どういう訳か、飛行機事故が発生すると各地、各国でも同じような事故が起きる。
地震や火山噴火であれば同じ地殻で連鎖するのは当然だと思うが、なぜ事故も連鎖するのだろう。
ここのところ続いているバス事故も同様だ。
北海道において JRの事故が多発したのは単にJR北海道の体質や管理体制が腐っていただけだったが、今回のバス事故は一社によるものではない。
昔の人は、こういう時に何かのたたりとか、何かに呪われているとか思ったりしたのだろう。
しかし、そのような現象などあるはずがないと現代科学は答えをだしている。
しかし、しかし、なぜ事故が連鎖するのかは現代科学をもってしても答えを導き出せていない。
それはさておき、このような事故が頻発すると、知識人と呼ばれる人たちは過度な規制緩和がもたらした結果であるため、やはり一定の規制は必要だと言い始める。
数年前、タクシー料金の自由化、参入障壁の撤廃が進んだ結果、過度な価格競争と過重労働、運転手の賃金低下を招いたとして再び規制が復活してしまったが、それは果たして正常なことだろうか。
あのまま続ければ一時的な痛みはあるにせよ、競争原理が働き、自然淘汰が進めば業界は落ち着きを取り戻したに違いない。
そして、適正な料金に落ち着き、それを基に労働時間、賃金が導き出されるようになったことだろう。
それを待たずして、ちょっと問題が出たからといってすぐに規制を強化するのはいかがなものか。
価格競争にさらされ、合理化を進め、それでも一定の労働条件と賃金を維持している業界は山ほどある。
熾烈なシェア争いをしている携帯電話キャリアも然り、インターネット・プロバイダーも然りだ。
今回のバス事故の多発によって、また規制は強化されるだろう。
しかし、タクシー業界のように自由参加の機会まで奪うような規制はやめてほしい。
日本の官僚は、業者が平身低頭で足繁く通ってくるのを偉そうな態度で接することに優越感を覚え、その状況を続けたいからなのか、厳しい態度で処分すると言いながら行政処分にとどまる。
そんな行政指導だの処分だのをちんたらやっていないで、大きな問題を起こした会社は市場から退場させるべきだ。
問題の多い業者は実名を公表した上で世の中から抹殺する。
つまり、法人格に対する死刑判決、死刑執行を行えるようにすれば良い。
とんでもない原子力事故を引き起こした東電など死刑宣告した上で一時的にでも国有企業とし、今回の電力自由化で希望者に売却すれば良かったのである。
訳の分からない勝手なことをやっていた化血研にしても、30日間の業務停止命令など甘すぎるではないか。
こんな組織は死刑にして一時国有化し、営業権を他社に売却したら良い。
あるいはアメリカやヨーロッパのように10兆円くらいの課徴金や追徴金の支払いを命じ、それが払えずに倒産するなら勝手にどうぞという姿勢で臨むべきだ。
そうすれば業界に緊張感が生まれ、アホなことをする会社も減るのではないだろうか。
特定の業界の参入障壁を高くしたり、経営や業務の自由度を奪うような規制ばかり強化していないで、労働基準法に違反したり不正を働いたり、人命を奪うような大問題を起こした場合の制裁強化のほうがより効果的だと思うのだが、どうだろう。