中近両用メガネ

何とも面倒なことになってしまった。

あれほどの視力を誇っていたのに加齢とともに衰え、とうとう2009年末にメガネを購入。

その当時はテレビを見るためだけに入手したようなものだった。

相変わらず遠くを見るのには困っていないので、散歩、買い物などで外出する際はメガネをする必要はないし、極端に視力は悪化していないものと思われる。

しかし、最近になって肝心かなめの距離、パソコン画面を見るのに支障を来たし始めた。

裸眼では少し画面がにじんで見えるように思って顔を近づけたりするのだが、今度は老眼が仇となり、近づきすぎると焦点が合わないというジレンマにおちいる。

メガネをすると少しマシに見えるのだが、それは素の状態ではなく無意識のうちにピントを合わせているらしく、一定時間以上も画面を見続けると目が疲れて仕方がない。

コンピュータ業界に身を置くものとして視力の衰えと眼精疲労は大敵だ。

そこで少し前からパソコン用のメガネを購入すべきか考えていたのだが、ちょうど買い物に出かける予定だった昨日の朝の新聞にメガネ屋さんの折り込みチラシが入っており、そこには 『パソコン、携帯電話の操作に最適な中近両用メガネ』 の一文が。

絶好のタイミングでもあることだし、試しに見せてもらい、視界が広がるようであれば購入しようと店に行ってみた。

まずは以前にも受けた検査で遠くを見る視力を検査。

とりあえず視力の衰えは平行線をたどっているようで、以前より悪くなってはいない。

眼球に光を照射されたりした後、近くの物体を見ながらの検査をし、数あるレンズの中から複数枚を組み合わせてメガネ状の器具にセットして渡される。

それをかけてパソコン画面と同じような距離のものを見てみると、なるほど良く見えるのではあるが、所有しているメガネ越しに見るのと大差ないような気もしないではない。

店員さんにそれを伝えると、
「目がピントを合わせようとしなくても見えると思いますから疲れませんよ」
という説明。

自分のメガネとメガネ状の器具とを付けたり外したりしながら見比べると、確かに言われたとおりであり、中近両用メガネの方は何の抵抗も努力もすることなく綺麗な映像を見ることができる。

おまけにレンズの下部分を通して見ると、近くのものまでハッキリ見え、わざわざメガネを外さなくても手元が見やすい。

つまりそれは、手元の資料を見ながらそのままパソコン画面を見られるということであり、仕事の効率化を図る上で大きな役割を示すものだと思われる。

そうなると一切の迷いは消え、購入へのアクセルはベタ踏み状態だ。

ただし、老眼も目の調節機能の衰えもまだ進行中であるとのことで、割と早い段階で再びレンズを変えなければならないと予想されるため、今回は最低限の機能で安価に済ませるべきだと判断した。

フレームを選ぶ段になってチラシに掲載されているものはデザイン的にイマイチであることに気づいたが、そのメガネをして外出することもないだろうし、仕事をするときだけ使うものなのでデザイン性より実用性を重視することに決定。

軽くて長時間していても苦にならず、レンズ部分が小さいものよりも、遠・中・近のそれぞれが、ある程度の面積を確保できるように少しレンズが大きめのものをセール対象品の中から選んだ。

できあがりは一週間後なのでまだ手にはしていないが、一日の仕事終りに目の疲れがどの程度軽減されるのか、今から少し楽しみにしたりしているところである。