メガネ装着時間

メガネ生活を始めてから約 2カ月が経過した。

当初はまったく馴染めず少し苦労したが、最近は装着している時間が少しずつ長くなってきた。

最初はテレビを見る時だけだったが、今は家の中を移動する時もはずさずに歩けるようになった。

メガネをしたまま歩くと、どうも平衡感覚か距離感が普段と異なり、ちょっと歩を進めるのが怖かったのだが今は部屋の中もトイレまでも寝室へもスタスタ歩ける。

しかし、今はまだそこまでで、外に出るときはメガネを外さなければ怖くて歩けない。

きっと慣れの問題なのであろうから、外でもメガネをしたまま歩く練習をしなければ、いつまで経っても恐怖心が抜けないであろうことくらいは分かっているのだが、正直なところあまり必要性も感じていないのが事実なのである。

いったいどういう具合なのか理解できないが、ある一定以上の距離になると何の問題もなく見えるので、メガネがなくても困らない。

いくつか先にある遠くの信号機でも青なのか赤なのかハッキリ認識できるし、道路標識に書かれている文字も読むことができる。

遠くの山に雪が積もっているのも、その山肌を走る道路だって見えるし、生えている木が紅葉したり葉が落ちて枝だけになっているのも労せずして判別可能だ。

もちろん道路を横断する際に遠くから車が来ていれば分かるし、遠くの空を飛ぶ鳥だって見える。

そんなこんなの理由から、外でメガネをする必要性はまったく感じられず、むしろ感覚が狂って歩くのが怖いのであれば、しない方が良いということだろう。

家の中では装着している時間が少しずつ長くなってきたとは言え、やはり食事中は邪魔になるし、パソコン画面を見るときもメガネをしていると老眼が仇となり、見難くて仕方がない。

つまり、食事中とパソコン操作中、入浴、洗顔、就寝中は裸眼で過ごし、それ以外の時間にメガネをするので、つけたりはずしたりが忙しく、そのたびにメガネケースに入れたり出したりするのは面倒なので、現在はアクセサリーとして売られているチェーンというかヒモを装着して首からぶら下げるようにしている。

せっかく購入してテレビも見やすくはなったが、自分は一日の大半をパソコンの前で過ごしているので、メガネをしている時間は残念ながらなかなか長くなりそうもない。