海外ドラマを見るのが大変だった件

3月13日の独り言に書いたドタバタに関してである。

事の発端は録画していた海外ドラマが 1話抜けていたことだ。

割と面白く見ていたドラマの最終回が気になり、『お買い物日記』 担当者と先のストーリーを予想したりしていたのだが、どうにも会話が噛み合わない。

自分は最終回が 6話目だという前提で話しているが、『お買い物日記』 担当者は 5話目が最終話だと思っていたのである。

その差を生んだのが第 5話目の撮り忘れだ。

自分は一覧表示の最終話のタイトルを見て第 6話と言っていたが、『お買い物日記』 担当者はリストに 5個しか表示されていないので最終話 = 5話目だと思い込んでいた。

その時点で自分たちのミスに気づき、録画できていない 5話目を見ようと必死になったのが 3月13日という訳だ。

まずは手軽に YouTubeなどで公開されていないか探したが、正式にも違法にもアップロードされていなかった。

次に動画配信サービスを検索してみると、U-NEXTで公開されていることが判明したため、31日間無料で視聴できる無料トライアルを申し込んだ。

パソコンでは間違いなく再生できることを確認したが、二人でパソコン画面に向かってドラマを見るというのも何だか間抜けな光景であるし、ドラマはゴロンと横になって見たい。

そこで、タブレットをテレビに接続して再生することを試みた。

以前にhuluというサービスを利用したことがあり、その時は実に簡単、実に快適に見られたので今回もチャチャッと繋いでゆっくり見ようと思ったのだが、タブレットで再生しようとすると
「お使いのデバイスでは再生することができません」
というエラーが表示されてしまう。

よく調べてみると、タブレットやスマホでの視聴には専用アプリが必要とのことで、それは以前のhuluも同じである。

なんだ、そんなことだったのかと専用アプリをダウンロードしようと探してみたが、そのアプリが見つからない。

実は、我が家で使っているタブレットは iPadでも普通の Android端末でもなく、Amazon で購入した Kindleという製品で、OSは Androidなのだが Amazonが独自にカスタマイズしているため Google playで提供されている普通のアプリがインストールできないのである。

つまり、我が家のタブレットでは U-NEXTで公開されている動画を見られないということだ。

それならばと帰省の際などに重宝していたネットブックと呼ばれる小型パソコンを起動してテレビ画面に接続してモニターを切り替え、それで再生しようと思ったが、OSが Windows XPでブラウザが古いものしか動作せず、そのバージョンでは動画再生できないことが判明。

ならばと古いノートPCでの視聴を試みたところ、Windows Vistaで動作するブラウザでも何とか見られることが分かった。

これでやっと 5話目が見られると安心し、その前にまだ見ていなかった 4話目をブルーレイ・プレーヤーで再生し、いよいよ 5話目を視聴しようとパソコンに向かってみたが、どこをどう探しても見つからない。

そんなはずはない、そんなことがあってなるものか、1時間前まで確かにリスト表示され、冒頭の 10秒ほど確認のため再生してみたのだから、どこかにあるはずだ。

必死にサイト内を検索したり、あちこちクリックしたりしてみたが、5話目どころかタイトルそのものがサイトから消えている。

念のため Googleで検索してみると間違いなく結果は表示されるのだが、それをクリックしても
「ページがありません」
となってしまう。

動画配信サービスでは、定期的に作品が入れ替えられる。

見ようとしていたドラマは、その1時間というわずかな間に消え去り、いざ見ようと思った時には別の作品と入れ替わってしまっていた。

万事休すかと思われたその時、『お買い物日記』 担当者がスカパーのビデオ・オン・デマンドで見逃したドラマを見ることができるサービスがあるのを見つけ、一縷の望みを残す。

ブラウザに必要なプラグインをインストールし、再生してみたところ、どうも映像がカクカクして目が疲れる。

どうやら古いノートPCでは処理能力が低いため、滑らかな再生が困難なようだ。

ならば『お買い物日記』 担当者が使っている Windows 7や自分が使っている Windows 10の PCで再生するかとも考えたが、双方ともデスクトップPCで移動は困難、ケーブルが短くてテレビ画面との接続も不可能。

であれば、間抜けな姿ではあっても誰に見られる訳じゃなし、二人でパソコンの前に座って視聴しようかとも考えないではなかったが、それまでの数時間の作業で疲れ果ててしまい、そこまでする元気も残っていなかった。

もう面倒になったので 5話目を見ずに最終の 6話だけ見てみたが、何とかつじつまも合ってストーリーを理解することができた。

だとすれば、最初から無駄な努力などしなければ良かったと思わないでもないが、あの苦労した数時間はきっと無駄ではなかった、いつかきっと何かの役に立つに違いないと思うように努めている。

ただし、海外ドラマを見るための努力など仕事には役立ちそうにもなかったりするが・・・。

主観的ランキング

テレビで春夏秋冬の中でどれが好きかという話題になっていたので、自分なりに考えてみると以下のようなランキングになった。

1. 秋
2. 春
3. 冬
4. 夏

秋は少し物悲しくもあり、これから寒い冬がやって来るという思いもないではないが、あの空気感がなんとも言えず心地良いし、暑い夏を乗り切ったという安堵感、開放感もあって気持ちも落ち着くような気がするので一番好きな季節だ。

2位の春は、厳しい寒さを乗り切ってポカポカと暖かく、草木も色づき花も咲き乱れ、生命の息吹をも感じることができるのと同時に華やかな気分になれるのが良い。

3位の冬と 4位の夏は実に僅差であって甲乙つけがたい。

つい先日の名古屋ウィメンズマラソンは 42.195キロも走ったのに 1位と 2位の差が 1秒しかなかったが、年単位で比較しても自分における冬と夏の差は 1ナノメートルほどしかないような気がする。

北海道の冬は寒さ厳しく、雪に閉ざされるので行動範囲も狭まってしまうのは確かだが、夏の暑さと比較した場合、どうしても寒いほうがマシだと思えてしまう。

寒さには重ね着をするなり抵抗手段があるが、暑さに対しては脱ぐにも限度があるし、抵抗のしようがないのが腹立たしい。

寒すぎて腹が立つことはないが、暑いとイライラして腹が立ってくる。

暑くて眠れないことはあっても寒くて眠れないことはない。

暑くて食欲がなくなることはあっても寒さによる食欲減退はない。

暑いからといって食べる冷たい料理よりも寒い時期に食べる熱々料理のほうがレパートリーが多い。

夏の散歩は汗だくになってしまうが、冬の散歩は最初寒くても体が温まる。

そんなこんなで、様々なことを比較検討した結果、本当に微妙な差ではあるものの冬に軍配が上がった訳だ。

ついでに東西南北のランキング。

1. 南
2. 東
3. 西
4. 北

上述した春夏秋冬とは明らかな矛盾が生ずるが、南は南国、南の島、南風など暖かい印象が強いし、成田空港の南ウィングも何となく洗練されているように思う。

東は太陽が昇る方角であるし、日出ずる国に暮らす以上、やはり東という方角には特別な思いがある。

で、西と北は微妙で、極わずかな差しかない。

しいて言うならトライアスロンのアイアンマン・ディスタンスで 3.8キロ泳ぎ、自転車で 180キロ走行して 42.195キロのマラソンをしたのに差が 1センチもなかったくらいの僅差だ。

逃亡者はなぜか北に向かう。

北へ帰る人の群れは誰も無口だと作詞家の三木たかしには書かれるし、古くから映画や小説に登場する北の旅人はワケありであって決して楽しい旅行者ではないし、成田空港の北ウィングも南ウィングに比べると乗り入れている航空会社も地味で行き先にも華々しさがない。

なんだかんだで北にはマイナスイメージが多いのだが、西には何もなさすぎる。

夏の西日は暑くて嫌だというイメージくらいなもので、それ以外に西と言われても何も思い当たらないという誠にイメージ希薄な方角だ。

そんな訳でどっちもどっちなのだが、やはりマイナス点が少ない分だけちょっとだけ西のほうがマシな気がする。

・・・。

普段から何のためにも一切ならず、実にくだらないことを書いていたりするが、今回の雑感ほど無意味なものはないかもしれない。

今まで書いてきたものの中で最低ランクではないだろうか。

扱いの差

先週と同じように報道関係のことになってしまうが、毎日の報道を見ていて不思議に思うことがある。

消防庁のまとめによると、平成26年(おととし)の総出火件数は 43,632件であり、1日あたり 120件、12分間に 1件の割合で発生しているとのことで、放火や自殺者を除く住宅火災による死者は 1,000人を超えるらしい。

それなのに、テレビ番組で取り上げられる火事のニュースは数日に 1件か 2件といった感じだ。

43,000件以上の火災で 1,000人を超える人が亡くなっているのに、どうしてニュースで伝えられるものと、そうでないものがあるか。

警察庁のまとめによると、平成26年の交通事故による死者(発生から24時間以内)は 4,113人で 1日あたり約 11人、約 2時間に 1人の割合で亡くなっている。

それなのに、テレビ番組で取り上げられる事故のニュースは火事と同様、数日に 1件か 2件といった感じだ。

573,465件以上の事故で 4,000人を超える人が亡くなっているというのに、どうしてニュースで伝えられるものと、そうでないものがあるか。

大火災や大事故が発生して死者が増えれば全国ニュースで大きく扱われるが、それ以外にも一般住宅の火事で焼け跡から 1名の焼死体が発見されたとか、自動車の正面衝突で 1名が死亡などというニュースもあるので規模の差だけではないようだ。

もちろん、テレビ放送の時間は限られているし、新聞紙面のスペースも限られているのですべての火事や事故を報じることはできないだろうが、扱いに差がでる理由が分からない。

過去の独り言にも書いたように、NHKは 10分くらいの短いニュースで新しく始まる朝ドラの宣伝をしたりするが、そんなくだらないことを取り上げるくらいなら、毎日どこかで必ず発生しているであろう火事や事故を伝えるべきではないだろうか。

小規模な死亡事故や死者を伴う火事など、いちいち取り上げる時間がないというなら、それらのニュースは一切伝えなければ良い。

伝えられるものと伝えられないものがある理由が分からないし、納得できないのである。

今日の今現在、都道府県別に何件の火事、事故が発生し、何人が亡くなり、今年に入ってからの累計がどうなっているかだけでも伝え、数値が高くなってきているから事故に気をつけよとか、火事に気をつけよと警告だけするようにしたら良いのではないだろうか。

殺人事件にしても被害者数は 1955(昭和30)年の 2,119人をピークに減り続けているとはいえ、2012 (平成24)年現在で 383人が被害にあっている。

それはつまり、1日に 1人以上ということになるが、報道されるのは半分以下なのではないだろうか。

猟奇的殺人とか連続殺人、幼児殺害などセンセーショナルに扱われる事件の陰で何人もの人が犯罪者の手によって命を奪われている。

そこに何か釈然としないものを感じる自分がおかしいのだろうか。

たしかに、毎日、毎日、今日は事故で何人、火事で何人、殺人で何人が亡くなったと知らされても気が滅入り、暗い気分になるだけかもしれないが・・・。

短絡的

先月の25日に大阪の繁華街で発生した 11人が死傷するという不幸な暴走事故。

運転手が心臓付近の大動脈解離を起こして急死したのが原因だが、その運転手は学生時代ラグビー部に所属して体力には自信があり、1月には 10キロマラソンも完走していたという。

ただ、友人たちとラーメン部なる集まりを作り、知人から食べ過ぎじゃないのかと心配されるほど頻繁に食べていたらしい。

テレビなどではそのラーメン好きがたたり、今回の件はラーメンの食べ過ぎが原因かと思わせる報道があったが、なんと短絡的な発想なのだろう。

酒を飲んでの運転など論外だが、大好きなラーメンを思う存分食べまくっている人も運転してはいけないとでも言いたいのだろうか。

不幸にして最悪のタイミングで大動脈解離を起こしてしまった運転手も、巻き添えで命を落としてしまって人も怪我をしてしまった人も、ラーメンの食べ過ぎに注意しましょう的なまとめで浮かばれるはずがない。

老人ホームでの虐待、殺人が発覚し、介護職員が逮捕された事件でも低賃金が問題、長時間勤務が問題などという報道が目立ったが、本質はそこではないだろう。

低賃金の長時間勤務が問題だというなら、自分が若かりし頃のプログラマーはほぼ全員が誰かしら殺していても不思議ではない。

人手不足の今と異なり、当時は技術者が掃いて捨てるほどいたので低賃金が当たり前で、納期の厳しい仕事ばかりで残業なども当たり前、残業どころか一カ月とか二カ月という単位で会社に泊まり込みで仕事をするのも当たり前だった。

一カ月の残業が 200時間で過労死だの自殺だのという報道があるが、毎日 4-5時間の仮眠と 1食 20分程度の休憩のみ与えられ、缶詰状態で働かされていた我々の残業は月に300時間を軽く超えていたと思われる。

心は荒廃し、人間関係もギスギスすることだってあったが、それでも殺人の罪を犯す社員は一人もいなかった。

あまりにも疲れ切っていて人を殺すエネルギーさえ残っていなかったこともあるが・・・。

とにかく、虐待や殺人は許されないと前置きしながらも、低賃金や長時間勤務、過酷な労働現場にスポットを当てるということは、そんな状況ではイライラして御老人を虐待することもあるかもしれない、つい殺しちゃうことも・・・と暗に認めたり少なからず犯人に同情したりしているのではないかと思ってしまう。

性犯罪があれば、すぐに過激なアダルトビデオが影響しているのではないかと言い出すし、少年による暴力事件があればゲームが問題視され、幼女への性的暴行事件では同人ヲタ界隈が酷評されることになる。

何でも短絡的に結びつけ、本当に権威があるのか分からない専門家なる人物が登場し、その業界の専門用語を微妙に散りばめながら解説してそれなりの番組を仕上げて茶を濁す。

話しが途中でねじ曲がってあさっての方向に進み、論点ズレズレながら無理矢理ハードランディングさせた話題でも、視聴者は何となく分かった気になって見ているが、世の中そんな単純なものではないだろう。

本当にそれらが問題なら、ラーメンもアダルトビデオもゲームも同人誌もそんなに危険極まりないものならば、それぞれ国家が管理して、どこかの公益社団法人がマイナンバーを基に購入しても良い国民を管理し、それらを販売できる店や企業も厚生労働省あたりがライセンス制にして厳重に管理すべきだろう。

そういう議論にならないのは残念でならないが、それはつまり、報道している側も本気でそうは思っていないということではないのか。

きっと薄っぺらで短絡的に、なんとなく伝えているに違いない。

そんなものを偉そうに報道などと言ってほしくないと思うのだが、どうだろう。