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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

クリスマスプレゼント クリスマスプレゼント

  今日はクリスマスイブである。 今夜は大勢の即席サンタが登場し、子供たちの笑顔があふれることだろう。 この歳になればクリスマスなどと言っても歳の瀬で慌ただしく、いまひとつ気分が盛り上がらない。 いや、クリスマスだからと言って喜ばないのは子供の頃からだったような気がする。

  子供と言えばサンタからのプレゼントを楽しみにするものであるが、自分の父親は夢を語る性質ではなかったので、小学校低学年くらいからサンタなどは存在せず、親がプレゼントを買うものだと知らされており、自分は夢見る子供でもなかった訳だ。

  記憶している限りでは小学校の二年生くらいまでは貰っていたが、それ以降はプレゼントなど要求したことも貰ったこともない。 「何がほしい?」 と聞かれても 「別に」 と応え、母親などは 「つまらない子供だ」 と憎々しげに言い放っていた。 別に生活に困るほど貧しい家庭で気を遣っていた訳ではない。 本当にほしいと思うものがなかったのである。

  親の話によると、それは小学校前から同様で、おもちゃ売場やお菓子売場で 「買って〜!」 とゴネまくったことがないのだそうだ。 一応は欲しそうな顔をするらしいのだが、「また今度ね」 と言うと素直に言うことを聞いたらしい。それから数年後に不良となって苦労させられることなど知らぬ両親は、親バカ丸出しで 「なんて偉い子なのだ」 と褒め称えたという。

  物欲がないので毎月決まった小遣いも貰ったことがない。 たまに欲しいものがあれば、その金額を受け取るだけだ。 それも一年に一度あるかないかくらいの極めて限られた回数だ。 過去の雑感に何度か書いているように、アイドルのファンになる訳ではないのでレコード (当時) が欲しいわけではない。 ドタバタと外で遊ぶ野生児だったのでオモチャが欲しいわけでもない。

  中学生以降もファッションに気を遣う性質ではなかったので服などもほしくない。 確かに親にとっては張り合いのない、つまらない子供だったのかもしれない。 そんな自分も小学四年生のとき、自分用のテレビがほしくて 「買って」 と言ったことがあるが、当時としては子供専用のテレビなど常識外れだったので 「バカもの!」 の一言で片付けられてしまった。

  しかし、テレビだけはどうしてもほしく、お年玉を二年分ためこんで 5インチの小さな白黒テレビを五年生になって購入した。 どうしてもほしいと親の言うことを聞かずに購入した唯一の品物である。 それから長い時を経たが、今でもテレビは映像がくっきりと映る。 押入れの奥深くにしまってあって、使うことなどなくなってしまったテレビだが、今も捨てられずにいたりする。

  2010年に放送が完全デジタル化になると、二度と映像を映し出すことができなくなるテレビだが、その時も捨てられずにいるような気がする。 それほど想い出深い子供のときからの宝物なのである。

2005 / 12 / 24 (土) ¦ 固定リンク


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