阪神タイガースが 2年ぶりにリーグ優勝した。 生粋のタイガースファンは本当に嬉しそうだし、大暴れするバカは相変わらずバカのままだ。
2003年に優勝した時も雑感に書いたが、当時と決定的に違うのは在宅勤務になったため、街の様子が分からないことである。 バカ騒ぎして大暴れするアホの存在は無視するとして、本当にタイガースが好きで心から応援している人たちの喜びは一入であろう。
以前の雑感に 『阪神ファンのファンがいる』 と書き、『自分もまったくそれに当てはまる』 と書いたら、このページの末尾に 「クレームなどはお受けいたしかねます・・・」 と断わっているのにも関わらず、ある店の店主さんから 「迷惑をこうむっている身にもなってみろ」 という主旨の e-mail が送られてきたが、何度も何度も書いているとおり、バカ騒ぎしたり暴れたりする奴を肯定などしていない。
店にだって客を選ぶ権利は多少はあるはずなのだから迷惑なお客さんには帰っていただくか、はっきりと迷惑だと伝えたら良いのではないだろうか。 それで、そのお客さんの足が遠のくのであれば諦めれば良いし、客を失いたくないのであれば我慢すれば良い話である。 当サイトにクレームの e-mail を送信するのは筋違いなので今年は送ってこないでいただきたいものである。
話を元に戻せば阪神ファンの心理というのは複雑なものである。 今回の優勝も嬉しいのは嬉しいらしいのだが、強すぎる阪神に戸惑いを覚えているのも事実らしい。 テレビのインタビューを受けて 「弱い阪神を応援するのが楽しみだったのに」 とか 「こんなにすぐに優勝したら応援のしがいがない」 などと応えている人が何人もいた。
もちろん、その声がすべてではなく、毎年でも優勝してほしいと願っているファンもいることだろうが、他球団のファンから虐げられるのを耐えて応援するマゾヒスト的な人や弱い球団を守ってあげたい母性や父性の持ち主が多いのかもしれない。
そういう人が好きというわけではないのだが、試合展開に一喜一憂している阪神ファン。 試合に勝った日は、なかなか球場を後にせず、いつまでもスタンドで盛り上がっている阪神ファン。 子供や赤ちゃんにまで阪神カラーのハチマキをして家族が一丸となって応援している阪神ファン。 シャレの効いたプラカードを掲げて応援する阪神ファン。 そんな人たちを見ているのは楽しい。
岡田監督も話していた 『2003年の忘れ物』。 パ・リーグ覇者を打ち破っての日本一に向けて、選手やスタッフはもちろん、阪神ファンも一丸となって突き進んでいくのであろう。 そして、自分はその一生懸命な姿をテレビで観ながら試合に勝利すれば 「良かったね」 と、負けてしまったら 「残念だったね」 と言っているのであろう。
今年こそは日本一になって、真の阪神ファンが狂喜乱舞する姿を見せていただきたいものである。