日本の終わり

05/08の雑感にも書いた通り、経済学者によれば日本はこのままの状況が続くとあと 4-5年で破綻するであろうことは現実的であり、そんなことは政治家も官僚も知っていることであるにもかかわらず、政治家は選挙が怖くて消費税の値上げを声高に主張できないし、官僚は保身のために無駄遣いを減らすことができずにいるため最悪のシナリオは着々と進んで破滅へのカウントダウンは確実に進んでいる。

菅総理大臣が誕生して多少なりとも軌道修正されることを願ってはいるが、日本の産業も衰退して技術力も失われ、韓国や中国、そのうちにインドやベトナムにも追い越されてグローバル経済下で競争力を失ったら法人税も目減りするのであるから国の予算は大量の赤字国債を発行しなければ成立しないと言うことになる。

そうなったら破綻までの時間はますます短くなり、延命の手段すらないだろう。

それにしても、なぜ日本はこのような状況になってしまったのか不思議でならず、どう考えても納得、理解できないことの一つとして毎年の国家予算が挙げられる。

無駄遣いが多いとかいうのはもちろんのことだが、それ以外にどうしても理解出来ないのはもっと低レベルな足し算、引き算の話しで単純化すれば小学生にでも分かりそうなことである。

車の販売台数は激減し、経済規模は 30年くらい前の水準まで縮小し、デフレで物価が上がらないどころか下がってしまい、人口も減り始めた今、なぜ国家予算だけは増え続けなければいけないのか。

今の日本が 30年前程度のものであれば、単純には予算だって 30年前と同額で差し支えないはずだと思うのは自分だけだろうか。

1980年の一般会計予算は 21兆円、特別会計予算 90兆円で合計 111兆円くらいであり、2010年度の一般92兆円、特別122兆円を合わせた 214兆円の半分くらいで済んでいる。

当時から無駄遣いはアホほどあっただろうから、なんだかんだで 100兆円もあれば足りるのではないかと思われる。

当時とは異なり、少子高齢化、格差が進んでいるので福祉や医療、社会保障などは予算が膨らんでも仕方がないとしても 120とか 130兆円で何とかしてもらいたい気分だ。

前述した通り車の数が減っているのだから、これ以上は道路拡張する必要性は低いだろうし、高速道路などは百年の計で考えなければならないと偉そうに言っても 100年後に自動車がタイヤを転がしながらアスファルトの上を走っている保証などどこにもなく、スイスイと空を飛んでいるかも知れないので必要性の判断は難しい。

とにかく徹底的に無駄を省いて必要最低限のことをやれば予算を半分くらいに出来そうだと思うのだがどうだろう。

このまま無能な政治家と志の低い官僚に国の将来を任せていたら日本が破綻するのは間違いなさそうだ。

だとしたら海外に脱出しようかとも思うが、日々の糧を日本に依存しているので自分だけ脱出してもクライアントが破綻したら報酬を得ることができなくなる。

円が紙くずになっても困らないようにユーロとかドルの外貨預金をしておくべきかも知れないとも思うし、今はユーロに対してもドルに対しても円が強く、安く外貨が買えるのでチャンスと言えばチャンスなのだが、経験がないのでちょっと不安だ。

おまけにアメリカの先行きだって安泰ではないだろうし、ヨーロッパ圏はもっとガタガタしている。

ここは中国の元かとも思うがバブルが弾けるのも時間の問題だろうから今は手を出しにくい。

何となく、ずっと落ち着いているオーストラリアドルなんか良さそうだが、全世界が不況になったら観光客も畜産、穀物の輸出量も減るだろうから安泰ではいられないだろう。

つまり、ネガティブに考えると何をしてても一緒ということになるし、そもそも外貨預金するほどの資産も持ち合わせていないという悲しい事実もあったりする。

来月には確実にあるであろう参議院選、普天間も政治とカネの問題も大事だとは思うが、日本経済を立て直してくれる政策を打ち出し、実行力のありそうな政党を支持しようかと考えている。