何も思いつかない時は

たまにはダラダラと書き始めてみる。 第一、こうも暑いと考えるのが面倒になってしまうではないか。 以前の雑感にも書いたような気がするが、暑いと脳の働きが 80%程度までに低下するらしい。 自分の場合は暑さに弱いので 60%まで低下しているかもしれない。 さらに、普段から 50%くらいしか使っていないので、今は普通の人の 30%程度だと思われる。

いや、書きたいことはある。 『想い出の居酒屋』 のその後もあるし、『マサルノコト』 に書くべき逸話はまだまだ残っている。 しかし、どうにもその気になれない。 過去のことを思い出しながら文章化するには、それなりのパワーを必要とし、それなりに脳も働かせなければならない。 しかし、今日はそのパワーもなければ、冒頭で触れたように脳も働いてくれないのである。

それでも九州よりはマシというものか。 あれだけ季節はずれの台風と刺激された梅雨前線によって水浸しにされた上、ここ一週間くらいは連日の猛暑日を記録している。 まるで水攻め火攻めの拷問を受けているような感覚になっていることだろう。

『猛暑日』 とは今年から気象庁で使われることになった用語で、最高気温が 35℃以上の日を指すが、それにはヒートアイランド現象やら地球温暖化が影響しているのではないかと心配になってしまう。 1日の最高気温が 35℃以上の日が 1990年以降急増しているらしく、それは 1967~76年の 3倍近くに達するという。

つまり、30年前と比較して明らかに暑くなっており、その原因はエアコンの普及による熱放射、緑地の減少などによるところが大きいだろうが、自然環境の破壊によって進む地球温暖化が最大の原因なのではないかと思われる。 ヨーロッパでは 45℃以上の熱波に襲われて多くの人が亡くなっているし、そんなことは異常としか思えない。

これも以前の雑感か管理人の独り言に書いたと思うが、このまま温暖化が進み、異常が日常になってしまい、「明日の予想最高気温は 45℃、平年並みでしょう」 などという天気予報を聞かされたらどうしようかとオロオロしてしまう。 強力な紫外線が降り注ぎ、まるで SF映画のようにプロテクターを装着しなければ外出すらできなくなるかもしれない。

先の新潟県中越沖地震で問題が発生した原子力発電所だが、想定外の大きな揺れに見舞われたにも関わらず、原子炉で大きな事故が発生しなかったことを先に誉めるべきであり、今の報道のように重箱の隅をつついてギャーギャー騒いでも何の解決にもならないだろう。

日本は被爆国という歴史から、原子力に対するアレルギー反応が強すぎる。 石油製品の高騰が進み、原油の枯渇が心配されている今、世界では原子力発電所の建設がかつてない規模で進められている。 安全装置と管理さえ徹底すれば、最もクリーンなエネルギーを精製することができると認識されているからだ。

もちろん、太陽発電や風力発電、そして水素による発電の方が安全でクリーンなのは常識だが、世界が必要とする発電量をまかないきれるほど技術が発達していない。 効率的で究極的な発電方法が確立されるまでの代替措置としては原子力に頼らざるを得ないのが現状である以上、想定外の問題が発生したら対処法を見つけて次に役立てる前向きな議論が必要だ。

・・・ なにも考えずに書き始めたのに長文になってしまった。 暑さでますますボ~っとしてきたし、考えるのも面倒になってきたので、この辺でやめておこう。

新潟地震で思うこと

新潟県中越沖地震が 7月16日10時13分に発生した。 2004年にも新潟県中越地震が発生し、死者 67名、負傷者4,805名という甚大な被害を受けたばかりであり、大きな地震があれば、以降 20年くらいは大丈夫という定説がもろくも崩れた瞬間でもある。

07/18 の独り言にも書いたが、取材のために現地入りするマスコミ関係者の数に驚かされ、それだけの撮影機材などを運搬する能力があるのなら、生活物資のひとつでも運んだ方がよっぽど世の中のためになり、被災された方々の辛い思いも少しは緩和されるのではないかと思う。

そして、偉そうに義捐金や募金を呼びかけるだけではなく、特に高額な報酬を貰っているであろう、みのもんた氏や古舘伊知郎氏あたりは、ギャラの全額か一部を寄付するくらいの気構えを見せてもらいたいもので、ただカメラの前に立って 「一刻も早い復旧作業を」 とか 「被災された皆さんの気持を考えると」 などと言っていても何の説得力も感じない。

被災地にある自動車部品メーカの工場が壊滅的被害を受け、日本の主要メーカが生産停止に追い込まれたが、これはトヨタ生産方式の代表的手法でもあるジャストインタイム、つまり、必要な部品は、必要なときに、必要な分しか取り寄せないという手法が災いし、車を造りたくても部品がないという事態に発展してしまった。

また、多くのメーカが被災した部品メーカ 1社に頼っていたことと、トヨタを見習って部品調達を最小限に控えていたことによって今回の騒動となった訳であり、大メーカだけが潤って下請けが苦労する面も否めないトヨタ方式に限界が見えたのではないかという気がしないでもないが、それによって部品在庫を軽減し、経費を圧縮して世界競争に勝っていくという側面もあるのは確かだ。

しかし、いくら被災した部品メーカが重要だとは言え、各自動車メーカから復興の手伝いとして計 700人もつぎ込むことはないのではないかと思え、それだけの派遣能力があるのであれば、被災した方の家の片付けを手伝う要員も派遣し、その社員には給料も払うなどの措置をとれば、社会貢献もする立派な企業として認められると思うのだが、各メーカーとも自分のことしか考えていないようである。

派遣やパートとして自動車工場で働いている人は生産停止によって給料が減る事態に遭遇している訳だから、ボランティア部隊を編成して現地に送り込み、給料も保証した方が嬉しいはずで、みんなに喜ばれ、世の中の役に立つ会社というイメージを知らしめることだってできるだろう。

それにしても、被災した部品メーカの工場がどの程度の大きさか分からないが、700もの人数が必要だったのか疑問であり、過去の雑感に書いたかも知れないが、独身で荷物も少なかった自分が引っ越しをする際、数人の友達に手伝いを要請したら、その友達がさらに人を集めて狭い部屋に総勢 30人くらいが集結してしまい、かえって邪魔になった事実を思い出す。

おまけに引越し蕎麦を全員に振舞う事態におちいり、出費だけがかさんでしまったのは、今後、部品メーカが各社に御礼をしなければならず、何かと物入りになってしまうであろう事実も連想させる。

自分も新潟に対して何もしていないので偉そうなことは言えないが、親身なふりをしたり利己的な振る舞いをするより、もっと人のためになるようなことはできないものだろうか。

練習の賜物

自分の場合は仕事とゲームにしか打ち込んだことがないので、スポーツ選手などが軽々とやってのけることを 「お~!」 と感嘆の声をもらしながら見ているしかないのであるが、どうも野球を観戦していて選手が打って欲しいところで三振したり、つまらないエラーをしたりすると 「アホか!」 などと罵倒する言葉がでてしまい、選手の凄さというものを忘れがちになってしまう。

自分には 140km/h 以上もの速度で投げ込まれる球を打てるはずもないし、それ以上の速さで飛んでくる打球を捕れるはずもなく、ブツブツと文句を言える立場にないのは重々承知したりしているのではあるが、誉めることより文句を言っていることの方が多い厳然たる事実がそこにある。

しかし、冷静に考えれば走者となって塁にすべり込むことですら勇気の必要なのではないかと思うこともしばしばで、自分であれば硬い地面の上を滑るなど想像しただけで足がすくんでしまうし、ましてや塁を守る選手と交錯する可能性も高いことを加味すれば、その場に向って走ることにすら腰が引け、さらにはヘッドスライディングなど怖さ倍増であることは想像に難しくない。

サッカーでボールをキープするのも勇気が必要だと思われ、相手の選手が鬼のような形相と勢いで奪いにきても、それを冷静にかわしたり味方選手にパスしたりしなければならない訳であり、自分であればちょっと怖そうな顔の選手が向ってきたら、泣きながら逃げ惑ったりする可能性も否定できないので、試合の中継を観ながら文句など言えないのである。

格闘技を観ていてもそうで、堂々と打ち合わずにクリンチにばかり逃げる選手をみると 「アホか!」 とか 「面白くない試合」 などとブツブツ言っているが、筋肉隆々として体も大きく、人相の悪い暴れ者が向ってきたらシッポを 26周くらい巻いて一目散に逃げてしまうのは明白だ。

バレーボールで凄い勢いのスパイクを打たれてボールに向っていくこともそうだし、ラグビーで相手にタックルしたり、されたりするのも、相撲の立会いでゴツンと頭がぶつかるのも、痛いとか怖いと思ったらできることではなく、いや、実際に痛いのは間違いないことなので、いかにして恐怖心を払拭するかと言うことが重要なのかも知れない。

その恐怖心を乗り越えるため、あるいは技術を磨くため、そして体力を強化するために日々練習を怠らないのがスポーツ選手で、自分にはそんな地道な努力をする自信などあるはずもなく、第一、競技を始める前の準備運動でヘトヘトになってしまうこと必至であり、まずは最低限の体力づくりから始めねばならないだろう。

したがって、どんなスポーツであれ、彼ら、彼女らは自分には到底できないような、とてもレベルの高いことをしているのだという自覚を持ち、すばらしいプレーをしたときこそ心から惜しみない拍手を送るべきだということを心にとどめながら観戦すべきなのではないだろうかと思ったりしているが、そんな見方をしたら疲れてしまうだろうことは容易に想像できる。

色々と考えてみたりはしたが、結局はゴロゴロしながら、画面に向ってブツブツと文句を言ってスポーツを観戦する姿勢は改まりそうにない。

たまには時事

会期延長されていた国会も終わり、いよいよ参院選ムードが高まってきており、支持率が下降の一途をたどる安倍政権で今月末の選挙を戦えるのかどうかという不安もあれど、それにしても安倍内閣にはツキがないというか、論功行賞人事をした自業自得というか、発足当初から問題が絶えなかったという感慨が胸に去来する。

佐田行政改革担当大臣は事務所経費の不透明な処理の発覚で昨年末に辞任、年が明けてすぐに柳沢厚生労働大臣の 「女性は子ども産む機械」 発言、5月 28日には松岡農水大臣が自殺、そして先月には久間防衛大臣が原爆投下に関する、まさに爆弾発言で引責辞任と、世間を震撼させる大きな問題も多いが、その他の細かなスキャンダルも合わせると大変な数になる。 《 ウィキペディア参照 》

よくもまあ、これだけ問題が起きるものだと感心してしまうくらいのペースでの量産体制を確立しているようだが、影で誰かが糸を引いているかのように、したたかな工作も見え隠れして傍観者としては実に興味深く、味わい深い内閣だったりもするのが、首相の外見と相まって完全には憎めない雰囲気を醸し出したりしているのではないかと思う。

松岡農水大臣の自殺の引き金とも言われる緑資源機構官製談合事件では、続々と逮捕者まで出る勢いだったのに松岡氏の自殺によって尻切れトンボな状態になりつつあり、政界まで巻き込む大事件に発展することが予想されていたにも関わらず、今となっては報道するマスコミも存在しない。

世間知らずのボンボンが仲良し倶楽部を作ってボ~っとしている裏で、百戦錬磨の爺さんどもが右往左往しながら問題解決に当たっている姿が脳裏をよぎり、なんとなくバカ殿のような壮大なコントを見せてもらっている気分に浸ってしまい、頼りないことこの上ないのではあるが、全否定してまで憎めない。

しかし、そんなボンボンに日本という国の舵取りを任せて良いのかといえば一抹の不安が胸をよぎり、可能なことであれば日本丸という船から脱出してアメリカとかロシアとか中国という巨大な船に乗り換えたいと少なからず思うこともあり、いや、それよりオーストラリアとかユーロ圏などの方が良いかも知れないなどと思いを廻らす日々であっても、実際には行動できない悲しい事実がある。

そして選挙であるが、参院選は衆議員にお灸を据える意味合いが強く、このままでは自民党が苦戦するのは確実であり、もう少し風が吹けば民主党あたりにドッと票が流れるのではないかと思われるが、肝心の民主党に風を起こす実力がないため現在のところは微風でしかなく、さらにまんまと自民党の術中にはまってしまったのではないかと思われてならない。

国会の会期延長により、投票日が 7月 22日から 29日に変更になり、すでに印刷物を刷り終えていた機関などに多大な労力の投入と税金による穴埋めが行われることが問題視されているが、そんな批判を受けてまで会期を延長したのには、それなりの理由があったのだろう。

第一に重要法案を強行採決でも何でも通過させて国民に実績を示すことができ、多少は自民党の印象が良くなるのではないかと期待される点にあるが、あまりにも強行採決が多かったのでこれは逆効果になってしまったのではないかという不安もチラホラ聞かれる。

第二に、7月も 29日となれば学生が夏休みに入り、選挙権を持っていても遊びに行ったり帰省したりして投票しない大学生や若者が山のように現れるのではないかと予想され、そうなれば浮動票に頼らざるを得ない民主党が多くの票を失うこととなり、自民党にとっては好都合なのではないかと思われるので、こちらの方が重要な意味を持つような気がする。

国民の誰しもが現政権に不安を抱きつつも、参院選でお灸を据えることすらできない微妙な空気が流れているような気がしてならないのは自分だけだろうか。