BSE(狂牛病) 問題で輸入禁止が続いているアメリカ産牛肉だが、前頭検査が見直されて生後 20カ月未満の牛が検査対象から除外される方向で検討が進められている。 これで輸入肉が解禁になり、吉野家を代表とする牛丼チェーンの売り上げが改善することが予想されるので株も値上がりしたようだ。 牛丼販売の再開を待ち望んでいる人にとっても朗報だろう。
しかし、20カ月未満の牛は BSE に感染しないのではなく、検査に反応しないだけの話なので安全性に不安を覚える人も少なからずいるに違いない。 我家の場合は長期間に渡って肉を断っているし、たまに食べる肉も鶏肉か脂身の少ない豚肉なので、牛肉に不安があろうとなかろうと特に問題はない。 ただし、牛肉を食べて BSE に感染しなくても脳は確実にスカスカになってきているようだ。
何年か前の雑感にも芸能人の名前が分からなくなってきたと書いているが、その症状は悪化の一途を辿っている。 『モーニング娘。』 は、すでに 7割以上が誰なのか分からない。 覚える気など最初からないので分からなくて当然なのかもしれないが、テレビで何度見てもさっぱり頭に入ってこない。 グループ名もカタカナになると苦手になってきた。
一応は気になる曲を聴いたりすると、誰が歌っている何という曲なのかをチェックし、その時は 「ふむふむ」 と納得しているのだが、曲名もアーティスト(グループ)名もカタカナ(英語)だったりすることが多いので、次に曲を聴いたときには記憶の片隅にも残っていない。 何度か聴いてやっと記憶してもすぐに忘れてしまったりするのが情けない。
最近はお笑いブームでテレビには様々な芸人さんが登場するが、そのコンビ名やグループ名さえも覚えられなくなってきた。 覚えられないというよりも、画面に映し出されてるコンビ(グループ)名を思い出せないことが多いのである。 「う〜ん」 とか 「え〜と」 とか考えているうちに彼らのことが紹介され、そこで名前を聞いて、やっと 「それだ!」 と思い出す始末である。
歳をとると 「新しいことは覚えられないくせに昔のことは良く覚えている」 と言われるが、古い芸能人の名前さえあやふやになってきてしまった。 家族と話していても 「ほら、アレを歌っていたアレのアイツ」 などと訳の分からないことになってしまう。 それでも少しだけ救われているのは、時間さえかければなんとか思い出せるので、完全に脳がスカスカになっているのでもなさそうだ。
ただし、思い出すのに時間がたっぷりかかってしまう。 20分も 30分もかけて思い出したり、ひどい時には数日たってから何の脈絡もなく 「ポン!」 と頭に浮かんだりする。 電車の中で思い出したときなど一人で 「ハッ」 とした顔になり、その満足感から一人で悦に入った表情をしているのだから周りの人からは奇異な目で見られているに違いない。
どういう訳なのか、トイレや浴室の中で思い出すことも多い。 出たら思い出したことを自慢してやろうと考えているのだが、トイレや浴室から出たときには思い出したことすら完全に忘れているという有り様である。 今は芸能人などの名前が主で、仕事や実生活に支障を来たすほど物忘れがひどくはないが、この調子でいくと老人になったときには頭の中がお花畑になって家族や周りの人に迷惑をかけてしまうかもしれないと、少しドキドキしてしまう。
指先を動かすとボケ防止になると聞くので、自分がそうならないためにもキーボードだけはポコポコと打ち続けていようかと考えたりしている今日この頃なのである。