■ SMAP
たかが芸能人、もう中年となった元アイドルグループが分裂の危機にあるとかないとかで世の中は大騒ぎしている。
割りと身近である台湾が中国の軍門に下ってしまう道を選ぶのか、あくまでも独立を目指すのかを決める重要な選挙があったり、ついにアジアもISによるテロ攻撃の標的になってしまったとか、様々な重要な案件を吹き飛ばすほどの勢い、重要性が高い国民の関心事がSMAPとは、日本がつくづく平和だと思い知らされた。
自分にとってSMAPなどどうでも良く、事務所を移籍しようが解散しようが関係もなければ何の問題にもならないし、まったく気にならない。
どこかの経済専門家に言わせると、SMAPが一年間に生み出す経済効果は 6百数十億円であり、それは阪神が優勝した場合の効果に匹敵しているため、それを失うとなると日本にとって経済的損失は計り知れないということだ。
例えそうであったとしても、いつまでもSMAPが存続するとは限らないし、今後何十年も人気を持続できるか未知数であることから、恒久財源であり得るはずがないではないか。
■ ベッキー
SMAP騒動で話題がそれたのはベッキーにとってラッキーだったか。
今まで浮いた噂の一つもなく、芸能人の間でも業界関係者の間でも評判がよく、一般人からの好感度も高かったのに初スキャンダルが不倫とは。
最近、たまたまベッキーのお相手である『ゲスの極み乙女。』をテレビで見る機会があり、川谷絵音の異才ぶりに驚いたところだったので少なからず興味を持って、いや、SMAPの件より高い興味を持って報道を見ていた。
現在伝えられていることが本当で、結婚半年で離婚危機 → 元カノとの一悶着 → ベッキーとの不倫が事実なのであるとすれば、それはもう突き抜けており、昔の歌舞伎役者、若かりし頃の石田純一、火野正平と同レベルだと思えるので嫌悪感どころか実に愉快な人物に思えてくる。
昔から『浮気は男の甲斐性』というが、彼らにはその甲斐性があるのだろう。
補足になるが、この言葉の意味を取り違えている人が多い。
浮気をするのが男の甲斐性であると。
それはまったくの逆であり、甲斐性のある男が浮気できるのである。
つまり、甲斐性のある男にのみ浮気をする権利があり、甲斐性なしは浮気などしてはいけない。
だから自分は浮気をしないし、浮気などできないし、浮気などしてはいけないのだ。
■ テレ東化
以前の雑感に我が家では見る番組の 90%がテレビ東京系だと書いたが、そのテレ東が好業績を収めている。
以前は釣り番組と旅番組しかないなどと他局から嘲笑されていた同局が個性的なヒット番組を連発した結果、小馬鹿にしていた他局の平均視聴率を上回り、その独創的な番組内容からスポンサーも獲得しやすく、視聴者の満足度も高いことから業績低迷にあえぐ他局を尻目に一人勝ちになっている。
恥も外聞もないのがテレ東をあざ笑っていた他局だ。
吉本興業やらジャニーズ事務所、その他の番組制作会社が持ち込む企画に依存しすぎて自局での企画能力を失ってしまったため打開策すら出せずにいる。
その結果、あれだけ笑いものにしていたテレ東の番組を丸パクリし始めた。
外国人、職人、日本の技術、旅先での人とのふれあいというテレ東が得意とするキーワードを詰め込み、職人さんの手によって生み出される日本の技術力の結晶を外国人に見せて驚いている様を放送したり、今までは寄り付きもしなかった地方の街をぶらり旅してみたりと全局がテレ東化してきている。
まったく、彼らは恥というものを知らないのだろうか。