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2000年10月01日

SF な時代 SF な時代

 英ケンブリッジ大学の世界的に有名な宇宙物理学者のホーキング博士が、今後 1000年以内に人類が滅亡すると指摘したらしい。なんでも、このまま地球温暖化が進むと金星のような環境になってしまうとか・・・。ここで気になるのが”1000年以内”というキーワードで、1000年後とは言っていない。来年とか再来年という次元ではないにせよ、可能性としては数十年後なのかもしれない。

 実際、最近の時代の変化はものすごく、デジタル双方向 TV、携帯の iモードくらいは理解できてもインターネットで電子レンジや冷蔵庫、エアコンまでネットワーク接続されるような時代についていけるのだろうか。カーナビの進化もすさまじく、誤差数メートルのレベルに達している。宇宙に浮かんでいる衛星から見て誤差数メートルなんて、とんでもない精度だと思うが、近い将来にはそれが数ミリ単位になり、自動運転が可能になるに違いない。

 現在の技術である、TV電話、携帯電話、カーナビなども子供のころから見るとすでに SF の領域に達している。できたらいいなーと思っていたことが今は既に現実のものとなっている。クローン技術が発達したり、ヒトゲノム計画が予定を上回る速さで進んだりしていて、遺伝子レベルでの生命体操作が現実のものとなっている。

 人間は、そんなに急いでどこに向かっているのだろうと考えてしまう。子供の頃、ゆっくりと流れていた時間が年を重ねるにつれて速く感じる。一年なんて”あ”っという間に過ぎ去って行く。時間は地球の自転と公転から導き出されている訳だから、速くなるはずがないのに感覚的にはどんどん加速度がついているようだ。昔、生まれた時(0 歳)から 1 歳までの 1 年は、その個人にとって 100% の人生、9 歳から 10 歳までの 1 年は人生にとって 1/10 の時間、29 歳から 30 歳までの 1 年は 1/30 の時間だから、速く感じて当然と聞き、ひどく納得した覚えがある。

 ホーキング博士の話に戻ると、「・・・ゆえに別の惑星に移住すべき」とも言っているらしい。これから先、100年単位の余裕があるのであれば、今の技術の発展を考えると、それが可能だと思われる。しかし、最近の文明というか文化というか技術の進化の速度が、人間が歳を積み重ねた時に感じる時と同じようなスピード感覚だとしたら・・・。地球単位というか、全人類単位で終焉に近づいているのではないかと思ってしまう。

 進化の最終段階、地球を含めた生物の寿命が、これから先1000年以内に尽きてしまうのではないだろうかとも考えてしまう。

 などと、知ったふりをして書き綴ってしまったが、科学的根拠は何もなく、ただ感じたことを書きなぐっただけである。こんな考えをすることが、歳をとった証拠なのかもしれない。まぁ、数百年後に地球がどうなろうと知ったことではないわけである。

2000 / 10 / 01 (日) ¦ 固定リンク

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