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  昨年末から続く、アメリカでの ”狂牛病(BSE)” 騒ぎは、『吉野家』 や 『なか卯』 が牛丼の供給を中止する事態にまで発展してしまった。 『牛角』 を代表とする焼肉チェーン、『マクドナルド』 などハンバーガー屋さんも大変そうである。 店のメニューを改定し、急遽 『親子丼』 や 『やきとり』 を始めた店に追い討ちをかけるように、今度は鳥インフルエンザの上陸である。

  日本は、電気製品であろうと何であろうと ”過剰” と言われるくらい品質にうるさい。 アメリカが出してきた牛肉の検査体制では 「国民の理解が得られない」 として農水省が突っぱねているし、卵や鶏に至っては処分されることが決定した。 店側の味方をするわけではないが、大手の外食チェーンは独自の品質管理を行っている。 従って、輸入禁止などせずに各社のリスクで輸入しても良いのではないかと思う。

  卵や鶏肉にしても、食べたことによって人間に感染した例は報告されていないのだから、処分まですることはないのではないか。 牛肉にしても、卵や鶏肉にしても、各社が厳重な品質管理を行っているのだから、各社の責任において販売するのは構わないのではないか。 それらを買うか否かは消費者である我々の判断である。 気にしない人は気にしないし、心配な人は買わない。 それだけのことだと思う。

  国の機関が厳格な態度で事態に臨んでくれるのは、国民の一人として安心なことであるのは事実だが、対応に温度差があるのが気にかかる。 今のところ、農水省は頑張っているが、厚生労働省の対応はいただけない。 薬のカプセルはゼラチンでできており、そのゼラチンの 90%は牛の骨から抽出される。 背骨(脊髄)は BSE の危険部位に当たるので、牛肉や臓物を食べるよりも危ない。

  厚労省は 「BSE が発症した国からの輸入を禁止している」 としているが、発症が確認される以前の牛骨は使用されている。 それについては 「製造段階でプリオンは消滅している」 という発表だが、そんな馬鹿な話はなかろう。 プリオン(prion:感染性蛋白質微粒子)は死滅させることが難しく、炒めても、煮ても、焼いても死なないのはもちろん、紫外線の照射などによっても死なない。

  たかが、ぐつぐつ煮込んでゼラチンを抽出するだけの作業工程のどこでプリオンが消滅するのか、厚労省の妖怪ヌラリヒョン、坂口大臣に説明していただきたい。 どう考えても医薬品業界などの利益を考慮した発表だとしか思えないのである。 カプセル入りの薬など恐くて飲めやしない。 カプセルを開けて中の粉を飲むようにするべきである。 粉薬を飲むのが苦手な人は、オブラートで包んで・・・と言いたいところだが、オブラートの原料もゼラチン、つまりは牛の骨だったりする。

  何かと腹立たしいが、狂牛病、鳥インフルエンザ騒ぎで、すっかり影をひそめてしまった鯉ヘルペスは沈静化したのだろうか。 鯉の養殖業者や鯉料理を出す店などは、大打撃を受けているものと思われるが、一般的な食べ物ではないので、どうしても扱いが小さくなってしまう。 きっと御苦労なさっているのであろうが、なんとか頑張っていただきたいものである。

  恐いと言えば、SARS(新型肺炎)もある。 SARS そのものは治せる病気となったが、その治療で大量に使われるステロイド剤の後遺症で、『大腿骨頭壊死症』 を引き起こすらしい。 それは 「不死のガン」 と呼ばれる病気で、死には至らないものの、治療が遅れると運動や歩行能力を失い、重傷になると生活能力さえも奪われる、文字通り、骨が壊滅的な死をとげる病気なのだそうだ。

  SARS 治療を受けた人の 30%が、大腿骨頭壊死症になったと発表したマスコミもある。 いたずらに恐怖心をあおる必要はないが、SARS を発症してしまうと、そんな恐ろしいことになってしまうのも事実らしい。 そんな重要なことを厚労省が正式発表しないのも納得できない。 この件に関しては、国に頼らず、手洗い、うがいを徹底して SARS の恐怖から身を守った方が賢明そうである。

  アメリカのブッシュ大統領が 「2020年までに月に永久基地を建設して火星に有人探査船を打ち上げる」 とぶち上げた。 それを聞いて思ったのは、中国の有人宇宙飛行の成功である。 このままでは、数年後には中国が有人で月に到達するかもしれない。その際、「月に星条旗(アメリカ国旗)なんてなかった」 と言われるのを恐れ、慌てて月に行こうとしているのではないだろうか。

  『アポロは月に行ったのか?(原題 Dark Moon:Apollo and the Whistle-Blowers)』 という本が出版され、米 FOX テレビでも陰謀説寄りの番組が放映されている。 曰く、当時の科学技術では月まで行けるはずがなく、地球の周りにあるバン・アレン帯(放射線帯)や、宇宙空間にある放射能は、宇宙飛行士を数分で死に致らしめるくらい強い。したがって、有人で月まで行けるはずがなかったというものである。その他にも月で撮影された写真が怪しいだの、月での活動映像はスローモーション撮影しているだのと、細かな部分まで指摘して ”陰謀説” に説得力を持たせている。

  実際にアポロが月に行ったのか、それが嘘なのか分からないが、たとえそれが大統領選を見据えたパフォーマンスであっても、暗い世の中にあって、パァ〜っと派手な話題を提供してもらえるのは悪いことではない。 自分としては、月に星条旗が立っていない方が面白いと思ったりしているのだが。

2004 / 01 / 17 (土) ¦ 固定リンク


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