過去の雑感で何度もマスコミが信用できないと書いたが、最近はますますマスコミへ嫌悪感をいだくようになった。 それは姉歯元一級建築士の奥さんが亡くなり、通夜や葬儀に姉歯氏が出席できなかったことに端を発する。
アホ面のレポーターが 「妻の葬儀にも出席しない」 と伝えていたが、出席しないのではなく出席できないのだろう。 そして、それをできなくしているのは大挙して押しかけるマスコミが原因だ。 最後の夜にそばに居てあげられないのも、肉体を失うのを見届けてあげられないのもマスコミがウロウロしていたからだ。
言うに事を欠いて 「最後くらいは一緒に居てあげれば・・・」 などとコメントしているのが信じられない。 本心からそう思うのであれば取材に押しかけず、そっとしておいてあげれば良いだろう。 身辺をうろついて姿を見ればマイクを突きつけられるが分かっていてノコノコと姿を現すはずがない。
『報道の自由』 という建前を傘に着て傍若無人な振る舞いをするマスコミの姿を見てメラメラと怒りが込み上げてきた。
02/04/21 に書いた雑感の繰り返しになってしまうが、30歳にも 40歳にもなった加害者の親や親戚にまで取材をするのでさえ誉められたものではないと思うが、今回は姉歯氏のご子息にまでインタビューしていた。
千二百歩譲って親に取材をするのは我慢するとして、親の犯した罪に関して子供を取材するとは何事か。 取材をする人間も、その放送を許可する会社も頭がおかしいとしか思えない。 あまりにも腹が立ったのでテレビのチャネルを切り替えてしまったが、あんなものに興味を持って見ていた人などいるのだろうか。
2002年に国会で審議されようとしていた 『メディア規制3法案』 が、その後どうなったのか分からないが、このまま頭のおかしいマスコミを野放しにしておいて本当に良いのか疑問に思う。 どうやら自浄作用は働かないらしいので、規制という手段に打って出た方が良いのではないだろうか。
政治や組織の腐敗を暴くなど、世のため人のためになっている部分も大きいが、公人と私人との情報の扱い方は変えるべきだと思うし、ましてや周辺の人たちや親戚縁者に迷惑をかけるような行動は慎むべきであろう。
感覚のおかしな人や下品な人が選ぶ職業がマスコミだとするならば、自分の知人や親戚縁者にマスコミ関係者がいないことを誇りに思う。