過去の雑感や 『
管理人の独り言』 に何度も書いているように、健康上の理由から現在は肉や卵をなるべく食べないようにしている。 それでもベジタリアンになった訳ではないので、数週間に一度は肉も食べるし、年に数回は卵も食べる。 既製品の中には動物性油脂やらエキスやらが添加されているが、それらには神経質にならずに食べてもいたりする。
しかし、成分は気にせずとも、食材として肉や卵を使用しないで毎日の献立を考えなければいけない 『
お買物日記』 担当者は面倒なことも多いと思われる。 今でこそ健康や栄養を考えたものを食べさせてもらっているが、若い頃、それも一人暮らしのときは何も気にせず、食欲を満たすことだけを目的として、相当にひどい食生活を送る毎日だった。
貧乏学生だったころは、キャベツ 1玉で一日を過ごしたことが何度もある。 当時は今ほど高いものではなく、100円くらいで買えたと記憶している。 包丁で切るのも面倒なので表面だけを水洗いし、丸ままのキャベツにマヨネーズをつけてバリバリと食べる。 朝食は抜きなのでそれが昼食だ。 半分ほど食べたら腹も一杯になるので残しておき、残りは晩御飯になる。
朝晩の 2食を納豆だけで一カ月間ほど生活したこともある。 安くて経済的には助かったのだが、さすがに飽きてしまって納豆を見るのも嫌になってしまった。 それからはインスタントラーメン半分と米という生活を続けたが、それも飽きて長くは続かなかった。
悲惨な食生活を続けていたが、一番助かったのはコンビニエンス・ストアの台頭である。 「24時間あいていて買い物に便利」 という意味で助かったのではない。 そこで数人の悪友がアルバイトをしていたからである。 コンビニの弁当などは製造から一定時間が経過すると廃棄されてしまう。 それも二日も三日も経過しているのではなく、5-8時間しか経っていない。
その廃棄 (正確には返品) される弁当類は経営者のご好意により、アルバイト達が食べてもかまわないのである。 それに便乗し、そこで働いてもいないのに一緒になって食べるという生活を長いこと続けていた。 最初は遠慮がちに食べていたものの、だんだん欲が出てきて自分の食べたい弁当が売れてしまわないように、あらかじめ確保して休憩室に置いておいたりしていた。
学食は安かったが味も質もイマイチで、カレーなどは火を通しすぎて具がドロドロに溶けてしまっていた。 ある学生がカレーを食べているとルーの中から何かが出てきたので厨房の人に 「変なものが入っている!」 と文句を言ったところ、「それは肉というものだ」 と叱られたという逸話が残っているくらいだった。 コロッケも同様でイモばかりの中に、肉の断片を発見しようものなら大騒ぎになったという。
そんな学食で食べるよりもコンビニ弁当の方がはるかに美味しかったので、毎日のように通っては好きな弁当を ”タダ” で食べていたのである。 しかし、当時のコンビニ弁当は天ぷらだのフライだのと油系のものが多かった。 そして必ずと言っていいほど卵焼が入り、肉も入っている。 さらに当時は肉系の弁当を好んで食べていたので当然のことながら栄養はかたよってしまう。
当時の悲惨な食生活が影響し、かたよった栄養が体内に徐々に蓄積されたのだから体調が悪くなって当然と言えば当然なのかもしれない。 今は肉、卵、油抜き生活を続けられているが、これが若くて自炊していた頃だったら続かなかったことだろう。 したがって、食事の用意をしてくれ、肉や卵を食べないことに付き合ってくれている 『お買物日記』 担当者に感謝せねばなるまい。
以前ほど肉や卵、揚げ物系を食べたいと思わなくなったので、この生活も辛くはないが、体の脂肪も減ったので冬の寒さがこたえるようになってしまったのが、唯一辛い点である。