主観的ランキング

テレビで春夏秋冬の中でどれが好きかという話題になっていたので、自分なりに考えてみると以下のようなランキングになった。

1. 秋
2. 春
3. 冬
4. 夏

秋は少し物悲しくもあり、これから寒い冬がやって来るという思いもないではないが、あの空気感がなんとも言えず心地良いし、暑い夏を乗り切ったという安堵感、開放感もあって気持ちも落ち着くような気がするので一番好きな季節だ。

2位の春は、厳しい寒さを乗り切ってポカポカと暖かく、草木も色づき花も咲き乱れ、生命の息吹をも感じることができるのと同時に華やかな気分になれるのが良い。

3位の冬と 4位の夏は実に僅差であって甲乙つけがたい。

つい先日の名古屋ウィメンズマラソンは 42.195キロも走ったのに 1位と 2位の差が 1秒しかなかったが、年単位で比較しても自分における冬と夏の差は 1ナノメートルほどしかないような気がする。

北海道の冬は寒さ厳しく、雪に閉ざされるので行動範囲も狭まってしまうのは確かだが、夏の暑さと比較した場合、どうしても寒いほうがマシだと思えてしまう。

寒さには重ね着をするなり抵抗手段があるが、暑さに対しては脱ぐにも限度があるし、抵抗のしようがないのが腹立たしい。

寒すぎて腹が立つことはないが、暑いとイライラして腹が立ってくる。

暑くて眠れないことはあっても寒くて眠れないことはない。

暑くて食欲がなくなることはあっても寒さによる食欲減退はない。

暑いからといって食べる冷たい料理よりも寒い時期に食べる熱々料理のほうがレパートリーが多い。

夏の散歩は汗だくになってしまうが、冬の散歩は最初寒くても体が温まる。

そんなこんなで、様々なことを比較検討した結果、本当に微妙な差ではあるものの冬に軍配が上がった訳だ。

ついでに東西南北のランキング。

1. 南
2. 東
3. 西
4. 北

上述した春夏秋冬とは明らかな矛盾が生ずるが、南は南国、南の島、南風など暖かい印象が強いし、成田空港の南ウィングも何となく洗練されているように思う。

東は太陽が昇る方角であるし、日出ずる国に暮らす以上、やはり東という方角には特別な思いがある。

で、西と北は微妙で、極わずかな差しかない。

しいて言うならトライアスロンのアイアンマン・ディスタンスで 3.8キロ泳ぎ、自転車で 180キロ走行して 42.195キロのマラソンをしたのに差が 1センチもなかったくらいの僅差だ。

逃亡者はなぜか北に向かう。

北へ帰る人の群れは誰も無口だと作詞家の三木たかしには書かれるし、古くから映画や小説に登場する北の旅人はワケありであって決して楽しい旅行者ではないし、成田空港の北ウィングも南ウィングに比べると乗り入れている航空会社も地味で行き先にも華々しさがない。

なんだかんだで北にはマイナスイメージが多いのだが、西には何もなさすぎる。

夏の西日は暑くて嫌だというイメージくらいなもので、それ以外に西と言われても何も思い当たらないという誠にイメージ希薄な方角だ。

そんな訳でどっちもどっちなのだが、やはりマイナス点が少ない分だけちょっとだけ西のほうがマシな気がする。

・・・。

普段から何のためにも一切ならず、実にくだらないことを書いていたりするが、今回の雑感ほど無意味なものはないかもしれない。

今まで書いてきたものの中で最低ランクではないだろうか。