計画停電

原発が停止しているので、ここ北海道でも今年は計画停電が実施される可能性があり、全体で 7%の節電が要望されている。

もちろん我が家も全面的に協力するつもりではあるが、もともと 『お買い物日記』 担当者の節電意識が高く、普段から気をつけているので更なる節電は難しい。

かなり暗くなるまで照明を点けないし、点けたとしても自分たちが必要とする最低限の明るさ、電球色のボール型蛍光灯を一か所だけ点灯して夜を過ごしている。

もちろん料理をする時はキッチンの照明も使うが、それも蛍光管が一本だけの小さなものだ。

待機電力をカットするため電子レンジや炊飯器はおろか、通電していないトースターやコーヒーメーカーまで念のためコンセントを抜いているし、テレビも主電源を切って就寝している。

パソコンもスリープ状態にせずに完全にシャットダウンしているし、CDプレーヤーもコンセントを抜くなど徹底しているつもりだ。

しかし、どうしても待機電力をカットできない機器がある。

それは HDDレコーダーであり、完全に中毒になっている海外ドラマをかなり多く録画予約している現状としては、コンセントを抜くなどできるはずがない。

独り言にも何度か書いたと思うが、この家はオール電化であるため節電には限界もある。

給湯器は深夜電力を活用して夜中に加熱しているし、調理器具は 100%電力に頼っているので毎日のご飯支度では必ず電気を使う。

電子レンジを活用して節電料理をしようにも、毎日のことであるし、それを一カ月間も続けるほど豊富なレシピはない。

つまり、我が家でできる節電は昼間のパソコンをやめることくらいだが、それでは仕事にならないので現実的ではなく、打つ手がないのが現状だ。

みんなが節電に勤しむのなら計画停電は避けられるだろうが、人は利己的なものであるから、自分が計画の対象でなければ節電などしないだろう。

計画では停電になるブロックが日にちと時間帯によって変わり、順番に当番制のように割り当てられているが、自分の住む地域が対象となっている時間帯は停電になったら困るので節電意識は高まるに違いない。

しかし、無関係な時間帯であれば気にすることなく、暑ければエアコンも使うだろうし使っていない部屋の照明も消さないのではないだろうか。

人に迷惑をかけてはいけないなどという道徳観は現代の日本人からすっかり消え去っており、自分さえ良ければ構わないという風潮が定着してしまっている。

それらのことを勘案すれば、停電は当番制ではなく実績による連帯責任にすべきで、電力供給が逼迫し、テレビやラジオ、インターネットを通じて発表して以降、最も使用料が減らなかった、つまり節電に非協力的だった地域への電力供給を止めるべきだと思う。

連帯責任となれば必死に節電するだろうし、それがどの地域になるのか分からなければ、全地域の人が節電するに違いないので、それこそ公平な役割分担と言えるのではないだろうか。

それにしても停電は避けてほしいし、停電にならずに済むことを心底願う。

停電になったら何もすることができない。

現代社会においては影響を受けない仕事、家庭など皆無であろうが、コンピュータ業界にとっては本当に致命的だ。

肝心のパソコンが動かなければ何もできない。

ノートパソコンのバッテリーをフル充電しておけば数時間の作業は可能だが、作業したところでそれをアップロードするネットが繋がらないので無意味である。

仕事にならないのでゲームでもしようかと思っても、そのゲームすらパソコンに電気が通らなければ遊ぶことができないし、ゲーム機も動作しない。

仕方ないので海外ドラマでも見ようかなどと思っても、テレビもデッキも使うことができないので不可能だ。

そうなったらスマホのゲームでもしながら時間を潰すしかないので、スマホの充電はいつも満タン近くにしておかなければならないだろう。

とにかく電気がなければ仕事も楽しみも失われてしまうのが現代なのである。

仕事ができないことも大きいが、先に述べたように、何よりも海外ドラマの予約が実行できない事態になりはしないかと恐れているのが一番だったりするのではあるが・・・。