一か八か

景気の回復から価格も上向き、消費増税前の駆け込み需要もあってマンション、戸建ての着工、販売が好調だと聞くが、それらは都市圏に限った話しであって経済効果が北海道の田舎にまで及ぶのはまだまだ先のことだと思われるし、効果が波及する前に景気がしぼむなどというのは良くある話しだ。

東京では高級マンション販売も好調で 3億とか 5億の物件も即日完売という賑わいを見せているらしいが、2020年東京オリンピックに向けた投資目的ではなく、本当に居住することを目的としているならば、まだ工事が始まったばかりで現物を見ることも出来ないマンションに億単位の金を払うなどたいした度胸の持ち主だと思わざるを得ない。

実際にそこに住んでみて、隣だの上下階がとんでもない住人だったらどうするつもりなのか、何の関係もないこちらがドキドキしてしまう。

以前と違って今は近所づきあいもないだろうし、隣にどんな人が住んでいるか知らない場合も多いだろうが、だからこその問題も多いだろう。

今は一軒家に住んでいるが、若い頃から大阪で暮らしていた頃までずっとアパートやマンション暮らしだったので上下左右の住人や近隣住人のことが気になって仕方がない。

最初に暮らしたボロアパートでは、どちらかと言えばこちらが加害者で、朝夕、夜中を問わず友達が出入りし、しまいには外壁を登って窓から入ってくるものまでいたので隣近所には多大なご迷惑をお掛けしたものと思われる。

本当にボロなアパートだったので階下は三部屋続きで空いていたのだが、そこに友人同士というガラの悪い三人が引っ越してきて各部屋で暮らし始め、近隣住人とのトラブルが絶えなかった。

次に引っ越したアパートでは最初は平穏無事に暮らしていたのだが、上の階が空き部屋となったのを機に、その隣で暮らしていた一家が空いた部屋も借りて中学生と小学生が二人という三人兄弟の部屋に割り当てたものだからたまらない。

親の監視が行き届かず三兄弟は暴れ放題、男三人が飛び跳ねたり転がったりするものだから天井が抜けるのではないかと思うほどの大騒音が響き渡る。

何度か親に言ったが、静になるのは当日くらいなもので徐々に動きが激しくなり、三日もすればドッカンドッカッンと壁を揺らす大騒ぎとなり、これは親に言ってもダメだと部屋に怒鳴りこむと、小学生の弟二人は泣き出し、中学生はふて腐れるありさまで、しまいには親が子どもを怖がらせたと文句を言ってくる始末だった。

次に住んだ部屋の上階が大学生で、夜中だろうと朝だろうと構わずドカドカと騒音をたて、文句を言いに行ってもヘラヘラと笑うだけで一向に改善することはなく、ホトホト困り果てたので部屋に殴りこみに行ったほどだ。

次に住んだのは、いわゆる高層マンションだったが、それは自分で購入したものではなく部屋のオーナーが貸し出していたものだった。

そこは名のある不動産会社のマンションで、地下鉄駅から徒歩 3分という恵まれた立地であり、正確なところは忘れてしまったが 20数階建ての 14階に住んでいたのだが、ここは以前の雑感に書いたように上階の住人が恐ろしい。

夜中に女性の悲鳴が聞こえたので何事かと耳を澄ませば、上の階から
「だれか助けてぇ!殺されるぅー!」
という叫び声が聞こえるではないか。

警察に通報すべきかとも思ったが、そこの夫婦喧嘩はいつも激しいので放っておけば収まるだろうと無視していたところ、あまりにも静か過ぎるほど物音ひとつしなくなった。

そこには子どももいたのでソファから飛び降りるドッカーンという音もたまにしていたのに、その悲鳴が聞こえた夜から数日間はまったく音がなく、人の気配すらしなくなってしまったのである。

もしかしてもしかすると、奥さんと子どもは本当に殺されてしまい、夫が逃走したのではないかという不安が胸をよぎったりして落ち着かない日々を過ごしていたが、数日後に再びドッカーンという騒音が聞こえたので変な意味で安心したりしたものだ。

大阪で暮らした 14年弱、一度も引っ越すことなくずっと同じ場所に住んでいた。

まるでマンションの主であるかのように長く暮らしていたのは、その建物の大家さんがとても良い人だったのに加え、何度か入れ替わった他の住人も良い人が多かったことが最大の理由だ。

ただし、近隣住人の一部はあまり好感の持てない人だった。

目の前の道路を挟んで向かい側に止められていた車はエンジン音がうるさく、おまけに女の人の声で 「右に曲がります」 とか 「バックします」 と繰り返し音声が流れる装置を付けており、車の持ち主の爺さんの運転が下手なのか、決まって朝の 5時半ごろに延々と 「バックします」 を繰り返し聞かされる。

眠りが浅くて小さな物音でも目が覚めてしまう自分は、毎朝毎朝ずっと 「バックします」 を聞かされ、「さっさとバックして出発してくれぇ~。」 と心の中で叫ぶ日々が続いた。

反対側の家に住む一家は実に変わっており、奥さんは人嫌いで顔を合わせてもろくに挨拶もせず、旦那さんは酒癖が良くなかった。

夜中に怒鳴り声で目を覚ましたことも一度や二度ではなく、旦那さんが酒によって家族に大声で文句を言っているのが常で、一度など
「たのむ~、たのむから出て行ってくれぇー!」
と叫んでいたが、最後は離婚が成立したらしく、一家離散となって一軒家は売りに出されたので住んでいた当時から家庭は崩壊していたのかもしれない。

そんなこんなで時代は変わって近隣住人との付き合いなどなくなった今でも、誰かが住んで生活を始めれば、互いに少なからず影響しあうものである。

付き合いがなくて直接は言えないことも多く、ストレスが溜まっていきなり暴力沙汰や裁判沙汰に発展してしまう可能性も否定できない。

そんなリスクが存在するにも関わらず、億単位の物件を購入するのは一か八かの賭けのようなものではないだろうか。

とてつもない金持ちであれば転売して他を探せば良いだろうが、ローンまで組んで終の棲家と決めて購入した場合は最悪だ。

それが億単位ではなくても、マンションや戸建住宅の購入には千万単位の金が必要となり、老後の計画までして購入したマンションの上下階、左右の部屋から騒音が響き渡ったり、人間関係が最悪な環境に身を置かなければならなくなってしまったとしたら・・・。

小心者の自分は恐くて、とてもじゃないけど不動産など購入できそうにない。

残りの人生を一か八かの賭けで決めることなど不可能だ。

消費税が上がるからといって、こぞって不動産購入に走る人をある意味で尊敬し、畏敬の念を抱きつつ遠くから傍観したりしている今日このごろである。

一般用医薬品ネット販売

一般用医薬品のネット販売の規制緩和が不十分だと楽天の三木谷社長が吠えまくっているが、彼の主張が自分の商売の利益しか考えないエゴイズムだったとしてもコンピューター業界に身をおく者としては原則として賛成であるし、何でもかんでも規制すれば良いというものではなく、官僚、業界の利権構造を守るかのような決定には不満を感じないでもない。

今回、政府が固めた方針は、一般用医薬品のネット販売を認めつつも、劇薬 5品目は禁止、市販後間もない 23品目については 3年間かけて安全性を確認できればネット販売を認めるというものだ。

一般用医薬品に占めるこれらの割合は 0.2%程度なので、99.8%の一般用医薬品はネット販売が認められるのだから、これ以上キャンキャン吠える必要はなかろうという論調も目立つ。

確かに一理あるが、その先のことも考慮する必要があるだろう。

アメリカ、イギリス、ドイツなどでは医師が処方する医療用医薬品のネット販売も解禁されており、将来的には日本でもネット解禁の機運が高まってくることが予想されるが、市販薬にすら規制があるのであれば医療用医薬品などネット解禁されるはずもなく、それが最大の問題であるというのが三木谷氏の主張だ。

医師、薬剤師、製薬会社、薬販売店、そして厚生族の政治家や厚労省は、この牙城を死守するべく今の段階から規制を盛り込んでおこうという魂胆が透けて見える。

というのも医療用医薬品の市場は一般用医薬品の 10倍、6兆円以上とも言われ、ここに多くの利権が渦巻いており、ネット解禁によって薬価が値崩れして利益が減ったり店舗への客足が遠のいたりするのを警戒しているのだろう。

中には医療用医薬品のネット販売など危険だと思う人もいるだろうが、医師が患者の具合を見てアレルギーなども把握した上で処方するのだから問題は起こらないものと思われるし、今になって薬局が患者との対話を心がけるように見せかけてはいるが、昔は病院で薬を受け取る際に会話などなく、処方された薬を事務的に渡されていただけだった。

つまり、医者が処方した以上は薬局もそれに従って患者に渡しているだけであって、顔色を見たり会話によって何らかの問題を発見して処方を中止したり薬を変えたりしている訳ではない。

ということは処方箋を提示さえすれば購入先が店舗であってもネットであっても大きな違いはなく、もしそれに反対するのであれば今も広くサービス提供されている FAXでの受付だって顔を合わせないのであるから禁止すべきだろう。

対面販売は薬剤師の五感を働かせて購入者の特徴をつかむことができるなどと、訳の分からないことを言って茶を濁す厚労省だが、医学的に説得力のある説明だとはとても思えない。

そんなこんなで薬のネット販売には基本的に賛成ではあるのだが、その副作用の恐ろしさを経験した今、すべての薬を解禁して良いのか多少なりとも疑問を抱くようになった。

それは火曜の定期通院、CTスキャンを受けた 『お買い物日記』 担当者は前の週に行った健康診断で胃のレントゲン撮影のために飲んだバリウムが大量に残っていることが判明し、これは一大事と医師に処方された下剤を服用したことに始まる。

24時間で出なければ医者に相談するよう促されているバリウムが 5日経っても大腸から小腸にまで残っているのは決して良いことではなく、一刻も早く出してしまうべきとの医師の判断に間違いはないだろうし、その婦人科の医師は 『お買い物日記』 担当者の目の前で内科の医師とも相談して出した結論だった。

処方されたのはラキソベロンという下剤。

副作用の少ない安全な薬であり、重い副作用はまず起こらないので高齢者や妊婦にも使用できるらしいのだが 『お買い物日記』 担当者には当てはまらず、とんでもない副作用に襲われることになってしまった。

その副作用を順に挙げると・・・。

●腹痛
 下剤なので一定程度は仕方がないが、服用して数時間後には腹痛が始まった。

●吐き気・嘔吐(おうと)
 これは辛かったらしく、何度もトイレに駆け込むこととなってしまったが、なにせ下剤の副作用なものだから上から下から状態であり、結果的に使いはしなかったものの念のためトイレ内に洗面器を準備したほどだ。

●目まい
 立っていられないほどの目まいに襲われながらも下剤が効いているのでトイレには行かなければならず、這って行くようなことが何度もあり、トイレの中でもフラフラでドカドカ、ドッカ~ン!という音が鳴り響いたので慌てて見に行くとドアの外に頭を出したまま唇を真っ青にして倒れていたことも一度や二度ではない。

●一過性の意識消失
 顔も唇も色を失い、冷や汗を流しているので貧血を起こしているのかと思っていたのだが、そのうちに問いかけに答えなくなり、眼球が上下左右に激しく動き出したので目まいと意識消失を併発したのだろう。

大量の冷や汗を流したからか、ガタガタと震えだして寒いと訴えたので布団乾燥機で温めた中に寝かせて様子を見ると少し落ち着き顔色も戻ってきた。

少し眠ると症状が緩和されたようだったが吐き気と下痢は続いた。

●頭痛
 夜になってやっと落ち着き、普通に就寝したのだが翌朝になって目を覚ますと 『お買い物日記』 担当者は頭痛になっていた。

ただでさえ頭痛持ちなのに副作用として頭痛を誘発する可能性があるのであれば頭が痛くなってしかるべきといったところではあるが、前日のひどい副作用に続いての頭痛は体力的にも精神的にも辛いことだろう。

便秘は解消し、バリウムも出たことと副作用が辛かったこと、意識消失を担当医にメールで報告すると、救急搬送されるまでの事態に至らず幸いだった旨の返信があったらしい。

人によってはもっと激しい副作用で救急搬送される可能性もあったということか。

副作用の少ない安全な薬とされているものでさえ、体調や体質によっては重篤な副作用を及ぼす危険性があるということは、やはりネットで販売できる薬も一定の規制が必要なのではないかと考えないでもないが、医師が処方して薬局で薬剤師から受け取った薬でも今回のようなことはあるし、厚労省が何を言おうと 『薬剤師の五感を働かせて購入者の特徴をつかむ』 ことなど不可能だという証左でもある。

とどのつまり、やはり利権を守ろうとしているのは医薬業界、官僚、政治家の側であってネット解禁による危険性は規制があった今までと大差ないのかも知れないが・・・。

虚偽表示

老舗百貨店、高級ホテルやレストランなど様々な業界で虚偽表示が発覚して社会問題化しているが、これは今に始まったことなのだろうか。

そもそも世間を騒がせている虚偽表示問題の発端は 5月頃に発覚したディズニーの偽装であり、この事件を受けて各ホテルが内部調査を行った結果、虚偽表示があったことが判明した阪急阪神ホテルズは事実の公表に踏み切った。

それ以降は内部告発で発覚する案件も多いが、どさくさに紛れて今のうちに公表してしまえば集中砲火を避けられるという 『赤信号みんなで渡れば怖くない』 的なノリで発表している企業も少なくないものと思われる。

ウィキペディアにまとめられた内容では一連の流れは 2008年から始まっているようだし、その前の 2005年には 「食べてはいけない」 の基礎知識―食の危機・偽装表示を見抜くという本も出版されているので古くからある事例が一気に噴出しているというのが現状なのかも知れない。

高級だと思っていたものが産地偽装品で実は単価の安い食材を使用しており、原価に見合わない価格を提示されていたというのも腹立たしいが、牛の霜降り肉が実は牛脂注入肉だったという一件は健康被害を引き起こす可能性が高かったこともあって問題が大きい。

というのも、注入される牛脂は小麦、卵、乳を含む場合が多く、それらは食物アレルギー物質であり、過剰反応する人にとっては命に関わることも少なくないので虚偽の表示でしたでは済まないのではないだろうか。

アレルギー反応が出た人も、よもや高い金を払った肉に問題があったなどとは考えもぜず、きっと他の料理と同じ調理油を使用していたのではないかと考えたり、別の食べ物に含まれていたと思っていたに違いない。

企業倫理やモラルの問題ではなく、詐欺罪として刑事告発されたり、アレルギーを引き起こされ、それによって体調を崩したなどと業務上過失障害とか、強いアレルギーで死に至ったとして業務上過失致死傷罪に問われでもしたらどうするつもりなのか。

ホテルやレストランは食材を厳格な基準で調達していないと世界に広く知れ渡れば、宗教上の理由から食べ物を制限し、イスラム法上合法な食品のみをハラル食品としている人々は日本への観光を控えることになるだろうし、信用が失墜すれば他の国の人、他の宗教の人だって観光に二の足を踏むことだろう。

消費者の信頼を裏切ったことがどれだけのダメージとなるか思い知るが良い。

産地偽装もさることながら、その鮮度や美味しさを強調するために付けられるキャッチコピーもよくよく考えてみれば怪しいものが多くある。

スーパーで売られている 『朝採り野菜』 だって本当に今朝なのか分かったものではなく、昨日だって一昨日だって朝に収穫していれば 『朝採り』 ということになるのではないだろうか。

飲食店で 『朝採り野菜のサラダ』 などと表記してあっても、本当に毎日、朝採れたものが確実に入荷しているのか怪しいような気がする。

同じように居酒屋チェーンなどで 『朝取りイカのお造り』 などと表記されたものがあるが、自然を相手にした漁で確実に船を出して間違いなく必要な量の魚が水揚げされる保証などない。

近年、日本では観測史上最高の暴風とか大雨を観測することも珍しくなくなったが、そんな日でも居酒屋に行けば、そんなはずはないのに朝取りの新鮮野菜でサラダを作ってくれ、朝取りのイカをさばいて刺し身にして提供してくれることだろう。

通販サイトを覗いてみても、『朝どれ浜ゆで越前ずわい蟹』 とか 『浜ゆで毛ガニ』 などという文言が目につくが、『朝どれ』 であっても茹でたものが数日後に宅配されるのであれば意味はないし、『浜ゆで』 というのも実に怪しい。

漁師のおっさんやその妻が、寒い中で火をおこし、ドラム缶でグツグツ蟹を茹でている光景が目に浮かぶが、そんなことをしているはずはなく、陸揚げされた蟹はトラックで加工工場に移送され、そこで大きさの選別などをした後で茹でられているに違いなく、その加工工場が海岸沿いに建っているのであればまだしも、単に港町なだけであって決して浜に建築されている訳ではないだろう。

売られている商品の中には冷凍輸入品を海に面していない町の加工場で茹でたものもあるだろうし、『朝取れ』 と 『浜ゆで』 という言葉に間違いはなくても、実は 『数日前の朝』 に取れ、中国や韓国、ロシアの 『浜』 で茹でられた蟹という代物だってあるのではないかと疑ってかかったほうが良いだろう。

今は流通網が発達し、冷凍、冷蔵技術も進んだので自宅にいながらにして全国、全世界の美味しいものを食べることができる。

しかし、やはり昔のように名物、名産品はその土地に行って食べるのが間違いなく、鮮度の高い食材を目の前で調理してくれる寿司屋か料理屋で地酒を呑みながら味わうのが良いのではないだろうか。

金銭的にも時間的にも心のゆとりもない場合は、それが虚偽の食材だったとしても仕方がないと覚悟した上で、それなりの雰囲気だけ味わうのが精神衛生上もよろしいのではないかと思ったりしているところだ。

消費増税の前に

独り言にも書いたようにプリンターが故障したので買い換えることになってしまったが、結果的にタイミングが良かったのではないかと思っている。

使用頻度は高くないものの購入して 5年以上が経過しており、すでに修理保証の期間を過ぎて交換用部品もなくなっていたので故障は買い替えに直結するため、それが消費増税の直前であったのは幸いだったのかもしれない。

プリンターの価格は 2万円前後と 5年前と大きな差がなく、デフレ下においても極端な値崩れもせず、かと言って高機能化が進んだ割に高額化にもなっていないという不思議な製品だ。

仮に 2万円だとすれば消費税 5%で 21000円、8%で 21600円と、その差 600円でしかないが、それでもちょっと得した気分である。

お買い物日記』 担当者のスマホがヨレヨレなのは以前の雑感に書いた通りなので、いよいよ 2-3日中に買い換えるつもりでいるが、それも消費増税の前で良かったのではないかと思う。

スマホはパソコンと比較して性能は劣るものの、その技術革新のスピードはパソコンを上まっており、年に何度も新製品が投入されるので最新機種もすぐに陳腐化してしまう。

どうせ数年で買い換えなければならないのであれば、消費税が引き上げられる前で良かったのではないだろうか。

購入しようとしている機種は約 7万円なので消費税 5%で 73500円、8%だと 75600と、その差 2100円なので保護フィルムやケースなどアクセサリを購入できる金額だ。

自分の使っている iPhoneはまだ元気に動いているし、それほど最新機種を持つことを重要視していないし、Apple製品は年に一度しか新製品が発売にならないのに加え、少しずつ低価格化が進んでいるので今回は機種変更を見送るつもりでいる。

どうせ 6万円も 7万円も使うのであれば、今はパソコンの買い替えを優先して検討すべきだと考えているところだ。

Windows 8の評判の悪かった部分が改良され、Windows 8.1が登場したことと、日本で広く普及している Windows XPのサポート期間が間もなく終了することからパソコンの買い替えも進むものと思われる。

そうなると我が家も仕事用に Windows 8.1を入手して最新 OS上で動作検証などする必要があるだろう。

アベノミクス効果で一時期より 25%ほど円安が進み、その多くが海外製ユニットで構成されているパソコンの価格も 20%以上は高くなっている。

欧米は日本が経験したデフレ基調に突入しそうな雰囲気で、経済に暗雲がたれこめ始めているらしいが、それが現実のものとなると円安はまだ進むものと思われ、そうなればパソコン価格も上昇するに違いない。

そうなる前に、そして消費税が引き上げられる前にパソコンを購入しておくべきか目下のところ思案中だ。

そろそろブルーレイレコーダーも買い換えたいと思っている。

どうもシャープの製品は使い勝手が良くなく、ソフト的不具合が多いにも関わらず迅速な対応がなされないのでストレスが溜まってしまう。

購入して 3年が経過し、ハード的にも少しずつ動作が怪しくなってきた。

海外ドラマにどっぷり浸かっている今はブルーレイレコーダーが生命線であり、もしそれが故障でもしようものなら我が家にとって一大事である。

もう一台あれば、いざという時に B-CASカードを差し替えるだけで継続して録画もできれば視聴も可能だ。

これはパソコンより優先度を高くしなければいけないかもしれないが、型落ち品であれば 4万円以下で手に入るので消費税引き上げによる価格差はそれほど大きくない。

いろいろと考えてはいるものの、実際に購入したのはプリンター、購入が決定しているのはスマホだけであとはすべて思案中、検討中のものばかりである。

はたして来年の 4月までにどれだけの買い替えが進むだろう。

存在意義

世の中には本当に必要とされているのか分からないものが多数あるが、自分がその筆頭に挙げるのは手提げ金庫だ。

金庫というからには貴重品、現金など保管することになるのだろうが、手提げとなると簡単に持ち運びできるということであり、盗むことを目的とした場合はこれほど便利なものはない。

なにせ中には貴重なものが入っていると分かりきっているし、持ち運びも容易ともなれば、便利この上ないアイテムなのではないだろうか。

高額なものであればいざ知らず、一般的なものは耐久性も高くなく、ちょっと大きめのハンマーかツルハシでもあれば簡単に破壊して中の物を取り出すことができるだろう。

さらに耐火性も高くないので火災が発生すれば中のものは短時間で灰と化すに違いなく、それらすべてのことを勘案すれば手提げ金庫の存在意義は限りなく無意味であり、存在価値も極端に薄れると思われるのだが、今でも販売されているのが不思議だ。

次に存在意義が分からないのは玄関マットである。

多くの家庭の玄関の上がり口にはマットが敷かれているものと思われるが、あれは何のためにあるのだろう。

足の汚れを落とすためのものだとすれば、それは入る時、出る時のどちらなのか。

日本家屋の場合、外から中に入るときは靴を脱ぐのが一般的であり、今の今まで靴を履いていたのだから足が汚れているはずはないのでマットは必要ない。

逆に家から外に出るときも足が汚れているはずはないので必要ないだろう。

だとすれば、あの玄関マットに何の意味があり、どんな用途があるのか不思議で仕方がなく、靴のまま室内に入る海外の文化をそのまま真似して玄関にマットを敷いているのだとすれば実に滑稽なことだが、我が家の玄関にもマットが敷いてあるのであまり大きな声で存在意義を問うことは出来なかったりする。

すでに解散したのでどうでも良いことであるが、ファンキーモンキーベイビーズ、略してファンモンと呼ばれ、若者に人気のあった音楽グループの真ん中にいた坊さんの息子の DJケミカル、彼の存在意義はさっぱり分からなかった。

3人組の 2人が歌っており、彼は後部中央で踊ったり手拍子しているだけだ。

正直なところ万人受けするどころか万人が笑うルックスをしており、若い女性からキャーキャー言われるグループに参加していること自体が不思議で、彼が作詞や作曲をしているのなら必要不可欠なメンバーと言えるだろうが、ほとんど関わっていなかったのが実情らしく、ますます存在意義が不明である。

DJプレイには定評があるらしいのにテレビやプロモーションビデオでは一切やらず、興味がないので見ていないからライブでもやっていたのか分からないが、DJケミカルという芸名で音楽グループに所属しているにも関わらず DJプレイすらしないのであれば存在価値も意義もあったものでないだろう。

次に存在意義を問いたいのは体育会系タレントだ。

古くは池谷幸雄から最近では武井壮まで、専門知識を必要とされる番組やスポーツ中継の解説ならいざ知らず、バラエティー番組に出演しても気の利いたコメントの一つも言えず、笑いの一つもとれないのであれば芸能界にいる必要はないだろう。

そもそもテレビ局側も何が目的で彼らに何を期待して出演依頼するのか。

大嫌いなガッツ石松もそうだが、早くテレビ画面から消えてほしい。

同じ元プロボクサーでも具志堅用高、輪島功一などは超天然ボケなのが笑えるし、じっくり話しを聞けば深みもあり、それなりの苦労や人生経験があるので人との接し方も好感が持てる。

ところがガッツ石松はくだらないギャグを言うだけで面白くも何ともなく、自分を何様だと思っているのか納得できる仕事しか受けないと言ってみたり、脇役でテレビや映画に出演しただけなのに俳優としての成功者だと言わんばかりの態度に腹が立つ。

話しを聞いてもためにならず、面白いことも言えないのであればテレビに出る価値も芸能界での存在価値も意義もないだろう。

第二、第三のガッツ石松を生み出さないためにも体育会系タレントなど一刻も早く全滅していただきたいものである。

そして、ほんとうに存在意義を問いたいのは核兵器だ。

もし使ったら国際的批判をあびるのに決まっており、その後の経済制裁、国交断絶などによって国が立ち行かなくなって破綻するのは目に見えているのだから相手のみならず自国にも壊滅的な被害をもたらすことになる。

1発の核ミサイルでさえ破壊力、放射能などによる土壌、大気汚染などが大きな問題になるのに各国が保有する何百、何千という核ミサイルを報復だなんだとバカスカ打ち合えば国のみならず地球に壊滅的な被害をもたらすことになるだろう。

つまり、『その後』 を考えれば核兵器など保有していても使えるはずがないのであり、どうせ使えないのであれば保有する意味、その存在意義すら見いだせないはずなのに抑止力の名のもとで一向に根絶に向かう気配がない。

人類とは何と愚かな存在なのかと思うし、地球からすれば人類の存在意義が疑問だろう。