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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

ネーミング ネーミング

  ネーミング(命名)というのは大切なものである。 世の中に溢れる商品もネーミングによって売り上げが左右されることが多い。 以前はイメージ先行型の商品名が多かったが、その効果や効能がダイレクトに消費者に伝わる商品名が良しとされ、最近は説明書きなんだか商品名なんだかよく分からないくらいに直接的な名前を用いることが多くなっているようだ。

  個人的には、この流れの先駆けとなったのは 『小林製薬』 であろうと思っている。 この会社の商品は名前を見ただけで、それがどういう商品であるか分かる。 『あせワキパット』 は脇に使う汗を吸収してくれるパットなのだろうと容易に想像がつくし、『トイレその後に』 はトイレの後に使うものだと分かる。『ポット洗浄中』 などはポットを洗浄するもの以外は思いつかない。

  女性に多い便秘を解消する商品も大胆なネーミングのものがある。 典型的なのは 『ドッカンスリム』 とかいう商品で、飲めばドッカン!と出てくれそうだ。 『飲んでチョーキレイ』 は ”超” と ”腸” をかけているのだろうが、「飲めば便秘が治る」 というメッセージは十分に伝わってくる。 そして、これらの商品は 『○○ダイエット』 や 『○○スリム』 のようなイメージ的な名前の商品よりも売れている。

  数年前まで薬といえば最後に ”ン” の文字が付くのが一般的だった。『パンシロン』 とか 『キャベジン』、『ジキニン』 や 『ノーシン』、栄養ドリンクでも 『オロナミン』 や 『リゲイン』 など、これ以外にも最後に ”ン” が付くものが多い。 イメージだけの問題なのだろうが、最後に ”ン” が付くのと付かないのでは売り上げの差も大きかったと聞く。

  自動車で圧倒的に多かったのは ”か行” と ”さ行” で始まる名前である。 歴代の人気車種でも 『カローラ』『キューブ』『クラウン』『コルト』、『サニー』『シルビア』『スカイライン』『セリカ』『ソアラ』 など、これ以外にも見事に ”かきくけこ” か ”さしすせそ” で始まる車が多い。 実際には発売されていなくても商標登録されている数が多過ぎ、付ける名前がなくなってきたので違う名前も多くなってきたが。

  人名で使用できる漢字が増えて、これから生まれてくる子供には 『苺(いちご)』 などという名前も増えてくるものと思われる。 かなり以前の雑感に書いた通り、若い頃に大きな会館の厨房でバイトをしていた。 その会館には日本全国から研修のために人が集まって来る。 そこで知ったのだが、東北地方の女性には 『トスコ』 とか 『トスエ』 という読みの人が多い。

  漢字は 『俊子』 とか 『敏江』 などと普通なのに ”フリガナ” にそう書かれているのである。 想像するに、親が出生届を出しに行き、読みかたを確認された時に 「これはトスエって読むのか〜?」 「んだ、トスエだ〜」 という会話があり、そのまま戸籍に載ってしまったのではないかと思う。 年頃になった時に恥ずかしい思いをしたことと思うが、周りにも同じような人がいたら、それ程でもなかったのかもしれない。

  実は叔母の名前は 『冷子』 という。 何も好き好んで実の娘に ”冷たい子” と名づける親はいない。 聞くところによると、『玲子』 と命名したのだそうだが、役場に行った時に間違って 『冷子』 と記入してしまったとのことだ。 父親 (自分にとっての祖父) も相当に間抜けだが、役場の人も変だとは思わなかったのだろうか。 本当に ”冷” という字で良いのか確認してくれても良さそうなものである。

  その名が災いしてか、叔母は七十歳になる今も一人身で、生涯独身のまま人生を終えることになるものと思われる。 やはりネーミングは重要らしい。

2004 / 11 / 06 (土) ¦ 固定リンク


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