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2003年 9月21日

阪神優勝の余韻 阪神優勝の余韻

  阪神タイガースの優勝が決定した瞬間から 5日が過ぎ、街もやっと落ち着きを取り戻したようだが、18年ぶりということもあって大変な騒ぎだった。道頓堀川へのダイブは 16日朝の時点で 5,300人に達したと言う。その後も飛び込む人が何人もいたので結果的には 6,000人程度に達したのではないだろうか。しまいには死者まで出てしまい、お祝いムードに水を差す結果になってしまった。

  仕事仲間は飛び込みはしなかったものの、優勝決定当日に現場に行ってみたらしい。現場は大変な混乱ぶりで、橋に近づけないほど人に溢れ、あちらこちらで 『六甲おろし』 の大合唱だったそうだ。すでに川への飛び込みが始まっており、その衝撃で川底のヘドロが舞い、辺り一帯が異臭に包まれていたと言う。彼は 「あんな臭いのする川に飛び込む奴の気がしれない」 と淡々とした口調で語っていた。

  眠らずに騒いでいた人も大勢いただろうが、一夜開けて平常日(火曜日)の朝は、前夜から引き続いて TV 各局とも阪神優勝の話題一色だった。しかし、現実にはいつも通りに仕事をし、普段と変わりない日常が始まると思っていた。そう、JR 千里丘駅に着くまでは・・・。いつもと変わらぬ道を、いつもと変わらぬ人とすれ違い、いつもと変わらぬ時間に駅に到着した。

  しかし、そこには日常と異なる光景があった。売店に行列ができている。何の行列かと思いきやスポーツ新聞を買い求める人の列なのである。中にいる人だけでは手が足りないため、新聞を専門に売る人が外に出てザルから現金を出し入れしている。まるで昔の八百屋か魚屋さんのようだ。若い女性からおっさんまで嬉々としてスポーツ新聞を買い求め、歩きながら紙面を目で追っている。

  電車に乗ると、いつもは人の話し声が聞こえてくるのに 「シ〜ン」 と静まり返っている。どうしたのかと周りを見渡すと多くの人がスポーツ新聞を広げ、ある人は真剣に、ある人はニンマリしながら読みふけっている。その他は遅くまで TV を見ていたのか、『私は寝不足です』 オーラを漂わせながら腫れた目を閉じている人、家族で祝杯をあげたのか 360度どこから見ても 『私は二日酔いです』 オーラを漂わせている人だ。

  大阪駅のホームに降り立つと、近くの売店で元気な若い女性が 「デイリーありますか?」 と聞いている。店員さんが 「ごめんな〜売り切れたわ」 と応えると、彼女は 「もう 7軒目やで〜」 とガッカリしている。店員さんは何やら袋を取り出し、「これな新聞 5誌セットやけど中にデイリーも入ってるで」 と勧める。”彼女” は腕組みしながら 「う〜ん」 と考えていたが、「よっしゃ 5セット!」 と言って購入していた。

  5誌をセットにして抱き合わせ販売するというのも大阪らしいが、それを 5セットも購入する阪神ファンもエライものだと感心してしまった。大阪駅構内では家に帰りそびれた若者が阪神のユニフォームや応援用の法被(はっぴ)を着たまま、うつろな目をしてへたり込んでいる。その横を阪神百貨店に出陣すると思われるパワフルなおばちゃんの一団が通り過ぎるという誠にアンバランスな光景が展開されていた。

  仕事を終えて外に出ると近くの商店街では、あちらこちらで 『六甲おろし』 が鳴り響いている。音の洪水の中を歩いていると、自然に曲にあわせて 「いち、にっ、いち、にっ」 と行進してしまう。それも何だか恥ずかしいのでフェイントでスキップなどを織り交ぜて、タイミングをずらそうかと思ったが、おっさんがスキップをするのは余計に恥ずかしい結果を招いてしまう恐れがあるのでやめておいた。

  帰りの大阪駅では何組もの集団が、どこに飲みに行くか話し合っている。優勝当日は休日だったので家族で祝杯を、16日は会社の人たちと祝杯をあげに行くらしい。阪神百貨店には優勝記念セール初日だけで 16万人の買い物客が押し寄せた。阪神百貨店に入れなかった人は阪急、大丸に流れ、双方とも平日の 2倍以上の来客だったと聞く。エコノミストが予想した通り、すごい経済効果があったことだろう。

  少しだけ街は落ち着いてきたが、10月の日本シリーズで日本一になろうものなら・・・。恐ろしいので、これから先を考えるのはやめておいた方がよさそうである。

2003 / 09 / 21 (日) ¦ 固定リンク

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