大阪府摂津市JR千里丘駅周辺密着情報!!

雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

表現の不自由 表現の不自由

  以前から知り合いに 「表現が変だ」 と言われることが多い。 物事を伝えるのが ”へた” なのではなく、”変だ” と言われてしまうのである。 実はそれを自覚しており、わざとメチャクチャなことを言って人を混乱させて喜んでいる部分もあったりする。 思えばこれは小学校高学年くらいから始まって、今となってはすっかり身に着いてしまったクセのようなものかもしれない。

  最初に使い出したのは 『力一杯』 を 『力三十六杯』 と言ったものだと思う。 他愛もない子供の会話で、「力一杯がんばる」 と言った友達に対して 「じゃあ俺は力二杯がんばるもんね」「なら俺は力三杯」 と増えて行き、結局は三十六杯で落ち着いたのだろう。 なぜ落ち着いた先が三十六なのかは良く分からないが、それからは自分の持っている力以上にがんばる時は 「力三十六杯」 と言っている。

  それからは数値や単位をメチャクチャに使うことが多くなった。 「十年早い」 を 「一万六千二百二十八万年早い」 などと、とんでもなく中途半端な数値で言ってみたり、「五十四光年早い」 などと、数値から単位まで違うものを使ってみたり、「二万ペタ(peta)早い」 などと理解不能なことを言ったりしている。 言われた方は 「はぁ?」 という顔をしているが、相手を怒らせない効果はあるようだ。

  すごく近いことを 「おしい!あと 2ミリ(mm)くらい」 とも言うが、それは決して距離ではなかったりする。 クイズなどで正解に近い場合でも使うから相手は混乱してしまう。 そこでも 「あと 2デシリットル(dl)くらい」 とか、ものすごく近い場合は 「あと 6ナノ(nano)くらい」 などと言っている。 最初は呆れ顔をされるものの、使い続けていると、それなりに理解してくれるようになる。

  たくさん酒を飲んだ場合なども 「30ガロン(gallon)は飲んだ」 とか 「3万バレル(barrel)は飲んだ」 などと適当なことばかり言っているものだから 「はいはい、すごいですね」 と馬鹿にされてしまう。 そろそろ止めようかとも思うのだが、長い年月をかけて身に着いてしまっているので、なかなか抜け出すことができないでいたりするのである。

  このように数値や単位をメチャクチャに使うことも変だと言われるが、その他にも表現が変だと言われることがある。 人の顔が誰かに似ている場合、「○○さんと、△△さんを足して 2で割ったような感じ」 と表現することがあるが、その場合も 「○○さんと、△△さんをミジン切りにして玉ねぎを加えてフライパンで焼いたような感じ」 とか 「ラップしてレンジでチンしたような感じ」 と言ってしまう。

  人からは不思議がられるが、自分としては本当にそう思って言っているのである。 当人(芸能人)より色黒であれば、「フライパンで焼いたような感じ」 となるし、太っていれば 「45分くらい蒸した感じ」 だし、あっさりしていれば 「ねぎや醤油を加えた感じ」 で、くどければ 「マヨネーズで和えた感じ」 となる。 その時の気分で別の ”調理法” を持ち出すこともあるが、頭の中では調理済みの顔が浮かんでいる。

  何ヶ月か前、仕事仲間と健康診断について話している時、「バリウム飲んだことありますか?」 と聞かれたので 「あるよ」 と答え、「どんな感じなんですか?」 と聞かれたので、少し考えてから 「ノドごしが、ひらがなの ”ぬ” に濁点(だくてん)の ”ぬ゛” っていう感じ」 と教えてやったら、「うわぁ〜嫌だな〜」 と身をよじってジタバタしていた。

  「いつもは変な言い方だと思っていたけど、妙にリアルに伝わる場合もあるんですね」 と仕事仲間はクールに分析していたが、そんなことは、でっけー(大きな)お世話である。

■ 単位一覧 ■
光年  9.460528348 兆キロメートル
ペタ(peta)  1000 兆倍
デシリットル(dl)  1/10 リットル
ナノ(nano)  10億分の1
ガロン(gallon)  3.785 リットル
バレル(barrel)  159 リットル

2004 / 09 / 18 (土) ¦ 固定リンク


Powerd by Bloq