夏の終わりに

そろそろ本格的な秋に向かいつつある北海道。

急に寒くなるわけではなく、これから 10月の下旬くらいまで少しずつ、少しずつ日が短くなり、気温も低くなってくる。

大阪に住んでいた頃、何度となく 「春が短い」 とか 「秋が短い」 と 『管理人の独り言』 に書いたものだ。

実際、昨日まで寒かったと思ったら今日は急に暑いとか、昨日まで暑かったのに今日は急に寒いとかいうことがよくあった。

それは北海道の気候は気持ちの良い時期が長いため、余計に感じていたのかもしれない。

ゴールデンウイークあたりから 7月中旬までの 2カ月半、ギンギンに暑くなることもなくポカポカとした陽気に包まれる。

そして 8月中旬から 10月下旬までの 2カ月半、極端な残暑も寒さもなく暖かい太陽の光が射し、乾いた空気が大地を駆け抜ける。

もちろん、日によって多少は暑かったり寒かったりするが、全般的には気持ちの良い気候が続く。

本当に暑く感じる夏は 7月中旬から 8月中旬の約一カ月間だが、それでも真夏日になるのはほんの数日で、猛暑日になることなど数年に一度くらいなものだろう。

冬は 11月から 4月まで半年間も続くが、ずっと寒いわけでもずっと雪があるわけでもない。

以前から言っているように寒さに対しては厚着をするなり暖房するなりして対抗する手段がある。

ところが暑さに対しては薄着にも限度というものがあるし、さらには冷房の空気が苦手な自分にとっては抵抗のしようがない。

つまり自分は暑い場所より少しくらいは寒い場所のほうが生息に適している訳である。

いくら涼しさを好むとは言え、今年の気候は本当に異常だった。

7月は気象庁が異常気象と認定するくらいの日照不足と降雨量で、太陽の姿を見たことなどほんの数日しかない。

8月の後半は例年に近づいたものの、前半は曇りや雨の日が多かった。

お買い物日記』 担当者も独り言に書いているように、せっかく扇風機を準備したのに一度も使わないまま夏が終わってしまった。

寝苦しい夜に備えて冷凍庫にはアイスノンがキンキンに冷されているが、暑くて眠れない夜など皆無である。

いくら暑さに弱いとは言え、やっぱり夏は夏らしく、多少は暑くなってもらわなければイマイチ気分が盛り上がらない。

来年の夏は、異常気象と呼ばれない程度にしっかりと暑くなってもらいたいものである。