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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

食事情 三皿目 食事情 三皿目

  日本人は変化を好まないと言われる。 バブル崩壊以降、会社も変わるべきとは分かっていても、なかなか変わることができないし、賃金制度も年功型から成果報酬型へ変わることへの抵抗も強く、官僚体質からの脱却もなかなか進まない。 しかし、明治維新の前と後、第二次世界大戦の前と後では価値観から文化まで大きく変化し、日本人はそれに順応してきた。

  変化への抵抗が激しい割には、順応するのも早いという誠に不思議な人種である。 クリスマスやバレンタインデーという西洋文化、あげくの果てにはハロウィンというケルト人の宗教行事まで取り込みつつある。 日本髪と着物で登場した花嫁が途中でウェディングドレスに変わる、言わば多国籍な民族衣装で披露宴をするなど日本くらいのものだろう。

  各国の食文化も日本では定着しやすいようだ。 フランス、イタリア、インド、中国、韓国と、日本ではどんな料理でも食べられるし、専門料理店に行かなくても家庭にまで入り込んでいる。 以前の職場で一緒だったアメリカ人の P は、ラーメンとカレーは日本食だと思っていたくらいだ。 P も順応性が高く、日本文化にすっかり慣れていて、漬物や梅干、納豆も平気で口にする。

  宴会で鍋が出ても進んでアク取りをする変な外国人で何でも食べる P に日本食で嫌いなものを尋ねると 「コノワタ」 という答えが返ってきた。 海鼠腸(このわた)とは、読んで字のごとく海鼠 (なまこ) の腸 (ちょう) の塩辛だが、そんなものは日本人でも食べる人は少ないし、日本人のすべてが海鼠腸を知っている訳でもない。 それを平然と言ってのける本当に変な外国人なのである。

  自分も好き嫌いはないが、過去の雑感に何度か書いたように牡蠣 (カキ) はアレルギーで体が痒くなるので食べられなかった。 それが、ある日突然にアレルギー反応がなくなり、今では美味しく食べている。 好きなものが食べられないというのは少々辛いものであった。

  同級生だったヤスアキはエビが食べられない。 本当は好物なのだが、食べるとジンマシンが出るのだそうだ。 中学生の頃、牡蠣のアレルギーだとも気づかず、(なんだか体が痒いな〜) くらいにしか思っていなかった自分は、ジンマシンがどのようなものか見たくてたまらず、給食で出されるエビ使った料理を何とかしてヤスアキに食べさせようと必死になっていた。

  「これはエビが入っていないから食べろ」 とか 「エビに見えるけど、これはカニだ」 などと言って食べさせようとしても 「やだ!」 と言って口にしようとしない。 最後には 「お願いだから食べてください」 と心を込めてお願いしてみたが、とうとう口にしてもらえなかった。 その後すぐに牡蠣アレルギーがひどくなり、人に見せてもらわなくても赤いブツブツを自分の体に見ることができたのだが・・・。

  大阪に来て驚いたのは、やはりお好み焼き定食だった。 主食をおかずに主食を食べるなどという感覚が理解できない。 焼きそばでご飯を食べる習慣もなかったので最初は驚いたが、一度食べてみたところ、それほど変な取り合わせでもないことが分かり、それ程は抵抗がなくなったのだが、今でも焼きそばと米をあえて並べることはない。

  そのうちにお好み焼きで米を食べてみようと思ってはいるが、卵を断っていることもあり、それがいつのことになるかは今をもって未定のままである。

2005 / 03 / 26 (土) ¦ 固定リンク


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