2008年初の

2008年初の雑感である。 言わば雑感の書き初めであり、今年一年の方向性を占う上で重要な文章となりえるのではないかと考えると身が引き締まる。 ・・・などと大袈裟なものであるはずもなく、今まで通りに無理せず気張ることなく、今年もダラダラと続けていこうと考えている。

今年は北京オリンピックなどのビッグイベントがあるため、昨年から 2008年の話題が多く取り上げられていたのが原因なのか、2008年という西暦には違和感がないが、平成 20年には少し驚く。 あまり和暦を使うことがないため、いつの間に平成も 20年まで来てしまったのかという感じだ。

この調子で時間が経過すると、千里丘駅横の高架下や道路の拡張工事が終わる 22年などあっという間に到来するのかも知れない。 最初は完成予定が遥か先の未来のような気がしていたが、もう目の前に迫ってきたと言うのが実感だ。

今年は一日に初詣に行き、二日には初買い物にも行って来た。 もちろん日常の初洗顔、初歯磨き、初風呂、初トイレなども経験済みであり、明日の午前中には今年初となる例の体操、夜には初バックアップをすることになる。 そして翌日には初仕事となって、新年になってすべてのことが出揃う。

例年であれば、どれが初夢なのか記憶が定かではなくなるのだが、今年は一日の夜にしっかりと初夢を見た。 初夢で見ると縁起が良いものとして、一富士二鷹三茄子 (いちふじにたかさんなすび) と言われるが、それは富士はその形から末広がりで子孫や商 (あきな) いの繁栄を、鷹は高く舞い上がるから機運上昇を、ナスは毛がないので「怪我(けが)無い」と洒落て家内安全を表すらしい。

他にも 「富士」 は日本一の山、「鷹」 は威厳のある百鳥の王、「茄子」 は“生す”“成す”で物事の生成発展するさまを言い表わしているという説もあるが、いずれにせよ縁起が良いということにおいて変わりはない。 一般的に知られているのはそこまでだが、実は続きがあって四扇五煙草六座頭 (しせんごたばころくざとう) なのだそうだ。 扇は末広がり、煙草は煙が立ち昇る、座頭は毛が無いことから、一富士二鷹三茄子と同義であると思われる。

生まれてこのかた、その六種類が夢に登場したことなどないし、それを初夢で見たという人にもお目にかかったこともない。 世の中でその初夢を見られる人はよほど運が良いものと思われるし、宝くじ的確率でしか見られないとすれば、それはそれでとってもありがたい夢であるのは間違いなさそうだ。

で、自分が見た初夢の内容はと言うと、何をしているの分からないが、とっても国家にとって重要であろう組織の一員となって、ある建物のある部署に配属となり、初めて出勤するところから夢は始まる。 その部屋には大勢の人がおり、多くのコンピュータが稼動している。 今後、自分が仕事をする席に案内され、30インチほどの大画面に映し出されている内容の説明を受ける。

どこの地方か分からないが、画面いっぱいに地図が表示されており、細かく区切られた地区それぞれに 『QUIET』(平穏、静か) という白い文字が並んでいる。 どうやら様々な地区を監視しているらしい。 席についてコンピュータのキーボードに触れた途端、表示されている文字が次々と 『CONFUSION』(混乱状態) という赤い文字に変わっていく。

何かいけない操作でもしてしまったのかと思い、慌てて周りを見ると、すべての画面が 『CONFUSION』 という文字で赤く染まり、職員たちも大騒ぎになっている。「何か日本国内で大変なことが起こっているらしい」 と皆が慌てふためく中、自分だけはなぜか冷静で、「これはコンピュータが暴走しているに違いない」 と確信し、「冷静になれ!」 と叫ぶ。

すると奥の自動ドアが音もなく開き、福田総理大臣と町村官房長官が姿を現す。 二人は足早に目の前を通り過ぎ、別の部屋に向っていく。 そこで、町村官房長官が立ち止まって振り返り、自分に向ってニッコリと微笑みなら、話しかけてきた言葉は 「さっそく君の出番だな」

「はぁぁぁ~!?」

・・・・・ 絶叫して目が覚めたが、いったい何を啓示する夢だったのだろう。 今年、自分の身に何が起こるのだろう。 期待と不安に胸をドキドキさせながら目覚めた 2008年最初の朝。