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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

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2005年 8月

自然な関係 自然な関係

  毎朝の散歩をしていると、いつも決まった人とすれ違ったりする。 始めて 9カ月にもなると顔なじみの人も増えて 「おはようございます」 と挨拶する回数も多くなってきた。 このまま顔なじみが増え続けると散歩中の 30分間、ずっと頭を下げて歩くことになるのではと少し不安に思ったりもしている。

  それとは逆に、会わなくなってしまった人もいる。 それが高齢の方だと体を悪くしたのではないかと心配になったりもするが、元々がどこの誰か分からないので元気に暮らしているのか確かめようもない。 以前の雑感に書いた、犬の飼主としてのマナーが悪い女性には何カ月も会っていないし、同じ雑感に書いた少し足を不自由そうにして歩いていたお年よりも見かけなくなってしまった。

  雑感にも 『管理人の独り言』 にも書いたことがないと思うが、歩道の端にある柵に体をスリスリさせながら歩くのが好きだった高齢の犬と、その飼主である高齢な男性の姿もみかけなくなってしまった。双方とも高齢だったので、毎朝の散歩をする体力がなくなってしまったのかもしれない。

  飼主と飼い犬はとても自然な関係で、何人もの人と何匹もの犬がいる公園などで犬が勝手に遊んでいたとしても誰が飼主なのかすぐに判断できるものである。 それと似たようなもので、人間の夫婦もそれがどんなに若くて新婚さんであっても、恋人同士ではなく夫婦なんだということは雰囲気で察知することができる。 不思議なもので、夫婦というオーラのようなものを発しているようである。

  いつも犬の散歩の途中で、公園のベンチに座って休憩をしながら話をしている 30代半ばから 40代前半の男性と女性がいるのだが、その二人からは夫婦のオーラが出ていない。 毎朝一緒だし、仲良く話をしているのだが、どうも関係が自然ではないのである。

  そしてもう一組、50代半ばから 60代前半と思わしき男女も毎朝一緒に散歩をしているのだが、こちらの熟年カップルも夫婦のオーラを発していない。 ニコニコ笑いながら話をして歩いてはいるが、どうも雰囲気が不自然と言うか、しっくりと馴染んではいない感じなのである。

  俗に言われる老いらくの恋とでも表現すれば良いのだろうか。 お互いに必死になって話題をみつけて一生懸命に会話を盛り上げようとしているのがヒシヒシと伝わってくる。 せっかく訪れた遅い春を逃してなるものかという悲壮感すら伝わってくる。

  この中年カップルと熟年カップルがこの先どうなっていくのか。 ぎこちない雰囲気や悲壮感がなくなり、自然な関係にまで発展することができるのか。 今後も静かに見守っていきたいと思ったりしている今日この頃だったりするのである。

2005 / 08 / 27 (土) ¦ 固定リンク

現在過去未来 現在過去未来

  国内大手旅行会社の JTB が、米宇宙旅行会社のスペースアドベンチャーズと業務提携して宇宙旅行を 10月から日本国内で独占販売することになった。 ロシアの宇宙船「ソユーズ」に搭乗し、月の裏側を飛行するツアーは約 110億円。 国際宇宙ステーションへの一週間滞在が約 22億円と、我々のような庶民にとっては ”非現実的” な金額ではあるが、宇宙飛行が可能になったのだけは ”現実” である。

  思えばすごい世の中になったものだ。 今月の 9日にスペースシャトル 『ディスカバリー』 が無事に帰還したが、宇宙から送られてきた映像はまさに SF 映画のようだった。 船外活動では人間が宇宙空間にプカプカ浮いているし、耐熱タイルの破損が問題となり、帰還に支障を来たすようであればロシアの 『ソユーズ』 が救出に向うことも検討されていたことなど、まさに SF 映画そのものである。

  宇宙に飛び立つことが人類にとってどれほどの偉業であって、いかに困難な道のりであったかなど、宇宙旅行が可能となった現代、宇宙旅行が珍しくなくなる未来に生まれてくる子供には、それが当り前すぎて理解することなどできないだろう。 化学や技術の進歩などは生活に埋没してしまい、ありがたみを感じることができなくなってしまう。 化学兵器などとは異なり、生活に溶け込む技術こそが本当に必要な技術なのかもしれないが。

  今こうして使っているパソコンも同じである。 最近のパソコンユーザや、これからパソコンに触れる子供は、総天然色で動画が再生でき、CD 並の音質で音楽が再生できるのは当然のことであり、それができてこそパソコンだと思うことだろう。 しかし、創世記から業界に身を置くものとしては、パソコンの処理能力がこれほど高速化し、一般家庭に普及するほど低価格化が進むのは凄いことだと思える。

  初期のパソコンは 50万円も 60万円もするくせに、画面一杯の画像を表示するのに 5分くらいの時間が必要だった。 それもデジカメで撮影したような写真ではなく、輪郭はギザギザ、8色しか使えないというショボショボの画像だ。 そんなものですらウンウン言いながら表示してたパソコンが、今では十数万円の価格でサクサクと画像を表示する。

  今では数百 GB (ギガバイト) のハードディスク (記憶装置) など当り前だが、以前は 20MB (メガバイト(約 10万分の 1 以下の容量))のハードディスクが 20万円以上もしたし、今では 512MB のメモリが当然だが、以前は 32MB のメモリが 20万円以上もし、メモリチップは黒いダイヤとすら呼ばれていた。

  それが今となっては、昔のスーパーコンピュータ並の性能を発揮するパソコン本体が十数万円から、記憶装置などの周辺機器は数千円で入手可能なのだから恐ろしい時代になったものだ。 テレビ、音響機器、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなど家電製品がネットワークでパソコンと繋がり、すべて手元で制御できる日などは目前だ。 そんな光景も SF 映画で良く観るシーンである。

  自動車も電子制御されている部分が多くなり、障害物が近づくと自動的にブレーキが効いたり、道路からはみ出さないようにハンドルを制御したりすることも可能になってきた。 カーナビと組み合わせれば現在でも誤差 3m の範囲で自動運転が可能だ。 衛星からの情報と、解析能力、制御能力が向上すれば自動運転が完全に可能になるだろうし、無人のバスも登場するかもしれない。

  化学技術が発達し、企業の努力もあってコストがどんどん安くなり、一般家庭がオートメーション化されていく。 人間は労力も能力も使う必要がなくなり・・・人類は、いったいどこに向っているのだろう。

2005 / 08 / 20 (土) ¦ 固定リンク

犬や猫のいる風景 2005年真夏の二歩 犬や猫のいる風景 2005年真夏の二歩

  タイトルに 『真夏』 の二文字を使ったが暦の上では秋である。 秋ではあるが、まだまだ暑い日が続いており、散歩中に出会う犬達も少し元気がない。 いつもはグイグイと飼主を引っ張っている犬も舌をベロ〜ンと出してトボトボ歩いているように見える。 暑さに参っている訳ではないが、つい最近、切なくなるような犬の声を聞いてしまった。

  近所に住むおばあちゃんの家には、近くに暮らしている娘さんが毎日のように犬をつれてやってくる。その犬はおばあちゃんからおやつを貰うのだが、食べる前に必ず一声 「ワン!」 と鳴く。 おばあちゃんに 「ワンは?」 と言われて良いお返事をするのが約束だ。 窓を開けていると、いつも同じような時間に 「ワン!」 と聞こえるので 「あ〜今日も遊びにきているんだな」 と思ったりしている。

  先月の中旬、そのおばあちゃんが体調を崩して入院してしまった。 それを知らずに犬はトコトコと散歩にやって来た。 いつも立ち寄る家の前を飼主さんが通り過ぎようとするので、いつもは吠えることのない犬が 「ワンワン」 と文句を言い、おばあちゃんの家に入ろうとする。 根負けした飼主さんが玄関の前まで犬を連れて行ったが、ドアは閉ざされたまま開くことはない。

  最初は 「ワンワン」 とおばあちゃんを呼んでいた犬だが、誰も出てこないのと家から人の気配が感じられないことに気づき、「ウォォ〜ン、ワォオ〜ン」 と ”歌う犬” を思わせる苦しげな声で鳴き始めた。 いくら呼んでもおばあちゃんは家の中にいない。 あまり長く鳴き続けるものだから声もかすれてしまい、この世の終わりと言わんばかりの悲しい鳴き声に変わってくる。

  そこの声は鳴き声というより泣き声と表現すべき悲しく切ない声で、聞いているこちらまで悲しくなってしまった。 窓からおばあちゃんの住む家を見ると、飼主さんに引かれながらも首をおばあちゃんの家に向けたまま寂しそうに立ち去っていく犬の姿が見えた。

  数日後、おばあちゃんが元気になって退院してきた。 少しやせてしまったような気もするが顔色も良く、元気に歩いている姿も見かけたので体調も回復されたようだ。 そして、おばあちゃんが退院してきた翌日、我家の窓から 「ワン!」 という良いお返事が響いてきたのだった。

2005 / 08 / 13 (土) ¦ 固定リンク

犬や猫のいる風景 2005年真夏の一歩 犬や猫のいる風景 2005年真夏の一歩

  近所で猫を飼っている家では駐車スペースだった場所にイスとテーブルを置くようになった。 以前まで所有していた車は処分してしまったのだろう。 そこで、そのスペースを有効活用するためと、アウトドア気分になれるようにと白いイスとテーブルを置いたのだと思うのだが、今ではすっかり猫用のイスになってしまっているようである。

  その場所は少し涼しいのか、毎朝の散歩帰りに見るといつも猫が気持ち良さそうに寝ている。 かなり寝心地が良いらしく、寝ている姿には警戒心のカケラもない。 すぐ近くを通ってもピクリとも動かないことが多いし、一応は顔を上げるものの目は閉じたままだったりする。 四本の足を投げ出して寝ていることもあれば、仰向けになって腹を見せて寝ていることもある。

  それは飼い猫特有の寝姿で、警戒心の強い野良猫には絶対見られない姿だ。 それは 『管理人の独り言』 にも何度か書いた、しょっちゅう喧嘩しては負けて帰ってくる猫なのだが、あんなに無警戒なのであれば近所の野良猫相手だとひとたまりもないであろう。 厳しい生存競争を生き抜くためには、もう少し己の感覚を磨いたほうが良さそうである。

  同じく以前の 『独り言』 に書いたベランダを主な活動の場としてる猫は、飼主であるお母さんが大好きなようだ。 自分が散歩をしている時間に飼主が洗濯物を干していることが多いのだが、右へ左へと忙しく動き回るお母さんの足元に猫がじゃれついて 「遊んで」 と言っているようだ。 お母さんが無視していたり、足でズリズリと猫の体を移動したりすると、猫はふてくされてしまうのか、ションボリしてしまうのか、棟続きになっている隣室のベランダの端まで行って遠くを見ている。

  物干しが終わると、今度はお母さんが ”猫なで声” で 「帰っておいで〜」 と機嫌をとることになる。 猫にも意地があるのか最初は無視して聞こえないふりをしているのだが、優しい声につられてはいるものの、”しぶしぶ” といった素振りでのそのそと自室のベランダに帰っていく。 お母さんと猫の心理戦はこれからも楽しむことができそうだ。

2005 / 08 / 06 (土) ¦ 固定リンク

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