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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

テレビゲーム テレビゲーム

  『管理人の独り言』 にも書いたが、昨年末、久々にテレビゲームのソフトを購入して少しずつ遊んでいる。 過去の雑感に何度か書いたように以前はゲーム業界に身を置いていたので、当時はゲーム漬けの毎日だった。 仕事をしている時間も自宅に帰ってからもずっとゲームばかりしていた。

  そういう生活をしていると社員同士の話も必然的にゲームのことが中心になり、日常会話の中にもゲームのネタが織り込まれるようになってくる。 とくに仕事の締め切りが近くなり、徹夜続きになると神経がナチュラルハイになり、つまらないことにも大笑いしたりしていた。

  誰かに話し掛けても、相手が仕事に集中していて応えてくれなかったときは 「返事がない。ただの屍(しかばね)のようだ」(ドラゴンクエスト)という独り言で周りが笑う。 何かを取ろうとして手が届かなければ 「くっ。ガッツがたりない」(キャプテン翼一作目)と言えば誰かが笑う。

  ゲームをしない人には何のことだか分からないだろうが、それぞれはゲーム中に出てくるフレーズである。 フレーズを使わなくてもゲーム業界らしい会話もある。 当時、職場には嫌味で話の長い嫌われ者の上司がいたのだが、その上司に誰かが呼ばれると、「ダメージが大きいから(人生を)セーブ(保存)してから行った方がいいぞ」 という慰めとも激励ともつかない言葉をかけたものだ。

  ある日、いつも金のない同僚が言った。「働けど働けど なお我が暮らし楽にならざり ぢっとテトリス」。石川啄木が詠んだ歌の 「ぢっと手をみる」 を変えたものだが、生活が楽にならないからといって、じっとテトリスをしていても仕方がない。 彼がみんなに大笑いされたあとで馬鹿にされたのは言うまでもない。

  当時は家庭用ゲームの創世記で、研究のために海外製のゲームをプレイすることもあったのだが、なにせ表示されるのが英語なのでなかなか先に進めない。 英語を読んで、日本語で解釈し、英語で対応しなければならないので時間がかかってしまうのだ。

  画面に文字が表示される 「How old are you ?」 それを読む 「はうお〜るだぁ〜ゆ〜」 それを日本語へ 「あなたは何歳ですか?」。 再び画面に文字 「I am 24 years old.」 それを読む 「あいむにじゅうよんいや〜ずお〜るど」。 ・・・ 24を 「にじゅうよん」 と読んだ時点で英語ではない。 声を出して読んでいた奴がみんなから馬鹿にされたのも当然である。

  唐突ではあるが、動物のリスを英語で Squirrel (すくわーれる) という。 それを知ってから 「信じるものは Squirrel」 という訳で、ゲーム中に自分の都合の良い展開になることを信じて疑わないときは 「信じるものはリス!」 と叫び、それが転じて 「リス!」 と連呼するようになった。

  今から思うと、くだらないことばかり言っていたものだし、ナチュラルハイな状態ではなく、冷静に思えば面白くもないことではあるが、精神年齢が中学生程度の 20代の若者の集団だったので当時はそれで良かったのかもしれない。

  脳を使って話すのではなく、反射神経だけの会話も楽しかったものだと、少し当時を思い出したりしている今日この頃なのである。

2005 / 02 / 05 (土) ¦ 固定リンク


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