その後

タミフルに関して 3/3 の雑感に厚生労働省を擁護することを書いたが、ここにきて異常行動の発症例が増え、新たな事実も加わり厚労省の分が悪い。 高熱による異常行動の発生率とタミフル服用後の異常行動発生率の差は 1.3%しかないという報告書があることを同日の雑感に書いているが、その調査は小学生以下が対象であり、つまりは幼児に対してのみ当てはまる内容だった。

10代に関しては 「服用との因果関係が明確になっていない」 どころか、「調べていない」 というのが正確な表現であろう。 昨日になって 「因果関係の否定的見解を変更するかもしれない」 などと言い出したが、そもそも調査すらしていなかったのだから変更も何もあったものではない。

幼児が高熱によって夢や幻覚にうなされたり異常行動を起こすケースは多数報告されているが、10代に関してはどうなのか。 タミフル服用後との差はどの程度なのか。 次のインフルエンザ流行期まで一年近くあるのだから、徹底的に調べていただきたいものである。 ただし、高熱による異常行動は確実に存在する訳だから、タミフルを悪と断定的に報道するのはいかがなものか。

発症から 48時間以内でなければ効果がないタミフルを何日も処方する医者にも問題があるだろう。 単に薬価で利益を得ようとしているとしか思えない。 年間の処方量は全世界の 77%に相当する 800万人分であり、それはアメリカの 13倍にもなるという。 乱暴な計算をすれば 10代のうち 100万人が服用したことになる訳で、異常行動を起こした人が 1万人いたとしても、それは 1%にしか過ぎない。

その 1%を因果関係と呼ぶことができるのか、はなはだ疑問である。 まして 1万人も異常行動を起こすのか疑問であり、それが 1000人だとすれば 0.1%にまで下がる訳だ。 10代の子を持つ親にとっては不安極まりないことだとは思うが、これは発売禁止にまで至らない案件なのではないかと思う。

そして先週の雑感に書いたプロ野球の裏金問題に端を発するドラフト制度の見直しだが、これは 「来年から」 などという誠に中途半端な結論に至ってしまった。 どうやら 「改革を急がねば」 という問題意識が欠如しているらしい。 それも、ある特定の一球団が特にではあるが。

アマチュア側も、プロ選手側も、大多数の球団も 『希望入団枠』 の撤廃を求めているのに、ジャイアンツ (天下の読売巨人軍) だけが難色を示し、話し合った 11球団中 10球団が賛成したのにも関わらず、ジャイアンツ 1球団の反対で今年のドラフトから希望入団枠を撤廃できなかったと言う、誠に非民主主義的な結論に落ち着いたところなんぞプロ野球の未来に深い影を落とす結果であり・・・。

今年 9月のドラフトまで半年もあるというのに、早々に 「今年の制度変更なし」 と結論付けた裏には何があるのか。 どうして前向きに検討できないのか。 どう考えても今年の希望入団枠でジャイアンツを逆指名する選手は ”怪しい” と思わざるを得ない。 相当な金額が動いており、今年からやめたのでは金が無駄になってしまうということか。

そして不二家である。 昨日から一部の店舗で生菓子の販売を再開したが、以前のように客足が回復するのはいつになるだろう。 3割程度の店舗しか営業再開していないようだし、廃業を決めた店舗も多くあると聞く。 『お買物日記』 担当者が踵 (かかと) が痛いにも関わらず、フォルテ摂津にある不二家を偵察したところ、店は営業再開していたらしい。

ただし、商品数は圧倒的に少なく、半分くらいのケースに布がかけられたままだったらしい。 確かにそれはそうだろう。 張り切って商品を仕入れても客足が遠のいたままだと大量の売れ残りが発生し、店の経営に更なるダメージが加わってしまう。 2/3 の雑感は営業が再開したら 「売り上げに協力してあげよう」 と結んだが、残念ながら買う気にはなれないままだ。

いつの日にか何か買おうとは思っているが、それがいつなのか定かではない。