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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

正義の味方 正義の味方

  8/2 に行われた 『亀田興毅 vs. ファン・ランダエタ』 のボクシングの判定結果に関し、今日になっても喧々諤々の議論が交わされているが、8/3 の独り言に書いたように、判定結果に関することが亀田バッシングにまで発展するのは間違っていると思う。 日本人はいつもそうだが、ヒステリックに反応しすぎるのは考えものだ。

  豪快で胸がすくような KO シーンが見られなかったことに対するストレスやフラストレーションのはけ口として文句を言っているとしか思えない。 判定に大きな疑問や作為的なものを感じるのであれば、それは亀田氏に対するバッシングではなく、誰が判定をねじ曲げたのかを追及すべきだろう。

  ボクシング協会が何が何でも時代のヒーローを作り、ボクシング人気を高めたくて裏工作をしたのであれば問題だ。 どうしても亀田氏に勝ってほしかった TBS が手を回した場合も同様だ。 裏の世界で行われていたであろうバクチの胴元が、ランダエタ氏に勝たれては配当金が莫大になるので仕組んだことかも知れない。 本当に判定が作為的なものだとすれば様々な可能性がある。

  しかし、どんな場合であれ、亀田氏サイドの協栄ジムや亀田親子が何らかの工作をした ”主犯” ではないだろう。 したがって、亀田氏に対するバッシングは筋違いであり、完全に的外れな行為だ。 さらに言えば判定が本当に怪しいのか、誰の目から見てもランダエタ氏が勝っていたのか正確な検証はできていないだろう。

  試合前日まで、あれだけ亀田氏を持ち上げていたマスコミが、こぞって批判する側に回っているのにも腹が立つ。 正義の名のもとに、誰に対してでもデリカシーのない質問をする記者やレポーターはマシンガンで蜂の巣にしてやりたくなる。 もっと節度を持った行動ができないものであろうか。

  過去の雑感でも、たまに偉そうなことを書いているが、実際に自分がその立場になったら正しい行動をする自信がない。 ヒットラーやスターリン、北の将軍様のように独裁的権力を手にした場合、私欲を棄てて国民のことを最優先に思う自信がない。 新興宗教の教祖になった場合、私利私欲を棄てて慈愛に満ちた活動をする自信がない。

  たとえば自分が M78星雲からやってきたとして、ウルトラマンに変身できると仮定した場合、その力を地球平和のためだけに使う自信がない。 地球上の何よりも強いのであれば、自分の性格からいって地球征服を目論む可能性が高い。「みつぎ物を持ってこなきゃ怪獣なんか倒してやらないもんね」 などと傲慢な態度をとり、大きな名声や富を得ようとすることだろう。

  しばらく怪獣が現れなければ変身して巨大化し、ビルや石油コンビナートを破壊して暴れまわり、「大人しくして欲しければ自分に服従せよ」 と言い出すかもしれない。 少しでも気に入らない国があれば、その首都を破壊しに向うことだろう。 つまりは、かつてのローマ帝国やソ連がやってきたことや、現在のアメリカや北朝鮮がやっていることや、将来のロシアや中国が行うであろう行為と大差がない。

  正義のためと言い換えてはいるが、結局は国益のため、自国の都合だけが行動原理であり、世界平和などというのは二の次だ。 国であれ組織であれ個人であれ、自己を抑制できなくなるほどの絶対的権力を持ってはいけないのであろう。

  特に自分のような性格の持ち主は権力を手中にしない方がよろしい。 たとえ 「ほしい!」 と叫んでみたところで、誰もそんな権力を与えてくれるはずなどないのではあるが・・・。

2006 / 08 / 05 (土) ¦ 固定リンク


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