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雑感何となく感じたこと雑感何となく感じたこと

納得できないこと 納得できないこと

  最近は、納得できないことが多くて困ってしまう。 つい最近の雑感にも書いたが、年金保険料の増額は、致し方ない部分が多いにせよ、まずは無駄遣いを無くすことが前提だろう。最近は騒がれなくなってしまったが、厚生労働省、年金資金運用基金が取り組んでいる 「グリーンピア」 などは、日本各地に巨大な施設をバカスカ建て、利用者が少ないものだから年間数億もの赤字を垂れ流している。

  運営が困難になった施設は、50億も 60億もかけて建設したくせに、たかが数億円で売却したりしている。中には 90億円かけて建設したものを 3億円で売却したケースもある。 利用者見込みなどを適当にでっちあげ、ずさんな計画で建設したものの、運営が赤字だからといって十分の一以下で売り、その責任を誰もとらないというのはどういうことか。 そして、その ”ツケ” を国民に押し付けるとは何事か。

  保険料値上げを口にするなど 1800万年くらい早い。 まずは己の身を正すことが先決だろう。 無駄な金遣いを是正した後に、妖怪ヌラリヒョンみたいな顔をした坂口厚生労働大臣なり、省の最高幹部なりが 「申し訳ありませんでした」 と頭を下げ、無駄遣いを止めても年金が不足することを懇切丁寧に説明し、「そんな事情ですので、申し訳ありませんが値上げさせて頂けませんでしょうか?」 と言うのが筋である。

  名古屋刑務所で起こった看守による受刑者に対する暴行陵虐事件も、何だか変な方向に話が進んでいる。 暴力を振るった看守が悪いのであり、受刑者(=犯罪加害者)にも人権があるのは当然のことではある。 しかし、現在検討されているのは、受刑者の権利・義務を明確化するという理由で、服役態度によっては外出や外泊のほか、外部への電話を認めることも検討しているとのことだ。

  この内容をニュースで見たとき、食事中の箸が止まってしまった。いったい何を考えているのだろう。 受刑者の権利とは、そんな馬鹿な権利ではないはずだ。 問題の端緒は看守が暴行を加えて陵虐したことにあり、いくら受刑者といえども、そこまでされて黙ってはいられないということである。 単純には 「職員のモラルを徹底し、今後は同じような事件を起こさない」 ことが重要なのである。

  なにも受刑者に外出や外泊を認めることはないではないか。 服役しているということは、何らかの事故や事件の加害者なわけであり、そこには必ず被害者がいる。 そして罪を償ってほしいと願っているはずである。 罪に服している受刑者がニコニコしながら外出したり、外泊したりすることを被害者は許せるだろうか。 個人的には、そんなことをさせてはいけないと思う。 それよりも、暴行陵虐事件を発端に、なぜ議論が外出や外泊になってしまったのか不思議でならない。

  三週間前の雑感にも書いた自衛隊のイラクへの派遣が本決まりになった。 世論を真っ二つにしているが、個人的には派遣すべきだと思っている。 小泉首相の説明どおり、戦争をしに行くのではないことは解っている。 戦争ではなく、外交をしに行くに等しい。 そして、イラクの治安を回復させ、一日も早く復興させなくてはならない。 そのためには、国際的な協力が必要である。

  本筋はそうだとしても、完全に納得しているわけではない。 大量破壊兵器が発見されていない以上、そもそも何故イラクを攻撃したのかという疑問は残る。 世界(国連)の反対を無視して勝手に国を破壊し、「みんなで協力して復興させましょう」 と言うアメリカが正しいとは思えない。

  それとは別に、日本のマスコミの報道も偏っていると思う。 自衛隊派遣に反対する声が大勢を占めるが、番組もそれに沿って編集されているようである。 確かに 「自衛隊を派遣すれば東京でテロを起こす」 という人もいるが、日本は友好国だし、自衛隊に来てほしいと言っているイラク人も大勢いる。 飲み水の確保や、電力供給の再開、道路の整備や ”アメリカによって” 破壊された学校などの修復を手伝ってほしいというイラク人も沢山いる。 そういう人の声をテレビなどでは多く取り上げていない。

  「イラクに行くのは嫌だ」 「命令だから仕方なく従う」 という自衛官が音声を変え、顔にモザイク処理をして登場するが、隊員の中には 「イラクの人の役に立ちたい」 という志で派遣を志願した人だって大勢いる。 しかし、なぜかマスコミは、そういう人の声を放送しない。 イラク派遣に反対だというメッセージを視聴者に伝えたくて、意図的に一方の情報しか露出しないのであれば、情報操作以外の何物でもない。

  納得できず、腹の立つことが多いので、ついつい長文になってしまったが、世の中、もっとスッキリとはいかないものだろうかと、愚痴のひとつも言いたくなってしまったりするのであった。

2003 / 12 / 14 (日) ¦ 固定リンク


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