まだ寒さの残るこの時期に法事のために親類が大阪に集結し、京都へのお参りと市内観光をすることになった。 『
管理人の独り言』 にも書いているように、こういう場合は大阪在住組が市内を案内し、大阪らしい食事ができるところにも連れて行かなければならないのだろうが、いかんせんながら出不精ゆえに何も知らないのである。
法事に関しては、京都までの電車、京都駅からお寺までの交通機関についても何度か行ったことがあるので完璧だ。 長兄夫妻は茨木に宿をとっているので JR茨木駅で待ち合わせしたのだが、駅で一旦電車を降りて探しても夫妻の姿が見当たらない。 まだ駅に到着していないのかと思い、携帯電話で連絡すると今乗ってきた電車に入れ違いで乗ってしまったという。
「それでは京都駅で」 ということなり、茨木で電車を待っていると再び携帯電話が鳴り、「高槻までの電車だったから高槻駅にいる」 とのこと。「それでは京都行きの電車の 5両目で」 ということで JR高槻駅に到着したが、これまた二人の姿が見当たらない。 どうやら前の電車に乗っていったらしい。 すったもんだのあげく、JR京都駅の中央改札で合流することに成功した。
昼食には少し早い時間だったので、そのままお寺に直行し、先に法事を済ます。 お参りが終わって昼食時となったので、京都ではいつも利用する蕎麦屋さんに行くが、満席で入ることができない。 時間つぶしに清水寺にでも行ってこようということになり、空腹をこらえながら、ただひたすら坂を登る。 清水の舞台に立つなど何年ぶりのことだろう。 そこからの景色はやはり壮観だった。
空腹と坂の上り下りでフラフラになりながら、やっとの思いで ”下山” して蕎麦屋さんに入る。 元気良く蕎麦を注文したところ、蕎麦を切らしていて、うどんしかできないと言う。 「蕎麦屋のくせに蕎麦がないとは何ごとだ〜!」 と言ってやりたかったが、疲れと空腹の方が勝っていたので大人しく 「ぞぞぞ〜」 とうどんを 食らう。 (どこかで食べたことのある味だ) と思っていたら、日清食品の 『どん兵衛』 をものすごく上品にしたような感じだった。
大阪に帰るには少し時間が早かったので、京都駅にある手塚治虫ワールドに行ってみる。 他の記念館と同様に大掛りな施設かと思っていたのだが、『鉄腕アトム』 やら 『ブラックジャック』 やらの人形が数体あって漫画本が読める一角があり、みやげもの屋さんがあるだけの施設だったので拍子抜けしてしまった。 しかし、良く見るとアニメを上映している場所があったので、オッサンとオバチャンの軍団は、ちびっ子と一緒にアニメを観ることにした。
これから行く人もいるかもしれないので詳細は割愛するが、ちょっとした仕掛けもあって楽しむことができた。 すっかり気分がよくなったところで土産を買うことにする。 食べ物やらキャラクター・グッズが山ほど売られている中、アトムなどの顔の形をした人形焼きなどを買って大阪に向う。
まだ夕食には時間があったので、某店でタコ焼きを購入して一旦帰宅。 京都でのことを話しながらモグモグとタコ焼きを食らうが、どうも様子がおかしい。 なんとタコが入ってないのである。 購入した 20個すべてにタコが入っておらず、単なる ”焼き” になってしまった。 昼の蕎麦屋さんといい、そのタコ焼きといい、(今日は食べ物のツキがないかも・・・) と一抹の不安が胸をよぎった。
しかし、食事 & 酒宴のために 『
くちコミ情報』 を参考に入った店は、何を食べても美味しく、本当に満足することができた。 本来は法事で集まったのにも関わらず、大声で笑いながら春まだ早い旅の一日目の夜は更けていったのであった。