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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

日本人の悪い癖 一癖目 日本人の悪い癖 一癖目

  先週の雑感に少々きついことを書いてしまったが、結局のところ日本人は自己表現が下手なのであろう。 オリンピック開催国に向う前の 「楽しんできます」 はプレッシャーを隠すために使っている場合もあるだろうし、結果が振るわなかった後の 「楽しめました」 は悔しさを隠す言葉なのかも知れない。

  少なからず心情を理解できるとはいえ、さらに日本人は曖昧な表現をすることが多いとはいえ、あまりにも表現力がなさすぎる。 深夜まで起きていて熱心に応援している人だっているのだから、もう少し気の利いたコメントをすべきだと思うし、お世話になった人たちに配慮すべきだと思う。 表現が曖昧であるという日本人の悪い癖に加えて、上手に言葉で表現できないという最近の若者の悪い癖まで上乗せされたら意思の伝達が困難になってしまうではないか。

  日本人の悪い癖といえば、最後に残った食べ物に手を出さないというのもある。 何人かで食事に行き、ひとつの料理を食べた際に最後の一口が残ってしまい、お互いに牽制しあって誰が食べるのか目で探っていたりする。 若い頃に年上の友達と旅行に行った際にも同じような場面になったのだが、その友達は 「はいはい、日本人の悪い癖」 と言いながら最後の一口を食べていた。

  その行動がスッキリしていたので、それからは彼を見習って最後の一口であろうと食べたいものは食べることにしている。 最後の一口が残っている器を持って 「だれか食べたいか?」 と聞き、誰も手を上げなければ食べてしまう。 逆に何人かが手を上げた場合も、これ見よがしに食べてしまい、その料理を追加注文する。 どうせ食べたいのであれば最後の一口を譲り合うより沢山食べた方が良いからだ。

  元同僚でアメリカ人の P は 「頑張って」 と言われるのをひどく嫌っていた。 仕事で彼が中心となって進めることが決まった場合、周りから 「頑張ってね」 と声を掛けられると 「日本人はそうやって責任を押し付けようとする」 と言い、「どうして一緒に頑張ろうと言ってくれないのだ」 と悲しそうな顔をしていた。

  日本人にとって 「頑張ってね」 はエールを送る言葉であるが、文化の違いからか彼はそう受け取ってくれない。 困難な仕事を任された場合、アメリカ人だと 「同情するよ」 とか 「僕で良ければ力になるよ」 などと言うのだろうが、日本人はキザな台詞が苦手なものだから、とりあえずは 「頑張れ」 の一言で片付けようとする。 P にはそれが気に入らないらしい。

  確かに人を馬鹿にする意味でも、見下した言い方をするにしても 「頑張ってね〜」 とか 「せいぜい頑張れよ」 などと使うこともある日本語は、外国人に理解されづらいのかもしれないし、全責任を相手に負わせる意味も含まれているかもしれない。 少なくとも 「困ったことがあれば相談にのったり手伝ったりするからね」 という意味は含まないような気がする。

  そうは気にしながらも、誰かが大変な思いをしているときに 「頑張って」 としか言えない典型的な日本人だったりする自分がここに居たりするのである。

2006 / 03 / 04 (土) ¦ 固定リンク


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