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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

地球脱出 地球脱出

 かなり以前の雑感で 1000年以内に人類が滅亡すると書いたが、そんな悠長なことは言っていられなくなってきたようだ。

 なぜ滅亡してしまうのかというと、地球温暖化によって最終的には”金星”のような環境になってしまうのが”結論”なのであるが、その”結論”に行き着くまでは様々なプロセスがある。

 当然のことながらフロンガスに代表されるような化学物質の影響も大きい。「京都議定書」では 2008年から 2012年の温室効果ガスの排出量を日本は 6%、アメリカ 7%、EU(欧州連合) 8%、先進国全体では 5%削減するという内容になっているが、アメリカが国益を優先しての離脱問題でゆれている。

 電気や水素などを利用した環境に優しい次世代エンジンの開発で、アメリカのメーカは 2008年に間に合わないのか、とてつもない広さの国土を抱えるゆえに移動手段、輸送手段として使用する乗り物に新エネルギーが不向きなのかは解らないが、とにかく「このままの内容では参加できないもんね〜」と言っているようだ。

 世界各国の足並みがそろわない状況で地球環境が本当に守られるのかという不安もあるが、その程度では済まされない問題も目の前に立ちはだかっている。

 温暖化に大きな影響を及ぼす二酸化炭素を排出するのは人間も同じで、呼吸するだけで二酸化炭素を吐き出してしまう。その人間が爆発的に繁殖しているため、二酸化炭素の排出量も爆発的に増えるのは当然といえば当然なわけである。

 過去数万年の人口は平行線をたどっていたが、ここ数百年で爆発的に増えている。折れ線グラフにすると、ほとんど直角に近い形で増えているので、まさに爆発的増加という言葉がふさわしい。

 人間が増えて二酸化炭素の排出量が増加し、その人間の移動や輸送手段として利用される乗り物が温室効果ガスを排出し、生活するためのエネルギーを創出するため、さらなる有害物質が排出されるという「悪循環」におちいっている。

 日本では少子化が問題になっており、政治不安、経済不安が原因と指摘されているが、それ以前の”本能”なのではないかと思っている。国土の狭い日本ではこれ以上の人口増加は滅亡を意味することを人間が本能的に察知しているため、子孫を残さなくなったのではないだろうか?

 京都議定書への加入に難色を示しているアメリカであるが、そのアメリカの NASAを中心として、テラフォーミング(火星を地球環境に近づける)計画が現在進行中である。地球上の人口が生存できる限界に達した際に火星に移住しようという壮大な計画だという。

 太古の火星は現在の地球とよく似た環境であったと思われており、火星の地下には大量の水が存在することが確認されている。火星の南極には二酸化炭素が凍ったドライアイスの存在も確認されている。

 現在は地球に有害と言われているフロンガスを火星に散布して、表面温度を上昇させ、南極のドライアイスを溶かして二酸化炭素を発生させる。それによって、さらなる温室効果を得ることによって地下の氷を溶かして”水”を復活させる。さらに植物(バクテリアも含む)を繁殖させて二酸化炭素を酸素に変換して火星を地球環境に近づけようとしているらしい。

 現在、環境破壊の”悪役”であるフロンが、人類存続の”救世主”になるかもしれないというのは、まことに皮肉なことだが、SFのような物語が実行に移されているのにも驚きを感じさせられる。

 このテラフォーミングによって火星が地球のような環境になるには、数百年という歳月が必要らしいので、自分はすでに生きていない。

 SFチックな話しにワクワクしながらも、火星に住むことはできない我が身を哀れんだりしているのである。

2001 / 07 / 15 (日) ¦ 固定リンク


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