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  国内大手旅行会社の JTB が、米宇宙旅行会社のスペースアドベンチャーズと業務提携して宇宙旅行を 10月から日本国内で独占販売することになった。 ロシアの宇宙船「ソユーズ」に搭乗し、月の裏側を飛行するツアーは約 110億円。 国際宇宙ステーションへの一週間滞在が約 22億円と、我々のような庶民にとっては ”非現実的” な金額ではあるが、宇宙飛行が可能になったのだけは ”現実” である。

  思えばすごい世の中になったものだ。 今月の 9日にスペースシャトル 『ディスカバリー』 が無事に帰還したが、宇宙から送られてきた映像はまさに SF 映画のようだった。 船外活動では人間が宇宙空間にプカプカ浮いているし、耐熱タイルの破損が問題となり、帰還に支障を来たすようであればロシアの 『ソユーズ』 が救出に向うことも検討されていたことなど、まさに SF 映画そのものである。

  宇宙に飛び立つことが人類にとってどれほどの偉業であって、いかに困難な道のりであったかなど、宇宙旅行が可能となった現代、宇宙旅行が珍しくなくなる未来に生まれてくる子供には、それが当り前すぎて理解することなどできないだろう。 化学や技術の進歩などは生活に埋没してしまい、ありがたみを感じることができなくなってしまう。 化学兵器などとは異なり、生活に溶け込む技術こそが本当に必要な技術なのかもしれないが。

  今こうして使っているパソコンも同じである。 最近のパソコンユーザや、これからパソコンに触れる子供は、総天然色で動画が再生でき、CD 並の音質で音楽が再生できるのは当然のことであり、それができてこそパソコンだと思うことだろう。 しかし、創世記から業界に身を置くものとしては、パソコンの処理能力がこれほど高速化し、一般家庭に普及するほど低価格化が進むのは凄いことだと思える。

  初期のパソコンは 50万円も 60万円もするくせに、画面一杯の画像を表示するのに 5分くらいの時間が必要だった。 それもデジカメで撮影したような写真ではなく、輪郭はギザギザ、8色しか使えないというショボショボの画像だ。 そんなものですらウンウン言いながら表示してたパソコンが、今では十数万円の価格でサクサクと画像を表示する。

  今では数百 GB (ギガバイト) のハードディスク (記憶装置) など当り前だが、以前は 20MB (メガバイト(約 10万分の 1 以下の容量))のハードディスクが 20万円以上もしたし、今では 512MB のメモリが当然だが、以前は 32MB のメモリが 20万円以上もし、メモリチップは黒いダイヤとすら呼ばれていた。

  それが今となっては、昔のスーパーコンピュータ並の性能を発揮するパソコン本体が十数万円から、記憶装置などの周辺機器は数千円で入手可能なのだから恐ろしい時代になったものだ。 テレビ、音響機器、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなど家電製品がネットワークでパソコンと繋がり、すべて手元で制御できる日などは目前だ。 そんな光景も SF 映画で良く観るシーンである。

  自動車も電子制御されている部分が多くなり、障害物が近づくと自動的にブレーキが効いたり、道路からはみ出さないようにハンドルを制御したりすることも可能になってきた。 カーナビと組み合わせれば現在でも誤差 3m の範囲で自動運転が可能だ。 衛星からの情報と、解析能力、制御能力が向上すれば自動運転が完全に可能になるだろうし、無人のバスも登場するかもしれない。

  化学技術が発達し、企業の努力もあってコストがどんどん安くなり、一般家庭がオートメーション化されていく。 人間は労力も能力も使う必要がなくなり・・・人類は、いったいどこに向っているのだろう。

2005 / 08 / 20 (土) ¦ 固定リンク


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