かぶれのわけ

03/23の独り言に書いたように、まぶたが赤く少し腫れていたので皮膚科に行って診てもらって来た訳だが、その原因はハッキリせず、未だに謎のままとなっている。

2月の初旬に別件で皮膚科に行ったときに症状は現れていたのだが、その時の医師には
「今回処方する薬を塗ってみてください。」
と言われたので指示に従って一週間ほど塗ってみたところ、腫れも赤みも痒みもひいて治ったように思われたため、塗るのを止めると翌日の朝には再発していた。

慌てて薬を塗って再び一週間、症状が治まったので止めると翌日には痒みが出始めて赤くなり、腫れも伴う状態になって皮膚がカサカサしてくる。

これは一度、完全に治さなければいけないのだろうと再び薬を塗り始め、症状が治まったかに思えた一週間後も塗るのを止めず、さらに一週間経過後も念のためにと継続し、計三週間に渡って塗り続け、ここまでやったのだからもう大丈夫だろうと塗るのをやめた。

ところが翌日、まぶたは赤くなり、腫れも痒みもカサカサも復活していた・・・。

これはいよいよ病院に行くしかないだろうと思われたが、それは土曜日だったので少し様子を見て連休が明ける火曜日になっても治まっていなかったら医者に診てもらうことにしたのである。

連休中、痒みに耐えながら何故こうなってしまったのか原因についてあれこれ考えてみた。

まずはメガネをしている時間が長くなってきたこと。

昨年末に購入したものの、一日に 1-2時間しか使うことのなかったメガネだが、どんどん視力が落ちてきているため使用頻度が高くなり、休日ともなるとビデオの消化をするための必需品となっていて、朝から晩まで一日に 10時間もかけていることが多くなった。

メガネが直接どうということはないのだが、過去に若干の金属アレルギー反応が出たことがあるのでフレームなどに使われているメタル素材に何らかの原因があるのではないかと疑えなくもないだろう。

次に目薬。

時を同じくして使い始めたのがドラッグストア独自ブランドである安物の目薬であり、こっちが主犯格なのではないかと嫌疑をかけてみたりしている。

思い当たるふしは多く、薬を塗るのを止めた夜には必ずと言って良いほど目薬を入れて就寝していることからも疑惑は濃厚なのではないだろうか。

そして火曜日、状況は改善することなく結局は病院に行くことになってしまった訳であるが、念のために使用しているメガネと目薬を持って出かけた。

もし原因がどちらでもなくアトピー性皮膚炎でも患ってしまったのであれば、これから一生の付き合いとなり辛い毎日を送らなければならないなどと余計なことまで頭に浮かぶ。

恐る恐る診察室に入り、いろいろと話した結果、予想される原因としてはやはり目薬である可能性が高いとのことだ。

点眼薬による皮膚の炎症は、それほど珍しいことではないらしい。

ただし、それは女性に多いらしく男のくせに目の周りを赤くして病院に来るのは稀なのだそうだ。

他にも女性の場合は化粧品が合わなかったり洗顔フォームが合わなかったりと、お肌に関するトラブルは多いと言う。

そして、目の周りの炎症のやっかいな点は、治ったと思ったら再び悪化するということを繰り返し、なかなか完治しないことらしく、どうりで何度も症状が現れるはずだと変に納得させられる。

とりあえず痒みを止める薬と炎症を抑える薬を混ぜたものを処方してもらうことになり、一週間して治らなかったら再び診察してもらうことになった。

それから 5日が経過したが、今のところは症状も治まり、腫れも赤みも痒みもなくなっている。

しかし、なかなか完治せずに症状が繰り返し現れるというから油断は禁物である。

とにかく 30日までは薬を塗るのを怠らず、せっせと目の周りをギトギト状態にしておこうと思う。

そして、薬を止めてからも目薬を使わずに様子を見てみようと思う。

それでメガネを長時間していても再発しなければ原因は目薬にあったと断定し、全速力で海まで走っていって
「バカヤロー!」
などと叫びながら目薬を捨ててやろうかと思っているが、まだ寒いのでそれは暖かくなってからの実行になるかもしれない。

真の意味での雑感

今週は疲れ果てて思考能力が限りなく 0に近い状態であるため、いつもであればネタがなくても何とか必死に絞り出せたりするものであるが、今日は必死になる気にすらならないとういう抜け殻状態であり、とりあえず頭に浮かんだことを断片的にでも書いていくことにしようと思う。

まずはトヨタ。

アメリカの自動車大手の年間売上台数を抜いて世界一になるかならないか、いよいよ頂点に立ったかという絶妙のタイミングで GMが破綻してしまい、勝手に坂道を転げ落ちていってしまったので労せず世界一の座についたかと思った矢先に大規模なリコール問題が勃発し、一転して窮地に立たされるという皮肉な結果になっている。

兵站線が伸び切っていたというのはトヨタ側の弁明でもあり、確かに販路や生産工場、生産台数が急速に拡大したことで人材の育成や品質管理、危機管理が追いつかずネガティブな情報が上に聞こえて来なくなった面はあるだろうが、そんなことは何年も前の奥田社長の時代から指摘されていたことで、今になって気づくようなことではなかろう。

それとも現社長である創業者一族、豊田家の章男ちゃんには悪い情報が伝わりにくくなっていたのかという疑問すら湧きあがり、そう言えばちょっと我(が)が強そうな顔つきなんじゃないかとか、アメリカ議会の公聴会の後で販売店向けの挨拶で流した涙の色や風貌が 2000年11月に勃発してショボショボ状態になった加藤の乱で目に涙をためた加藤紘一氏と類似する点が多いのではないかと悪いイメージばかりが浮かんでは消える。

奥田氏、張氏、渡辺氏と順調に業績を拡大し、リーマン・ショックによる販売車数激減の危機を創業家からの社長人事によって求心力を発揮してもらい、全社一丸となって乗り越えようと言うのが社長交代に対する表向きの説明だが、実は販売台数世界一が目前に迫っていたので創業家一族をトップに据え、花を持たせようとしたのではないかと疑っている。

いろいろなことはあるにせよ、トヨタは世界に名だたる日本企業であり、技術立国、環境立国日本の象徴的存在でもあった訳であるから、勝手に石につまずいて転んでもらっては困るのであり、まだまだ世界に通用している日本製品の品質神話が崩壊するようなまねをしてもらっては困るのである。

次にマグロ。

とりあえずはワシントン条約に加えられて禁漁、輸出入の禁止という最悪のシナリオは回避されたが、日本人が世界の水揚げ量の 80%に達するほどアホみたいにマグロを食べまくって絶滅が危惧されるまでになったのは問題であり、これから先もちょっとは考えなければいけないことだけは事実だ。

代理店が企画する旅行や日帰りバスツアーなどで、『マグロ食べ放題』 とか 『マグロ食い尽くし』 などという頭のおかしなネーミングはやめた方がよろしかろうと思われる。

限りある資源が 『食べ放題』 にできるはずもなく、ましてや 『食い尽くし』 て良いはずがないだろうから、今後は 『ありがたくマグロを頂く』 とか 『大間の皆さんにマグロを食べさせて頂く』 などとすべきだろう。

昔は高級品だったマグロが安く提供されるのは嬉しいことかも知れないし、輸入ルート、輸送ルートを確保して世界中から仕入れ、それを店先にならべてサービスするという努力をした企業は賞賛に値するのかも知れないが、日本近海で獲れる魚や養殖できる貝より安く売られているのはどう考えてもおかしい。

これから先、禁漁にはならなかったが漁獲量の割り当てが激減するだろうし、マグロの美味しさを知ってしまった中国やヨーロッパとの争奪戦が始まることを考慮すれば高騰することは避けられないことだろうが、それは決して理不尽なことではなく、単に適正な水準、昔のままの高級魚に戻るだけのことである。

・・・。

ネタがないため思いつくまま適当に書いてみたが、実はこういう方が雑感と呼ぶにふさわしい気がしないでもない。

記憶 Memory-03

Memory 01 02

前回書いたように、病院ですらニコニコしている赤ちゃんだったのだが、とにかく風呂が嫌いだったようで、親はとても苦労したらしい。

頭や体を洗っている間はニコニコして遊んだりしているくせに、いざ湯船に入れようとすると火が着いたように泣き叫び、必死に足を縮めて湯につかることを拒否するのだという。

時は昭和、両親とも公務員をしていたのだが、その住まいである官舎には風呂がなく、当時はどこにでもあった銭湯に通っていた。

来るたびに耳をつんざくような大声で泣き叫ぶものだから、すっかり銭湯では有名人となっており、番台のおじさんに
「おっ、また来たな」
などと言われていたらしい。

つまり、生まれてすぐは病弱だったので病院の有名人、ギャーギャー泣き叫ぶので銭湯でも有名人、小学生になると粗暴なガキ大将となって有名人、中学時代は不良となって有名人と、自覚はないのだがずっと目立つ存在であったらしいのである。

それはさておき、なぜ、何ゆえに入浴を極度に嫌ったかという件についてであるが、それはまったくと言って良いほど記憶がない。

親に言わせると生まれた直後に入れられる産湯が看護師さんの手違いか何かによって異常に熱く、それがトラウマとなってしまったのではないかとのことだが、さすがにこの世に生を受けた直後の記憶は残っておらず、真相は闇の中だったりするのであるが、何事もなくトラウマになったりするはずもないので、案外その説は正しいのかも知れない。

また、へその緒が首だか体だかに巻き付いていたのが原因で、なかなか呼吸を開始せず鳴き声を上げることもできず、左半身が紫色になった状態で生まれたらしく、母親は可哀想な子を産んでしまったと思ったらしいのだが、そういう状態だったからこそ人よりも産湯が熱く感じたか、刺すように肌に沁みたりしてトラウマになった可能性もある。

その記憶を今でも引きずっているのかどうか定かではないが、実を言えば今でもそんなに風呂が好きではない。

先日行った湯治のように、実際に温泉に浸かれば気持ち良く過ごせるのは分かってはいるのだが、なかなか自分から進んで温泉に行こうとか、ゆっくり風呂に入ろうという気にならない。

さらに白状すれば、その温泉で 10年以上ぶりに湯船に入ったのである。

大阪で過ごした 13年間、そこで住んでいた借家にあるバスタブに一度も入ったことはない。

北海道に帰ってきて 2年、この家のバスタブにも一度も入っていない。

普段の生活で使うのはシャワーのみで、湯船にお湯をためたことがないのである。

そして、不潔にしている訳にもいかないのでシャワーは浴びるが、それですら渋々といった感じであり、相当な覚悟と気合をもって浴室に向かうのである。

これはきっと、生まれた直後に起こった 『何か』 が起因しているに違いない。

ご迷惑とご心配

名だたる大企業であるトヨタの経営者が大規模リコールで。

名だたる大企業である日本航空の経営者が事実上の経営破綻で。

大政治家である小沢氏が秘書の逮捕で。

大政治家である鳩山氏が故人献金疑惑で。

その他にも企業の不祥事、犯罪行為、食の安全を脅かすような問題。

そのすべての経営者、当事者が記者会見の場において判で捺したように
「みなさまに多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」
などとぬかす。

まともな謝罪のしかたも知らないのであれば経営者や政治家などやってほしくないものである。

いくら前段に 『多大な』 を付けようと、『迷惑』 などという軽いものではないだろう。

迷惑とは相手に戸惑いを与えたり不快にさせる程度の意味であり、庭の水まきをしていて、そのしぶきが通行人にかかってしまったくらいの、水が乾けば何の支障もないくらい軽微な意味でしかなく、他人の生命に関わったり人生に関わったりするほど重大な過失を謝罪する場で使うに値しない言葉である。

また、それに続く 『ご心配』 とは何ぞや。

このセリフを聞かされる度に
「テメーのことなんか心配するかボケっ」
「従業員以外はお前の会社のことなんて心配してねーよ」
などと心の中で毒づいている。

そもそも、この
「ご迷惑とご心配・・・」
という謝罪は芸能人から始まったと記憶している。

人を死に至らしめる場に居た押尾氏とか覚せい剤に手を出した酒井氏も使っていたが、それが始まりでなく、誰が最初かは忘れてしまったが、もっと軽い場での謝罪だったはずだ。

本人が怪我をして仕事を休んでしまった後の復帰会見だったか、あるいは病気だったと思うのだが、その場で使われたセリフとしては的を得ている。

仕事を休んだことでスタッフや共演者、所属事務所などに 『ご迷惑をおかけし』、応援してくれるファンの皆様に 『ご心配をおかけしました』 ことを深く 『お詫び申し上げます』 という種のものだ。

これなら何の違和感を覚えることもなく
「ああそうだね、元気になって良かったね」
という気分にもなれると言うものだ。

ところが最近では冒頭に触れたように、どんな立場の人であろうと、どんなに重大な過失や案件であろうとみな同じセリフを使う。

直近の話題で、例えばトヨタの場合、『ご迷惑』 などという一言ではなく、一体何をやらかしてしまったのか明確にすべきであり、『ご心配をおかけ』 したのではなく、『不安をあたえ』 たり 『ご心痛をおかけ』 してしまったのだろう。

トヨタの記者会見、あいさつで同社の Webページに掲載されている最初の二行はユーザを軽視、小馬鹿にしたようなものだ。
http://www.toyota.co.jp/announcement/100205.html

本来であれば 『ご迷惑』 などという言葉は使わずに
「お客様の命に関わるほどの重大な欠陥を生み、さらには対応の遅れまでも引き起こし、迅速な処置をすることができず」
と、何に対して謝罪するのかを明確にし、『ご心配』 など誰もしていないのだから
「お客様に不安を与え、ご心痛をおかけしましたことを」
と、正確な日本語に改め、『お詫び』 などという軽いものではなく
「深く謝罪いたします」
と結ぶのが正しい謝り方なのではないかと思う。

どいつもこいつも顧客を軽くあしらっているのか、頭が悪いのか、そんな謝罪の仕方だと事態に対して真摯に取り組む気があるのか疑わしくすらなってくる。

経営者や政治家の周りには高学歴のものもいれば、賢者、老獪な人もいるのだろうから誰か一人くらい注意してやっても良さそうなものだと思うのだが。