機種変更顛末記 その2

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昨日の午前中、auショップに行って自分も 『お買い物日記』 担当者も解約してきたのは独り言に書いた通りだ。

予想通りの塩対応に若干の寂しさを覚えたものの、これで我が家の通信料は劇的に安くなり、二人合わせても月々2,000円前後になるはずである。

auを昨日のタイミングで解約したのは月末であることと、ショップがある方向に買い物に行くついでがあったこと、そして旧スマホからの移行が完了したからだ。

本当に長く使っていたので様々なサービスの会員登録などでも auのメールアドレスを使っていることが多く、それらすべての変更作業が必要だったし、MNPで電話番号を引き継がなかったので、それなりのところに知らせなければならなかった。

そして、一番の問題点は格安 SIMを提供する会社にはメールサービスがないので、今後は Googleが提供する Gmailなどを利用することになるのだが、docomo、au、SoftBankとも Gmailからのメールは標準設定でブロックすることになっている。

したがって、知り合いに連絡して迷惑メールフィルターの設定で自分のメールを受け取れるように変更してもらわなければならない。

そのような設定をしたことがない人も多いので、家族や友人などに詳しい人がいれば代わってやってもらうことになるだろうが、それすらもままならない人とはメールでの連絡ができなくなってしまう。

それでも電話番号宛に送信できるショートメールや、今では LINEという便利な連絡手段もあるので大きな問題にはならないとは思うが。

『お買い物日記』 担当者が使っていた旧スマホでは Edy(エディ)、QUICPay(クイックペイ)、WAON(ワオン)などの電子マネーを利用していたが、その中の Edyはスマホにチャージした金額を他に移動する手段がないので使い切らなければならなかった。

そして、そのスマホは急速に劣化が進み、いつ死んでもおかしくないような状況だったので、すべての人に電話番号、メールアドレスの変更の連絡ができるのか、電子マネーを使い切ることができるのか分からず綱渡り状態だったのでドキドキの毎日だったのである。

電子マネーは無事に使い切ったが、何人かの知り合いには最終的な連絡ができないまま 10月23日の夜、『お買い物日記』 担当者のスマホはついに電源が入らなくなり、寿命を迎えてしまった。

自分のスマホも限界が近く、先月から電源の ON/OFFができなくなっていたが、色々と検索しまくって物理的なスイッチではなくソフト的に電源を OFFにする方法を見つけたので何とか新しスマホが届くまで使うことはできたが、こちらも様々なアプリが起動しなくなったりしていたのでドキドキの毎日を過ごしたものだ。

そのギリギリの状況の中、『お買い物日記』 担当者の旧スマホが寿命を迎える前に入っていたアプリを新スマホにもインストールし、各アプリの機能を使ってデータを移行することで同じ環境を構築できたのは幸いだった。

後に自分のスマホも新旧で同じ環境を整えようと、一つ一つアプリをダウンロードしてはインストールし、各アプリの機能を使ってデータを移行する作業を繰り返していたのだが、中にどうしてもデータを移行できないものがある。

しばし悩んでネットで検索してみると、Appleの iPhoneは iTunesを使ってバックアップし、別のデバイスに復元できるという。

それを実行してみると、あっという間に旧スマホのバックアップが終わり、それを新スマホに復元すると、旧スマホにインストールしていたアプリが自動的に次から次にインストールされてゆき、旧スマホで使っていたのと全く変わらない状態で復元された。

もちろん、それまで蓄積されていたデータもそのまま復元されている。

あまりにも簡単に、そして完璧に移行されたことに驚き、感動に浸りつつ Apple社の偉業を褒め称えていたのだが、『お買い物日記』 担当者が使う Androidスマホでもクラウドの Google ドライブを利用すれば同じような処理が可能だとネットを検索していて知った。

あの苦労は何だったのか。

一つ一つアプリをダウンロードしてインストールし、一つ一つアプリの設定をし、そのアプリの機能でデータを引き継ぐという地味な作業の繰り返し。

あの数時間は何だったのか。

新機種が出るたび頻繁に機種変更したり、新規加入端末 0円キャンペーンとかで頻繁にキャリアを乗り換えたりする人たちにとっては常識で、だれも移行作業に苦労していないのかもしれないが、20年近くも同じキャリアを利用し、5年間も同じスマホを使い続けた身にとっては不必要な作業であり、経験も乏しく、知識も身についていなかったので余計な苦労をすることになってしまった訳だ。

この 5年の間に世の中は、そして技術は劇的に進化したらしい。

新しいスマホも長く使うことになると思われるが、その頃にはどんな世界が待っているだろう。