不況の波をまともにくらって全身びしょ濡れ状態になりつつあるのが就職活動中の学生たちであり、その光景を目の当たりにして日本経済のバブルが弾けた 90年代のことを鮮明に思い出してしまった。

バブル華やかりし頃に各企業は莫大な金額を投じて保養施設という名目の娯楽施設を建造したり、高級ホテルと見間違うほどの独身寮を完備したり、研修という名の海外観光旅行まで用意して人材確保に躍起になっており、超売り手市場だった学生は、よりどりみどりの中から就職先を 「選んでやっている」 意識が強く、さほどの苦労をせずとも簡単に入社することができた。

しかしバブルがパチンと弾けると世の中は一転し、就職氷河期と呼ばれる学生にとっては暗黒の時代に突入してしまった。

それと同様の歴史が今まさに繰り返されようとしており、サブプライム問題に端を発する世界同時不況の影がチラつく現在は一気に就職氷河期時代に突入してしまうのではないかという気配が色濃く漂ってきている。

たった一年、生まれるのが遅いのか早いのか・・・、いや、3月生まれか 4月生まれかという数日の違いだけで卒業年度が異なり、経済環境が大きく変化してしまったことで就職活動に多大な影響をこうむってしまうことは、不運以外の何ものでもないような気がする。

生年月日による占いなど信じていないが、これだけ多くの人数が一気に不幸になるのを目の当たりにすると、多少なりとも関係があるのではないかと微妙に心が揺れ動いてしまう自分がここにいたりする。

ネットの明日ネットの明日

どこかの大学の何とかいう先生が言っていた。

ネットに未来はないと。

これはインターネットという産業、またはその技術、その可能性を否定したものではない。

論点は、すでに文章化され情報化されてしまっているものはすべて過去のものであり、そこに未来など存在しないということで、つまりはネット上でいくら検索しまくっても、どれだけ時間を費やしても未来を知ることなどできないということである。

確かにそれはその通りであり、ネット上には何らかの予定なども掲載されているが、それらはすでに決定していることであって、テキスト化されてネット上にアップロードされた段階で過去に決定したことを公開しているのに過ぎない。

そして、そこからは、その予定が天災、人災によって中止されることなく無事に始まり、無事に終わるのかまで知ることはできず、仮にその予定が無事に始まり滞りなく終了したとして、それがいったい何になるのか、参加した人に何をもたらすのかなど知るよしもない。

一寸先は闇であり、ネットに限らず未来を知ることなどできないのは世の常であって、そんなものは至極あたりまえのことであるが、ネットには未来がありそうで、バーチャルな空間を漂っていれば未来を見通せるのではないかという錯覚に陥りやすいのが危険なのである。

今後、どれだけコンピュータの性能が向上して処理速度が速くなろうと、世の中の Web ページが 1億ページ、1兆ページ、1京ページ、いや、漢字文化圏における最大単位である無量大数というページが作成されたとしても未来を知ることはできないだろう。

従って、未来のことが知りたくてネット空間をさまようのは時間の無駄でしかない。

シェーバーシェーバー

先週の金曜日のことになるが、シェーバーを新調した。

木曜日の夜にヒゲを剃っていると肌にジャリジャリした感覚と多少の痛みがあるような気がしていたが、無視してジョリジョリしていたところ左頬に激痛が走ったので慌てて鏡を覗き込むと、浅くはあるが縦一直線に傷ができて少しだけ血がにじんでいる。

手にしているシェーバーを良く見てみるとネットの一部が欠落して小さな穴が開いている上に内部の刃の根元もグラグラしている。

動作が怪しいと少し前から思っており部品交換する必要を感じてはいたりしたのだが、以前の雑感に書いたようにヒゲは濃くないどころか情けない状態であるため、シェーバーなんぞどうだって良いとの思いから (そのうちに) などと余裕の構えでいたのが失敗だったのかもしれない。

危険をかえりみず顔面に傷を負ってまで我慢して使い続けることもなかろうと思い、部品を購入しようと家電量販店に行ったのだが、それがビックリするほど高額であり、ネットと替刃を合計すると軽く 4000円を超えてしまうことが判明した。

そんなに高いのであれば新しくシェーバーを買っても一緒なのではないかと売り場を物色すると、下は 2000円くらいから中には数万円もするような高価なものまでピンキリの品揃えなのが心を迷わせ、ろくにヒゲも生えないくせに自動洗浄・充電機能付きの商品を手に取ったりしてみた。

しかし、どう考えても自分には不釣合いで宝の持ち腐れ状態になってしまうことは自明の理であり、何だったら最低ランクである 2000円程度のもので十分なのではないかと予想される。

高価なシェーバーを陳列棚に戻そうと手を伸ばしているときに店員さんと目が合ってしまい、ひょっとしたら面倒なことになるのではないかという野生の勘がこんな時だけ見事に的中してしまったようで、店員さんはにこやかな表情を保ちつつこちらに向かってくる。

慌ててシェーバーを元の位置に戻してツツツーっと低額商品が並んでいる棚にカニ歩きで移動し、2980円とかの商品を手にとって 「う~む」 と難しい顔なんか作ってみたりしながら横目で店員さんを確認すると棚に戻した超高額シェーバーを手に近づいて来た。

「こちらの商品は切れ味も良く、深剃りもできますのでとても評判が良いんですよ」 との説明に対して 「いえ、ヒゲが薄いから深剃りなんかできなくていいんです」 と応えたが、“敵” はひるむことなく 「使い終わったらこちらにセットするだけでアルコール洗浄しますからとても清潔で…」 と続けてくるので 「そんな機能は必要ないんで」 とぶった切ってやる。

残念そうに商品を棚に戻す店員さんを尻目に棚を見ていると、少しテンションは下がったものの高い方へ高い方へと誘導しようと試みる積極的な攻勢をかけてきたので、「本当にヒゲが生えないんで剃れるだけで十分なんですよ」 と伝えると 「でも少しおヒゲが伸びてきてますよ」 と言うので 「これは二日前に剃ったきりなんです」 と応えたら 「えっ」 と言ったまま絶句してしまった。

結局、最低ランクではないものの部品交換するための金額に少し色をつけた程度の価格で新しいシェーバーを購入し、すっかり意気消沈している店員さんに別れを告げて帰宅したのであった。