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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

他人の不幸は・・・1 他人の不幸は・・・1

  『他人の不幸は蜜の味』 という言葉があるように、先頃のイラク問題みたいな極端な例を除いては、興味本位や覗き見趣味が表面化し、ついつい見聞きしてしまうものである。 いや、イラクで拘束されていた人達にですら、興味半分の目が向けられていたかもしれない。 彼らの行動や、家族の対応に関して賛否両論が噴出したのも当事者ではない冷静な視点があるからだろう。

  『管理人の独り言』 や、この雑感では自分も否定的なことを書いたが、我が身に降りかかった事件だとしたら、冷静に対処する自信はない。 しかし、少なくとも筋(すじ)は通さねばという意識はある。 イラクの件に関しては、彼らや家族を 「誹謗中傷する人がいる」 とメディアは伝えているが、自分は誹謗も中傷もしたつもりはない。 ものごとには節度というものがあると言っているだけである。

  度を越した行動や発言は控えた方がよろしい。 政府の ”自己責任論” に異を唱える人もいるが、自分は自己責任論を正しいと思っている。 自国民が海外で危険にさらされた時、悪の組織に攻撃を加える手段を日本という国家は持ち得ていないのである。 自衛隊も復興の支援に行っているだけで、自国民を救うためであろうと、武器を使用してはいけないのである。

  警察も軍も政府も他国での行動が規制されている国家の民(たみ)であることを自覚すれば、危険な地域への渡航は自己責任で行うしかない。 行ってはいけないという勧告を無視して渡航して拘束され、救出するためにアメリカやイラクの人にまで協力してもらい、本来であれば使う必要のない税金まで投入されたのだから、やはり筋としては最初に謝罪すべきだろう。

  ・・・ などと偉そうなことを書いているが、前述したように、このようなことが我が身に起きた場合、今回の家族のように他人からは身勝手と思われるような行動をしてしまうかもしれないのではあるが・・・。

  ワイドショーや週刊誌などでも、誰と誰が離婚しただの、誰と誰が破局した、あの夫婦ば別居した、離婚間近、愛人発覚、誰にどれだけ借金があるだのと、よくもまあネタが尽きないものだと呆れるくらいの ”不幸話” が溢れている。 そういうものを好んで見る日本人も日本人だと思っていたが、イギリス王室のスキャンダルや、ベッカムのスキャンダル、クリントン元大統領のスキャンダルなどが大々的に報じられるところを見ると、他人の不幸話に興味を持つのは人類共通であるらしい。

  うわさ話でも悪い話はあっという間に広がるが、良い話はあまり伝わらない。 これなども、人は他人の不幸話を好むことの証左かもしれない。 ただでさえ不幸なところに、周りから興味本位で見られたり、話を聞かれたりして当事者は本当に悩んだり苦しんだりしていることと思うが、他人のことであれば興味本位で見聞きしていられるのだから、まさに 『他人の痛みは百年でも我慢できる』 である。

  うわさ話に花を咲かせたり、他人の不幸を喜ぶなど、決して品の良いものではない。 と、頭で分かってはいても、面白そうな話題があるとフラフラと寄って行ってしまうのが、自分も含めた人間の悲しい性(さが)だったりするのである。

2004 / 04 / 24 (土) ¦ 固定リンク


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