決して詳しくはないので今回は広く浅く、多少の勘違いなども認めつつ。
■ セスナ機事故
先月の25日、調布市の住宅にセスナ機が墜落して乗員2名と民家にいた1名が死亡するという惨事が発生した。
ニュースでは現場の惨状を伝えるとともに墜落の原因究明と、都が運営する調布飛行場がいかに危険な場所にあるかということと、羽田空港の発着便を増やすために計画されている新たな飛行経路が都心を通過することに対する安全性への疑問を投げかけていた。
それと同時に大阪(伊丹)空港、福岡空港など市街地に接した空港の騒音問題と安全対策に関しても問題視していたが、それどころではないリスクを抱える沖縄の米軍普天間飛行場に関して触れないのはなぜなのか。
政府からの圧力を恐れてのことなのか、マスコミが無神経なのか。
■ 沖縄
その沖縄は日本政府に対して3千億円台の2016年度沖縄関係予算を要請したが、普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設の差し止め要求をした際、沖縄経済は米軍に頼っているという認識は間違いであり自立できていると豪語していたではないか。
それなのに以前からの約束は約束だから3千億円だせというのは腑に落ちない。
沖縄に米軍施設の約74パーセントが集中している事態が正常だとは思わないが、もう米軍は日本に必要ないとは言えないだろう。
■ 米軍と安保
そのアメリカに対しての姿勢、米軍駐留の必要性を論じる前に日本がどうあるべきかを考えるべきだ。
今の国会で最大の争点となっている安全保障関連法案に関しても日本国民全員が共産党員にでもなったかのように同法案を『戦争法案』などと呼称し、一様に反対の声を上げるのはなぜなのか。
日本が戦争を放棄している以上、戦争をするための、戦争をしやすくするための法案であろうはずがない。
ただし、法案が通れば戦争のリスクが少なからず高まるのも事実だと思われる。
IS(Islamic State(イスラム国))が拉致していた日本人を殺害した理由は、難民支援、人道支援という名目でイラクやレバノンに2億ドルを支援することを決定したからだ。
たとえそれが言いがかりだとしても、日本がとる行動を相手がどう解釈するか分からない。
イスラム国と敵対関係にある国を金で支援しただけで日本人が殺害されるのであれば、アメリカと敵対関係にある国をアメリカ軍を支援して攻撃したなら、どのようなリアクションが返ってくるのか想像するのは容易なことだ。
■ 戦争と平和
戦争より悲惨なものはない。
戦争は絶対悪。
いかなる戦争も許さない。
戦争などしてはいけない。
・・・したがって、戦争のことを議論することも許さず、そのための予算などもってのほか、憲法改正、憲法解釈の変更など論外、今のままの日本であり続け、戦争のことなど考えたくもない。
嫌なことは考えたくもないというのが、世界から見た日本の国民性なのだという。
今のままの日本であり続けるのも良し、戦争のことなど考えないのも良い。
しかし、必ず戦争は起こるだろう。
暴走した北朝鮮が日本に攻めてくるかもしれない。
いい気になって勢いづいた中国がアジアの覇権を目指して攻めてくるかもしれない。
冷戦が終わったとは言え、やはりギクシャクしているアメリカとロシアがやっぱり戦争状態になり、ついでに気に入らない日本を攻撃してくるかもしれない。
今のままの日本であり続け、戦争のことなど考えずにいたら3日もしないうちに占領されるだろう。
■ 武装か金か
イラン・イラク戦争の時がそうであったように、日本は戦争ができない、してはならないのだから金で解決する方法もある。
だとすれば、いくら戦費を要求されようと、思いやり予算と称される在日米軍駐留経費負担の金額がいくら跳ね上がろうと文句は言えない。
日本はアメリカが攻撃されていても見ているだけ、もし日本が攻められたら守ってねアメリカさん、でもお金を払うのは嫌・・・そんな身勝手が許されるはずがなかろう。
安全保障関連法案に反対するのも自由、戦争を嫌悪するのも自由だ。
他国の侵略があった場合、座して死を待つのも勝手だ。
しかし、それが嫌なら、日本を守りたいのであれば、それでも戦争が嫌なのであれば戦費を支払って守ってもらうしかない。
それも国民全員が保険のように、または安全保障税として国に収めてアメリカに支払う。
それくらいの覚悟が必要だろう。
■ 原爆
8月6日には広島市、9日には長崎市に原子爆弾が投下された。
8月15日は終戦の日。
今でも原爆は必要悪、投下によって戦争を早期終結することができたと答えるアメリカ人は多い。
しかし1945年、6年間に及ぶ戦争で日本に体力など残っていなかった。
何もしなくても年内に日本の敗北によって終戦を迎えていたのではないだろうか。
それをたった数か月短くするために使われたにしては原爆の力は強大すぎた。