ファン

酒井法子しかり、その他の芸能人もしかりだが、たとえ法を犯しても芸能活動を再開できるのはファンの存在があるからだろう。

今回の騒動で SMAPが解散危機を乗り切ったのもファンの力が大きいものと思われる。

元プロ野球選手の清原が薬物所持で逮捕された。

以前から良からぬうわさ話が聞こえてきては消え、消えては聞こえということを繰り返していたが、とうとう逮捕されることになってしまった訳だ。

特に清原のファンだった訳ではないが、彼が高校生の頃からずっと見てきただけに少なからず心が揺れる。

清原ファンも多かっただけに実に残念なことではあるが、彼の場合はもう業界復帰は無理なのではないだろうか。

高校球児の頃からの付き合いである桑田真澄氏はテレビのインタビューで
「人生でも逆転満塁アーチを」
と応えているが、それは無理な話しだろう。

音楽関係の芸能活動をしていれば、これから先も大ヒット曲を生み出して一発当てることも不可能ではないし、芝居関係であれば大ヒット映画、ドラマの主役を務めて演技を評価されることもあるかもしれないが、彼のように野球解説、たまのバラエティー番組出演というポジションでは一発当てようがない。

ましてやオリンピックの代表監督、ワールド・ベースボール・クラシックの代表監督など依頼されるはずもないので、スポーツ関連で一発当てるのも無理だと思われる。

そして、アスリートだった彼のファンはいても、バラエティー番組に出演している彼、野球解説をしている彼のファンは多くないであろうから、これから先の人生で逆転満塁アーチを打つことは不可能だろうし、芸能界への復帰すら極めて困難なのではないだろうか。

少なからずいるであろう彼のファンがいくら望んだとしても、今後は報道以外でテレビ画面に登場することはないものと思われる。

BSE問題でアメリカ産牛肉の輸入が全面禁止になった時、吉野家は牛丼の販売を中断する決定を下したが、ファンは再開されるまで待ち続けた。

ペヤングソースやきそばにゴキブリが混入してしまった件にしても、ファンは販売の再開を望み、再開を待ち、再開されると売り切れの店が出るほど買い求める客がいたらしい。

それに引きかえマクドナルドの凋落ぶりは目を覆わんばかりだ。

中国の食品工場を舞台とする鶏肉の扱いが問題となり、その対応に追われ、その渦中にでさえ次々に異物混入が発覚したことによって食の安全に関わる信頼を失ってしまい、マクドナルドがいくら安全を宣言しても、いくら新メニューを投入しても、一向に客足は戻らない。

ついにはアメリカのマクドナルド本社が日本マクドナルドの持ち株を売却し、外部の力による再生を期待する事態にまで発展している。

離れてしまった客が戻らないのはハンバーガーを食べようとする際、それがマクドナルドである必要がないからだろう。

ハンバーガー業界のトップに君臨していたのはファンの支持ではなく、単に安いことと店舗数が多いことだけだったのか。

我家の場合は、もう何年も前から大好物だと書き続けている通り、ハンバーガーを食べるのならモスバーガーと決めている。

この街のショップは朝モスを実施していないので、ごく稀に朝の散歩の途中でマクドナルドに寄って朝マックすることはあったが、昼食、夕食代わりにマクドナルドのハンバーガーを食べることはなかった。

たまに無性に食べたくなってケンタッキーフライドチキンに行き、ついでにハンバーガーを買って食べることもあれば、札幌に行った際にはこの街にはないロッテリアで食べたりすることもあるが、年に一度程度の朝マック以外はマクドナルドが選択肢に入ることすらない。

そして、やはり我が家も世間と同じで、あの一件以来マクドナルドには一度も行っておらず、つい最近になって始まったアホみたいに長い仮名の商品が発売になろうと一切の興味を失ったままだ。

それでもマクドナルドが進める改革の閉鎖対象になっていないところをみると、この街の店舗は極端な不採算店ではないのだろうか。

すぐ近くに学校があり、その店には学生客が多いので何とかやって行けているのかもしれない。

学生にとっては価格が優先であり、過去の一件に関しても気にしていないのだろうが、子の体を心配する親たちの心境はいかばかりであろう。