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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

誤解 Episode-2 誤解 Episode-2

  耳、いや、目にタコができるくらい何度も書いているが、自分は人から誤解されやすい。 もしかして、人が誤解するのではなく、自己表現が下手なために相手に真意が伝わらないのかもしれないと少し反省したりしているが、とにかく誤解されたり疑われたりすることが多いのである。

  子供の頃は万能ではないにせよ、割と運動関係は得意なほうだった。長距離は根性がないため苦手だったが、短距離走は速いほうだったし、飛んだり跳ねたりするのも得意だった。 小学生の頃、体育の授業で縄跳びがあったのだが、それだって平気で何度でも跳べるはずだった。

  ところが、その数日前から、遊んでいても何かの拍子に胸に激痛が走る。 大笑いしても胸がキリキリと痛み、涙がジンワリ出てくる状態だった。 その頃はガキ大将で近所を走り回ったり暴れまわったりしており、怪我などは日常茶飯事だったので、どこかで胸を打ちつけてしまい、それが原因で痛いのだろうと思っていたので親にも言わず、(そのうちに治るだろう) と放っておいた。

  期待に反して痛みは治まらず、とうとう問題の縄跳びの日になってしまった。 生徒一人ずつが縄跳びをして先生が跳んだ回数を記録していく。 一人 10回跳ぶのがノルマだ。 自分の番になったので跳び始めたのだが、1回目を跳んだだけで胸に激痛が走る。 我慢して跳ぼうにも、あまりにも痛くて我慢できず、3回目くらいで跳ぶのをやめてしまった。 すると先生は 「まじめにやれ!」 と鬼のようなことを言う。

  「胸が痛い」 と訴えたが、「普段は走り回っているのに何が胸が痛いだ!」 と相手にしてくれない。 そこで最初からやり直しになるが、次も同じで我慢の限界は 3回目くらいまでだ。 すると、ただでさえ恐い先生の顔が般若 (はんにゃ) のような形相になり、「ふざけるな!」 とゲンコツをひとつ貰ってしまった。

  「もう一度!」 という悪魔のような命令に従い、再度挑戦したが、結果は 5回くらいが限度だった。 当時は今ほど体罰が問題視されることはなかった。 先生から横っ面を殴られ、「まじめにできないんなら立っていろ!」 と罵倒されて体育館の隅で授業が終わるまで立たされてしまった。 それだけならまだしも、余程腹に据えかねたのか、「まじめに授業を受けない」 と親に注意までされてしまった。

  親からも、こっぴどく叱られ、「飛ぶと胸が痛いんだ!」 と話しても先生と同様に 「胸が痛い奴が暴れまわれるか!」 と聞き入れてもらえなかった。 今から考えると肋骨が折れていたのだろう。 人間の肋骨はとても弱く、くしゃみをしただけで折れることすらあるという。 きっと暴れまわっていて何かの拍子に折れないまでもヒビがはいっていたに違いない。

  今になれば冷静に判断できるが、子供には判断が難しいのと、普段の行いがよろしくなかったので本当のことを言っていると信じてもらえなかったのだろう。 結果、病院にも行かず、自然治癒してしまったので、今となっては折れていたかも定かではなく、縄跳び 5回という不名誉な記録だけが残ってしまうことになってしまったのである。

2005 / 07 / 02 (土) ¦ 固定リンク


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