世の中、何か流行したり人気がでると、すぐに類似したものが登場する。 シャープが ”水で焼く” スチームオーブンを発売して人気が出ると、すぐに他社からも同じような機能を持つ商品が発売された。我々消費者にとってはメーカーが競争してくれた方が商品が多機能化し、低価格化が進むので嬉しいことではあるが、後追いされた企業はたまったものではないだろう。
何年、何カ月も莫大な費用と人員をつぎ込んで研究開発し、これまた莫大な費用をかけて使い方の提案から宣伝広告を展開し、やっとの思いで新しい市場を切り開いて道をつけたと思ったら、その道を他社が走ってくるわけである。 苦労して切り開いた道を他社が開拓や整地を必要とせずに進んでくるのを見るのは決して愉快なことではないだろう。
今は飽和状態に近くなってしまったが、コンビニも同じで、セブンイレブンが日本で初めて開業し、その規模を拡大して儲かる業態になったら次から次へとコンビニができあがる。ハンバーガーもマクドナルドを起点として次から次へと展開された。 ドーナッツだけがミスタードーナッツ 1社の独占状態になっているのが不思議なくらいである。
ブランドも同様で、名前の頭や後ろに VALENTINO(ヴァレンチノ)を付与しただけの怪しげなブランドが数多くあるし、POLO(ポロ)なども同様である。 一部でも名前を変えたり他の単語を組み合わせているのは、まだ ”良心的” なくらいで、中国や韓国では偽ブランド品が大量に作られている。 誰が偽物など買うのだろうと思うが、大量に供給されているところをみると、それなりの需要があるのだろう。
ブランド品から日本製オートバイ、自動車、家電製品に至るまで何でも偽物を作る中国だが、今が旬の上海蟹(しゃんはいがに)の偽物に頭を悩ませているというのだから笑いが止まらない。 偽物が安い価格で横行しているものだから本物の上海蟹の価格まで暴落しているそうだ。 偽物がいかに迷惑になるかということを思い知って、それを機会に偽者の製造を止めたら良いと思うのだが。
数日前の話しになるが、当サイトの
周辺情報で地図情報として利用している
マピオン社から警告の e-mail が送信されてきた。 丁寧な文章ではあったものの、直訳すれば 「なにを勝手にリンクしてくれとんねん。個人運営ならまぁしゃあないけど、金儲け目的ならうちにも金はろうてや」 という内容だった。 こんなローカルなサイトをわざわざ見つけ出したとは思えないので誰かが密告してくれたのだろう。
マピオン社に対しては丁寧に返信しておいたが、その内容を直訳すると 「トップページの広告以外、金なんかもろうてへんわい!ごちゃごちゃ言うんやったら他の地図情報サイトに乗り換えるで!」 ということになる。 すぐに返信がきて使用しても差し支えないということになったが、この時ほど類似のサービスがあって良かったと思ったことはない。
地図情報をネットで提供しているのがマピオン社だけで選択の余地がなかった場合、金で解決するか地図情報の掲載を中止するしかなかっただろう。 類似のサービスがあるからこそ乗り換えも検討できるし、マピオン社にとっても他社に乗り換えられてアクセス数が減るよりも放置しておいた方がマシという判断に至ったのだろう。
偽物とはまったく異なる話だが、『
三菱鉛筆』 は三菱グループとは関係のない会社なのだという。 三菱という名前、マーク (社紋) も赤いスリーダイヤで同じなので、てっきり同じ ”親” を持つグループだと思っていたのだが、縁もゆかりもないということなので驚いてしまった。 三菱鉛筆は 『1887年、眞崎仁六が創設した「眞崎鉛筆製造所」が前身となった。』 会社で、赤いスリーダイヤのマークはこちらが先に登録したのだそうである。
そのことを初めて知ったとき、へえ〜ボタンを 132回くらい押したい気持を抑えることができなかったりしたのであった。