2003年 9月
秋の味覚 秋の味覚
先々週の日曜日(9/14)は本当に久々に買い物に出かけた。休日は何もせずに過ごすことが多いので、いったいその前に外出したのはいつのことだったろうと 『
管理人の独り言』 で確認してみると、8/16 に散髪と買い物にでかけて以来のことだった。こんなにダラダラと過ごして良いものだろうかと少し反省することともあるが、インドア派の我家はこれで良いという結論にいつも達するのである。
月に一度程度の買い物はなかなか楽しい。めったに行かないこともあり、前回とは明らかに売っているものが異なる。インスタントやレトルト食品も新製品が発売になっていたりするので、買いもしないのに棚の周りをウロウロして楽しんでいる。時々は誘惑に負けて購入してしまうこともあるが、食べた後は 「二度と買わなくて良い」 ということになってしまう。
子供の頃には親が作るものよりもインスタント製品を喜んで食べ、「なんていう奴だ」 と叱られたりしたし、若い頃は自炊するのが面倒でレトルトやインスタント製品ばかり食べていたのだが、最近はどうも好きになれない。「たまには手抜きで」 と、惣菜を買ってくることもあるが、結果的には自分で作った方が美味しいということになってしまう。好みの味付けで調理するのだから当り前と言えば当り前ではあるが・・・。
現代では季節を問わず色々な食材が売られているが、秋を実感できるものと言えば秋茄子(なす)や栗、さんま等である。先日の買い物でも店内が秋っぽく飾られ、秋の味覚の代表が所狭しと並べられていた。その中でも、ひときわ目立つ所に堂々と鎮座しているのが秋の味覚の王様とも言える松茸である。照明が当てられ、光り輝くその一帯には ”高級” の二文字が浮かんでいるようだった。
最近では外国産の松茸も多く輸入されており、目が飛び出でないくらいの価格で売っているものもあるが、国産の松茸は相変わらず木の箱などに入れてもらって偉そうな顔をしている。あの木箱を普通のトレーにしたら、もっと安く売れるのではないかと思うのだが、外国産と区別して高級感をかもし出している。
この雑感では何度も 『好き嫌いがない』 と書いてきたが、嫌いではないものの好んでは口にしない食べ物はある。その代表が実は松茸だったりするのである。食べたことはあるのだが、特別に美味しいとは思わなかったし、松茸を食べなければ秋が来た感じがしないということもない。味も淡白なのでキノコとしては、『まいたけ』 や 『しめじ』 の方が美味しいと思っている。
松茸は香りと歯ごたえを楽しむものだと言われるが、以前に仕事関係の人に連れられて行った高級料亭で食べた焼き松茸からは、それほど芳醇な香りもしなかったように思う。香りを楽しむだけであれば 『永谷園のお吸い物』 や松茸入りの既製品の茶碗蒸で十分である。歯ごたえは確かに独特のものがあるが、歯ごたえだけを楽しむのであれば、最近になって出てきた 『エリンギ』 で十分だ。
だいたい、たかがキノコのくせに皆から重宝がられて特別扱いされているのが気に入らない。同じ秋の味覚である 『さんま』 などは、一尾 100円前後で販売されているのに、キノコごときになぜ数千円も数万円も払わなければならないのか。買い物カートの一番目立つ所に木箱入りの国産松茸をのせて、すまし顔で歩いているおばはんも気に入らない。嬉々として買い求める価値などあのキノコにあるのだろうか。
・・・松茸相手に興奮してしまったが、我家では今後も松茸を購入することはないものと思われる。我家では 『さんま』 や 『秋味(鮭)』 を食べ、『梨』 をシャリシャリとかじり、『栗』 入りのチョコレートなんぞをポリポリ食べて ”秋の味覚” を満喫したりするのである。
2003 / 09 / 28 (日) ¦ 固定リンク
阪神優勝の余韻 阪神優勝の余韻
阪神タイガースの優勝が決定した瞬間から 5日が過ぎ、街もやっと落ち着きを取り戻したようだが、18年ぶりということもあって大変な騒ぎだった。道頓堀川へのダイブは 16日朝の時点で 5,300人に達したと言う。その後も飛び込む人が何人もいたので結果的には 6,000人程度に達したのではないだろうか。しまいには死者まで出てしまい、お祝いムードに水を差す結果になってしまった。
仕事仲間は飛び込みはしなかったものの、優勝決定当日に現場に行ってみたらしい。現場は大変な混乱ぶりで、橋に近づけないほど人に溢れ、あちらこちらで 『六甲おろし』 の大合唱だったそうだ。すでに川への飛び込みが始まっており、その衝撃で川底のヘドロが舞い、辺り一帯が異臭に包まれていたと言う。彼は 「あんな臭いのする川に飛び込む奴の気がしれない」 と淡々とした口調で語っていた。
眠らずに騒いでいた人も大勢いただろうが、一夜開けて平常日(火曜日)の朝は、前夜から引き続いて TV 各局とも阪神優勝の話題一色だった。しかし、現実にはいつも通りに仕事をし、普段と変わりない日常が始まると思っていた。そう、JR 千里丘駅に着くまでは・・・。いつもと変わらぬ道を、いつもと変わらぬ人とすれ違い、いつもと変わらぬ時間に駅に到着した。
しかし、そこには日常と異なる光景があった。売店に行列ができている。何の行列かと思いきやスポーツ新聞を買い求める人の列なのである。中にいる人だけでは手が足りないため、新聞を専門に売る人が外に出てザルから現金を出し入れしている。まるで昔の八百屋か魚屋さんのようだ。若い女性からおっさんまで嬉々としてスポーツ新聞を買い求め、歩きながら紙面を目で追っている。
電車に乗ると、いつもは人の話し声が聞こえてくるのに 「シ〜ン」 と静まり返っている。どうしたのかと周りを見渡すと多くの人がスポーツ新聞を広げ、ある人は真剣に、ある人はニンマリしながら読みふけっている。その他は遅くまで TV を見ていたのか、『私は寝不足です』 オーラを漂わせながら腫れた目を閉じている人、家族で祝杯をあげたのか 360度どこから見ても 『私は二日酔いです』 オーラを漂わせている人だ。
大阪駅のホームに降り立つと、近くの売店で元気な若い女性が 「デイリーありますか?」 と聞いている。店員さんが 「ごめんな〜売り切れたわ」 と応えると、彼女は 「もう 7軒目やで〜」 とガッカリしている。店員さんは何やら袋を取り出し、「これな新聞 5誌セットやけど中にデイリーも入ってるで」 と勧める。”彼女” は腕組みしながら 「う〜ん」 と考えていたが、「よっしゃ 5セット!」 と言って購入していた。
5誌をセットにして抱き合わせ販売するというのも大阪らしいが、それを 5セットも購入する阪神ファンもエライものだと感心してしまった。大阪駅構内では家に帰りそびれた若者が阪神のユニフォームや応援用の法被(はっぴ)を着たまま、うつろな目をしてへたり込んでいる。その横を阪神百貨店に出陣すると思われるパワフルなおばちゃんの一団が通り過ぎるという誠にアンバランスな光景が展開されていた。
仕事を終えて外に出ると近くの商店街では、あちらこちらで 『六甲おろし』 が鳴り響いている。音の洪水の中を歩いていると、自然に曲にあわせて 「いち、にっ、いち、にっ」 と行進してしまう。それも何だか恥ずかしいのでフェイントでスキップなどを織り交ぜて、タイミングをずらそうかと思ったが、おっさんがスキップをするのは余計に恥ずかしい結果を招いてしまう恐れがあるのでやめておいた。
帰りの大阪駅では何組もの集団が、どこに飲みに行くか話し合っている。優勝当日は休日だったので家族で祝杯を、16日は会社の人たちと祝杯をあげに行くらしい。阪神百貨店には優勝記念セール初日だけで 16万人の買い物客が押し寄せた。阪神百貨店に入れなかった人は阪急、大丸に流れ、双方とも平日の 2倍以上の来客だったと聞く。エコノミストが予想した通り、すごい経済効果があったことだろう。
少しだけ街は落ち着いてきたが、10月の日本シリーズで日本一になろうものなら・・・。恐ろしいので、これから先を考えるのはやめておいた方がよさそうである。
2003 / 09 / 21 (日) ¦ 固定リンク
旅の途中で 旅の途中で
『
管理人の独り言』 にも書いたが、9/9(火)は帰宅が深夜近くになってしまった。その日は 7月にも行った名古屋を仕事で再び訪れていた。打ち合わせは一時間程度を予想してたのだが、思いのほか話がはずんで三時間にもなってしまった。普段は人と話をする必要がない仕事をしているため、長時間の会話で喉から血が出そうになり、疲れきって帰りは放心状態だった。
大阪行きの電車に乗り込み、ボ〜っとしていると団体がドヤドヤと乗り込んできた。そちらを見ると、いかにも大声で喋りそうなおっさんの軍団である。心の中で (まいったな〜) と呟き、一緒に名古屋に行った仕事仲間には 「あまりにもうるさかったら怒鳴りつけるかもしれない」 と予め伝えておいた。自分の性格を熟知している仕事仲間は 「でしょうね」 と軽く答えている。
ところが、ところがである。予想通り大声での会話が始まったものの、あまりにも可笑しかったので怒鳴るどころか大阪に着くまでの間、ずっと会話に聞き入り、笑いをこらえるのに必死になってしまった。相手は名古屋人であるため大阪人のような会話の面白さはないが、あまりにも話の展開が間抜けなのである。当人達は名古屋弁まる出しで会話していたが、うまく表現できないので適当になってしまうが・・・。
彼らが乗り込んできたときは何の団体なのか分からなかった。40代後半から 60代前半の中に 20代が 2-3人混ざっている。10数人のその一団は、チケットに書かれている指定席の番号を見ながら 「あんたはこの席、あんたはそっち」 などと言いつつ通路を移動している。最初は 「はいはい」 と仕切るおっさんに返事をしていたのだが、結局は 「どこでも良かろう」 と勝手に座っていた。
席に着いてすぐにシャワシャワとレジ袋の音が車内に響き渡る。駅弁の 『寿司』 やら 『天むす』 やら 『あんパン』 やらを取り出し、ワシワシと食べ始めた。食べているときは静かだったのだが、だんだんと大声で話し始める。会話を聞いていると、大阪で草野球の大会があるらしく、今からそれに向かうらしい。練習開始が 12:00 から、試合開始が 1:00 からという声も聞こえる。
仕事仲間と 「泊りがけで参加するんだな」 と話していたのだが、どうも様子がおかしい。「明日は眠いな」 とか 「電車の中でビールも飲めん」 などと言っている。よくよく聞いていると練習は深夜 12:00 からで、試合開始は深夜 1:00 からということだ。さらに会場は 『大阪ドーム』 だということも判明した。そんな時間に大阪ドームが使えるのかと思ったが、ネットで調べると 『ドームで草野球』 というページがあり 24時間、いつでも借りられ、その金額も驚くほどは高くない。オプションには 『うぐいす嬢』 の料金まであった。
食事も終わり、メモを片手に何やら話し込んでいたおっさんが、メンバーに向かって 「あんたはどこ守れる?」 とか 「セカンドやったことある?」 などと聞きだした。数時間後には試合が始まると言うのに、今になってポジションを考えるとは、そしてメンバーなのにどこの守備ができるのか確認しなければならないとは。変な意味で ”彼ら” の試合が楽しみになってしまった。
先ほど食べていた弁当の寿司を買いすぎたおっさんは、「誰か寿司たべない?」 と言って袋を持って歩き回り、20代のメンバーに 「若いんだから食え」 と無理矢理おしつけている。みんなで食事を済ませたばかりなのに 「大阪に着いたら金龍ラーメンを食べる」 などと言い出すおっさんも現れ、「試合前にそんなに食べて大丈夫なのか」 と心配にすらなってしまった。
大阪に近づくとおっさん達のボルテージは益々高まり、カバンの中からユニフォームを取り出し始めた。ところがユニフォームが統一されていない。「それは去年のだ」「えっ?今年のは紺色か?」「白いのじゃなく紺色を持ってこいと言ったろーが」 などと揉めている。結局半数近くの人が ”去年の” ユニフォームを持ってきてしまったらしく、「あ〜あ、これで試合するのか」 と肩を落としていた。
その後も間抜けな会話は続けられ、大阪に着くまで笑いをこらえるのに必死だった。駅に降り立った一団は試合のことよりもラーメン屋さんが気になるらしく、「金龍」 を連呼しながらドヤドヤと去っていった。その後に行われたであろう ”彼ら” の試合がどうだったのか分からないが、ただでさえ疲れているのに電車の中で輪をかけて疲れてしまった 9/9 だったのであった。
2003 / 09 / 14 (日) ¦ 固定リンク
中毒 中毒
世の中に何かに依存しなければ生活に支障をきたす人がいるが、自分はいったいどうなのだろうと考えてみた。タバコは毎日吸い続けているのでニコチン中毒なのは間違いなさそうである。しかし、以前の雑感に何度も書いているように本人にやめる気がないので、禁煙することが不可能なのかは試してみなければ分からない。すぐにやめられそうな気もするし、やめられないような気もしている。
7月からタバコが増税になり販売価格も上がった。それを機会に禁煙する人が増えたそうだが、その人たちは今でも続いているのだろうか。自分はと言えば値上がりの話を聞いても 「ありゃ〜」 と思うだけで、やめる気などさらさらない。体調が悪く、病院に行くと 「タバコをやめるように」 と言い渡されてしまったが、本数は減らしたものの禁煙するつもりはない。
以前にも書いたがタバコに関しては 「絶対にやめるもんか」 とすら思っている。禁煙の風潮が広がっているが、最後の一人の喫煙者になる覚悟なのである。裏を返せば 「自分には禁煙などできない」 と心の奥深くで自覚しているから 「やめるもんか」 と強がっているのかもしれないが、「一口でも吸ったら命の保証はできない」 と宣告されるまで禁煙することはないものと思われる。
酒は好きでよく飲むが、アルコール中毒にはなっていないと思う。以前は毎日晩酌をしていたが、今は金、土、日の三日間だけである。金、土は次の日が休みということもあり、深酒をしてしまうが日曜の夜は寝酒程度にしている。毎晩飲んでいたのも眠るための ”薬” として飲んでいただけで、酒がなければ手が震えるとか、暴れだすなどという事はない。
若い頃にバイトしていた社員食堂の厨房に、休憩時間になると酒を飲みにくる男性がいた。その人は社内でそこそこの地位にある人で、多くの部下を従えていたが、その部下の多くは彼がアルコールに依存していることを知らない。昼休みと 3時半の休憩時間に厨房に現れ、日本酒をコップで三杯ほどキュ〜っと飲み干す。それでも酔って乱れることなく普通の態度で仕事をこなすので誰も気付かない。彼などは完全にアルコール中毒で、逆に酒が切れるとイライラしたり、暴れだしたりするに違いない。
毎晩酒を飲むのをやめるときは、大丈夫だろうか?と少々不安にも思ったが、何の問題もなく、あっさりとやめることができたので、アルコール中毒ではなかったようだが、眠るためとは言え、精神的にアルコールに頼っていたのは軽い依存症だったのかもしれない。
眠るためと言えば薬中毒になっている可能性は充分にある。精神安定剤とか睡眠薬などという強烈な薬ではないにせよ、睡眠誘発剤を飲まなければ眠れるかどうかが不安で余計に目が冴えてしまう。その薬を飲んででさえ最近は寝つきが悪く、先週の 『発掘あるある大辞典』 を見て知った ”プチ徹夜” を実行したところ、5日連続で ”プチ徹夜” になってしまったため、週末はバテバテだった。
眠れないのだから飲むのをやめたらいいのにコーヒーは毎日飲まずにいられない。これなどは完全にカフェイン中毒である。朝起きてまず一杯。職場でも飲み、帰宅してからまた一杯。食後にもまた一杯と、一度に飲む量は多くはないが、一日に何杯も飲んでいる。外泊などして家に居るときよりコーヒーの量が少ないと、何だか落ち着かないのである。
今のところはニコチン、睡眠誘発剤、カフェインに依存して日々の生活をしているというところだろうか。
2003 / 09 / 07 (日) ¦ 固定リンク