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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

旅の途中で 旅の途中で

  『管理人の独り言』 にも書いたが、9/9(火)は帰宅が深夜近くになってしまった。その日は 7月にも行った名古屋を仕事で再び訪れていた。打ち合わせは一時間程度を予想してたのだが、思いのほか話がはずんで三時間にもなってしまった。普段は人と話をする必要がない仕事をしているため、長時間の会話で喉から血が出そうになり、疲れきって帰りは放心状態だった。

  大阪行きの電車に乗り込み、ボ〜っとしていると団体がドヤドヤと乗り込んできた。そちらを見ると、いかにも大声で喋りそうなおっさんの軍団である。心の中で (まいったな〜) と呟き、一緒に名古屋に行った仕事仲間には 「あまりにもうるさかったら怒鳴りつけるかもしれない」 と予め伝えておいた。自分の性格を熟知している仕事仲間は 「でしょうね」 と軽く答えている。

  ところが、ところがである。予想通り大声での会話が始まったものの、あまりにも可笑しかったので怒鳴るどころか大阪に着くまでの間、ずっと会話に聞き入り、笑いをこらえるのに必死になってしまった。相手は名古屋人であるため大阪人のような会話の面白さはないが、あまりにも話の展開が間抜けなのである。当人達は名古屋弁まる出しで会話していたが、うまく表現できないので適当になってしまうが・・・。

  彼らが乗り込んできたときは何の団体なのか分からなかった。40代後半から 60代前半の中に 20代が 2-3人混ざっている。10数人のその一団は、チケットに書かれている指定席の番号を見ながら 「あんたはこの席、あんたはそっち」 などと言いつつ通路を移動している。最初は 「はいはい」 と仕切るおっさんに返事をしていたのだが、結局は 「どこでも良かろう」 と勝手に座っていた。

  席に着いてすぐにシャワシャワとレジ袋の音が車内に響き渡る。駅弁の 『寿司』 やら 『天むす』 やら 『あんパン』 やらを取り出し、ワシワシと食べ始めた。食べているときは静かだったのだが、だんだんと大声で話し始める。会話を聞いていると、大阪で草野球の大会があるらしく、今からそれに向かうらしい。練習開始が 12:00 から、試合開始が 1:00 からという声も聞こえる。

  仕事仲間と 「泊りがけで参加するんだな」 と話していたのだが、どうも様子がおかしい。「明日は眠いな」 とか 「電車の中でビールも飲めん」 などと言っている。よくよく聞いていると練習は深夜 12:00 からで、試合開始は深夜 1:00 からということだ。さらに会場は 『大阪ドーム』 だということも判明した。そんな時間に大阪ドームが使えるのかと思ったが、ネットで調べると 『ドームで草野球』 というページがあり 24時間、いつでも借りられ、その金額も驚くほどは高くない。オプションには 『うぐいす嬢』 の料金まであった。

  食事も終わり、メモを片手に何やら話し込んでいたおっさんが、メンバーに向かって 「あんたはどこ守れる?」 とか 「セカンドやったことある?」 などと聞きだした。数時間後には試合が始まると言うのに、今になってポジションを考えるとは、そしてメンバーなのにどこの守備ができるのか確認しなければならないとは。変な意味で ”彼ら” の試合が楽しみになってしまった。

  先ほど食べていた弁当の寿司を買いすぎたおっさんは、「誰か寿司たべない?」 と言って袋を持って歩き回り、20代のメンバーに 「若いんだから食え」 と無理矢理おしつけている。みんなで食事を済ませたばかりなのに 「大阪に着いたら金龍ラーメンを食べる」 などと言い出すおっさんも現れ、「試合前にそんなに食べて大丈夫なのか」 と心配にすらなってしまった。

  大阪に近づくとおっさん達のボルテージは益々高まり、カバンの中からユニフォームを取り出し始めた。ところがユニフォームが統一されていない。「それは去年のだ」「えっ?今年のは紺色か?」「白いのじゃなく紺色を持ってこいと言ったろーが」 などと揉めている。結局半数近くの人が ”去年の” ユニフォームを持ってきてしまったらしく、「あ〜あ、これで試合するのか」 と肩を落としていた。

  その後も間抜けな会話は続けられ、大阪に着くまで笑いをこらえるのに必死だった。駅に降り立った一団は試合のことよりもラーメン屋さんが気になるらしく、「金龍」 を連呼しながらドヤドヤと去っていった。その後に行われたであろう ”彼ら” の試合がどうだったのか分からないが、ただでさえ疲れているのに電車の中で輪をかけて疲れてしまった 9/9 だったのであった。

2003 / 09 / 14 (日) ¦ 固定リンク


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